競ってる二人の車券を買えと自信満々に唱えたのはF先輩だ。
競り同士の車券は買いづらいが、旧い競輪と違って、ヨコの技術より踏み出し勝負の要素が濃くなった今の競輪は、一瞬で「競りと競り」が並んでしまうことがままある。配当もなかなかだ。という論は俺を妙に納得させた。
ひと月くらい前か。ゴールまでずっと競り続ける近藤寛央と二藤元太の競走が好ましかったと俺はどこかに書いた(それしか出来ない競輪とそれすら出来ない競輪は雲泥の差なのだとも)。その近藤と二藤が十二月七日の小田原競輪を走っていた。ちょっとだけ気になった俺だが、別線も別線だし、まさかねえと「見学」に落ち着いたのだが……。結果は四角ハコの二藤が一着、別線の番手から中を割った近藤二着で二車単の配当は8660円だった。
あ~あ。「競ってる二人」の別バージョンじゃないですか、Fさん!
暮れのグランプリを回顧することもせず(どこかに“輪界を代表するベストナインが最高峰のレースにふさわしいバトルを演じた”との絶賛記事が載っていたが、そりゃ褒めすぎだろうよ)、元日からまたそれかいの独善に陥る文章を記す俺は、もはや恍惚の男である。
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