まさに女王の舞い!
立川「KEIRINグランプリ2016シリーズ」初日メインは「ガールズグランプリ」、断然人気に推された梶田舞が直線鋭く追い込んで優勝した。
梶田は川崎ガールズケイリンフェスティバルに続くガールズ特別レース制覇、グランプリ2勝目はもちろん史上初だし小林優香を除くと複数のタイトルを保持する選手はなかなか出てこなかったが、これで完全に一歩抜け出した形となった。
レースは石井寛子→梶田→児玉碧衣→山原さくら→尾崎睦→奥井迪→高木真備という初手の隊列、まず山原が動いて打鐘を迎えると尾崎が続いてさらにその上を奥井が豪快に叩いて最終ホームで主導権を取る。
奥井後位は寛子の前に出て飛びつきを狙った山原と奥井を追った尾崎が並走も外の尾崎が踏み勝って2番手、梶田は寛子の後ろから踏み込んで3番手を確保する。
奥井→尾崎→梶田で最終バックを通過、このあたりで尾崎が奥井から離れていく。
山原は4番手の内から再度進出も梶田の横まで、最後方で脚をためていた児玉も怒涛の反撃に出るが梶田はこれに併せて踏み込むと先に直線に向いた奥井に襲い掛かる。
完全に先頭の奥井が逃げ切って地元でついに念願のグランプリ制覇かと思われたが、直線で弾けるように伸びた梶田がゴール寸前でわずかに奥井を捕らえて一昨年に続く二度めのグランプリ制覇を果たした。
奥井はわずかに及ばず②着、怯まず伸びてきた児玉だが前は交わせず③着に終わった。
梶田は的確なレース運びで計ったように奥井を捕まえて特別連覇、川崎と同じように3番手からの捲り追い込みが火を噴いた。
このクラスになると自力の脚はどの選手もあるのが当然、だから毎回申し上げているように勝負を分けるのはその他の部分であり、梶田はその点で他の6選手を大きく上回っている。
昨年はようやく間に合わせた印象、その反動か今年の前半はこの選手にしてはまるで精彩を欠いていたが、終わってみれば圧倒的な強さで「二冠」を手にした。
一昨年のこのレース以来一発勝負はことごとく失敗、それを踏まえて当コラムでは強さは認めながらもあえて押さえに回したが全くの杞憂に終わった。
来年は小林優香も戻ってくるが総合力ではひけを取らないし、引き続き東の横綱として特別戦線で主役を張るだろう。
奥井は素晴らしいレースをしたがあと一歩、いやあと半歩でまたも特別レース制覇が夢と消えた。
それでも今回はアクシデント絡みではなくまともに逃げて堂々の②着、内容としては勝ったも同然だしどうせなら地元立川で勝たせてあげたかった。
もう負けて強しというのはかえって失礼、梶田が言ったように「勝ったから100点、負けたら0点」というのが勝負の世界なのだから、まずはどんな形でもいいから結果を出さないといけない。
優香がいない今年は最大のチャンスだったがこれを逃したのは痛恨、年齢的にも来年以降はどんどん難しくなっていくはずだ。
児玉は最後方から好回転で捲ってきたが梶田に併されて4角で外を回された分届かず、先に位置するか梶田に出し抜けを食らわせるような形が望ましかったがまともに仕掛けが合ってしまった。
それでも半周ぐらいのレースで自慢の瞬発力は十分に発揮、やはり迫力があるし最後まで怯まず伸びている。
これまでのようにカマしてしまうのではなく一番得意な形で勝ちにいっての結果、今回は梶田が強かったがこの内容なら特別制覇はもう時間の問題だ。
本命に期待した寛子は④着、やはり位置取りが問題でいくら脚をためるといっても初手で一番前にいたのにどんどん被されて最終バックでは最後方になってしまっては間に合わない。
