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競輪コンサルタント

2019/06/21 17:39 閲覧数(2972)
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募集テーマ:梅雨の季節、忘れられない雨のレース!

まだ賭け式のメインが2枠単だった頃の話し。

当時、私はスポーツ紙で「これは!」と思うレースがあると「そのレースだけ」を勝負する為だけにホームは西武園なのだが遠くは平塚や小田原まで足を運んでいた。

そんなある日の京王閣。

ここには私のお気に入りの予想屋がいた。実に講釈が上手い。

本人曰く確定申告時の職業欄には「競輪コンサルタント」と書くらしい。

私はこの日もあるレースだけを狙っていてその講釈に傘を差しながら聞き入っていた。

ひと通りのレース展開を客の前で解説すると締めにこう言った。

お客さん達!この本命一本を一千万買って金輪際競輪をやらない!ってできるなら買えばいい。

でもあんた達、「明日も来週も来年も競輪やるんだろ!」なっ⁉︎
だったらこの選手の一発から〜‼︎と。

私は予想を買わない。あくまでこの競輪コンサルタントの講釈が自分の考えたレース展開と同じかどうか?が知りたいだけ。

展開想定は同じだった。

しかし「明日も来週も〜」の言葉を聞いた時、何故か心に刺さった。

思い返せば当時まだ独身で実家にいた。ゆえに月末給料をもらって翌日には所持金無し。なんて事もあった。借金はしなかったが…

このレースも本命は捲り屋。雨足も強いしもしかしたらそんなに堅くないかも⁉︎

…結局買えなかった。

窓口が閉まると競輪コンサルタントは前発表する。

やはり同じ本線。別買い目にもう一つのラインスジ車券。

レースは本命ラインが後方から捲り不発。先手ラインからのスジ違い車券で大穴となった。

その日以来、1日で給料を打ってしまう一本勝負はやめた。

何故なら死ぬ間際までずっと競輪を愉しみたいから。

今は大切な家族が私にはある。だから「小遣いの範囲内」で勝負し、浮いたお金で美味しい物を食べたり、旅行したり…
それが「趣味」を兼ねた私の幸福感になっている。

もしも、あの時あの競輪コンサルタントの言葉が無かったら今頃自分は破滅していたかもしれない…

雨の日の競輪ではそれを、ふっと思い出す。今の自分が存在するのは競輪コンサルタントの言葉のお陰かもしれない。

この場をお借りして心からお礼を言いたい。

ありがとう!競輪コンサルタント。







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