最後は梶田・児玉と同じ脚を使っているだけにこれは残念、山原を突っ張るなり奥井が出た時に尾崎の後ろあたりには切り替えるなりができていれば勝っていたかもしれないが、勝負所で後手後手に回ってしまった。
尾崎は最終バックから力尽きて⑤着、山原との並走を制して奥井の番手を確保した動きは評価できるがそこで売り切れてしまった。
コメントからも来年の平塚グランプリへの意欲が多く語られていたので、来年もこの舞台に立って同じ形から二の矢・三の矢が放てるように練習するしかない。
高木は全くの不発で⑥着、最終バックでは4番手の外になったがそこから仕掛けられなかった。
やはりこのメンバーでの大外枠は明らかに厳しいもの、先行する奥井やスタートが抜群で常にいい位置を取れる梶田は外枠から連対したが、普通に考えると作戦の選択肢は大きく狭まる。
なにもかもがうまくいきすぎた松戸の再現はならず、それでも今年はまさにガールズケイリンの「センター」として大車輪の活躍だったしタイトルも獲った。
来年以降ももちろんそれが期待されるし、きっとその期待に応えてくれるだろう。
山原は先に動いて奥井後位を狙うも尾崎に踏み負けて後退、最終バックでもしぶとく内を掬ったが最後は失速して⑦着に敗れた。
今回に関してはもちろん最下位なのだから大敗だがこれは勝負した結果、特別レースでは初めて内枠を得たこともありこれまでとは明確に違って自ら位置を求めて動いたのは評価したい。
ただここでこういうレースをするつもりだったのなら普段からそれなりの「準備」が必要、3.77のギアで細かい動きがどの程度できるのかはヒラ開催では全く試す気配がなかったし、このメンバーでいきなりいつもと違うことをやろうとしてもそううまくはいかない。
今年は前半はいい形ができつつあったのに後半は元に戻ってしまった印象、こういうメンバーでどうやったら勝てるかをもっと具体的に考えていくべきだ。
二日目メインは「ヤンググランプリ」、全員が単騎を選択して超難解なレースになった。
12/29
立川11Rヤンググランプリ
[枠車 名 期県]
1①吉田 拓矢 107茨○
2②渡邉 雄太 105静
3③畑段 嵐士 105京◎
4④神田 龍 105三
4⑤野口 大誠 105熊
5⑥小笹 隼人 105京
5⑦鈴木 竜士 107茨△
6⑧取鳥 雄吾 107岡
6⑨新山 響平 107青▲
※並びなし
細切れどころか全員単騎、脚力以上にセンスが問われそうだ。
それなら自在性で一歩先んじている③畑段が総力戦で好位確保から抜け出してくる。
相手は力で①吉田・⑨新山・⑦鈴木、もちろん他の選手も十分に出番はある。
二車単
③=①⑦⑨
ガールズケイリンに戻って和歌山・高松最終日と松山初日の3場、あまりの激務で具合が悪い(笑)。
和歌山決勝は大量落車が発生して打鐘から石井貴子(千葉)と中川諒子のマッチレースになってしまったが、鋭いダッシュで中川を飲み込んだ貴子が圧勝した。
レースは中川→貴子→山本知佳→青木美優→篠崎新純→野口諭実可→佐々木恵理という初手の隊列、打鐘のところで知佳以下4選手が落車して残ったのは前にいた中川・貴子と最後方で落車を避けた佐々木だけとなる。
貴子は2角から中川を捲って圧勝、中川→佐々木が②③着となった。
貴子は初日に篠崎に差されたもののこれはいつものこと、最後はしっかり優勝を持っていった。
中川は真後ろが貴子ではどうやっても苦しい形、前回奈良では久々の完全優勝を飾ったが今年は未勝利に終わった。
佐々木は落車を喜んではいけないがラッキーな③着、最終ホームで慌てて踏まずに貴子を追っていれば②着もあった。
知佳は完全な不注意でもう論外、せっかくの地元決勝で何をやっているのか。
これは大喝だ!
高松決勝は加瀬加奈子が捲って完全優勝、今年はケガに苦しんだ加瀬だが最後は連続Vで締め括った。
レースは東口純→菅田賀子→戸田みよ子→加瀬→大谷杏奈→増茂るるこ→杉沢毛伊子という初手、打鐘で杉沢が飛び出して一気に後続を突き放す。
前とはやや離れた5番手になった加瀬だが2角から捲ると杉沢後位から出た東口をあっさり交わして先頭に立つ。
初手から加瀬マークの大谷が追走するが加瀬はさらに2センターから後続を突き放して圧勝した。
大谷が離れながらも②着を死守、増茂が東口を交わして最後に③着に浮上した。
加瀬は貫禄の完全V、さすがにこのあたりでは元値が違いすぎる。
これで復活とはとても言えないが今年最後は連続優勝といういい形で終えられたのはよかった。
大谷は初手から絶好の加瀬マーク、あとはついていくだけでいい。
最後はさすがに離されてしまったが連日大健闘で②②②着、マーク選手として存在感を放ちつつある。
増茂は③着に届いたが最後方で加瀬→大谷に離れてレースが終わってから突っ込んだ印象、今回はとにかく二日目がいただけなかった。
松山では細田愛未が佐藤亜貴子を差し切って先勝、長澤彩は断然人気にしっかり応えた。
6Rは中野咲→渡辺ゆかり→金田洋世→細田→松尾智佳→亜貴子→森美紀という初手、打鐘でまず金田が上がって先頭に立つ。
細田は4番手で大きく車間を切っていつでも踏み込める形、先に6番手から亜貴子が仕掛けると併せて踏んでその後ろに入る。
亜貴子は最終バックで軽々と前団を飲み込んで先頭、細田もこれを追って完全に一騎打ちとなる。
直線は番手絶好の細田が余裕で差し切って快勝、捲った亜貴子は②着となった。
③着は中野の前残り、金田後位から発進して松尾を併せ切った。
細田は思い通りの組み立てになり番手絶好、スンナリ位置さえ取れれば脚はトップクラスと遜色ない。
前回宇都宮でも初日に亜貴子を差し切っているが二日目は逃げ潰れて決勝は逆に後方に置かれるなどチグハグになってしまった。
まだ走ってみないと分からないようなところがあるのでもっと腰を据えて好位から捲り追い込むスタイルで徹底してほしい。
亜貴子は差されて②着も直線の長い松山で脚のある細田がスンナリ番手では仕方ないか。
動きそのものは依然上々、3場所連続優勝を目指す。
中野は前々に展開して③着、上位2車とは力の差があるがレース運びが格段に進歩して予選クラスでも侮れない存在になってきた。
7Rは野口のぞみ→上原七衣→藤巻絵里佳→三宅玲奈→長澤→大和久保美→小坂知子、このまま打鐘となり緩いペースで最終ホームへ向かうと最後方の小坂が一気に仕掛ける。
玲奈が併せて踏み込んでこの後ろ、長澤はその外から鋭く捲って最終バックでは先頭に立つ。
これに藤巻が続こうとするが玲奈がこれに併せて小坂後位から発進、藤巻を追った大和は藤巻が不発と見るやすかさず内に潜って玲奈後位に切り替える。
長澤は楽々押し切って圧勝、自力に転じた玲奈が②着となり③着争いは内の大和が制した。
長澤は力通りに捲りであっさり制圧、グランプリ組に次ぐ実力者だしここはしっかり勝たないといけない。
玲奈は小坂に飛びついてから自力に転じて②着、さらに長澤についていければベストだが組み立ては悪くない。
大和は巧みなコース取りで③着、内枠では好追走からの連下も多く得点以上に走る。
12/29
松山6Rガールズ予選2
[車 名 期県]
①藤巻 絵里佳 110島▲
②森 美紀 102福△
③佐藤 亜貴子 108神○
④上原 七衣 106新
⑤小坂 知子 104岐
⑥細田 愛未 108埼◎
⑦大和 久保美 102青
初日の再戦、評価も同じで⑥細田が③亜貴子を差し切る。
あとはまだひ弱いが①藤巻と好枠に転じた②森。
三連単
⑥→③=①②
12/29
松山7Rガールズ予選2
[車 名 期県]
①松尾 智佳 102媛
②長澤 彩 106愛◎
③渡辺 ゆかり 102梨
④中野 咲 110愛△
⑤野口 のぞみ 110長▲
⑥金田 洋世 106神
⑦三宅 玲奈 108岡○
こちらも初日とほぼ同じ、②長澤が断然で脚力的に⑦玲奈と⑤のぞみが続く。
うまく立ち回れるようになった④中野が押さえ。
三連単
②→⑤⑦→④⑤⑦
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sai
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