遠山競輪研究所

競り込み・飛び付きランキング 2022年後期( 2023/02/07 )

2022年後期(7月~12月)の 選手の 競り込み回数飛び付き回数を集計しました。恒例のランキング形式で報告します。
横の動きで勝負する選手のランキングとなります。

以下目次項目

競り込み飛び付きのカウント条件 は次のとおりです。

競り込み
目標選手の後位で周回中から併走している場合を競りとし、目標選手と筋じゃない(地域的に遠い)選手に競り込みをカウント
飛び付き
イン粘りまたは追い上げの行為をおこなった選手に飛び付きをカウント

ランキング表中の数値や色付けの意味は次のとおりです。

  • 表中の「競込み - 連絡み」で「 4 - 2 」は、「4回の競り込みを行い、うち2回の連絡み」
  • 表中の「飛付き - 連絡み」で「 6 - 3 」は、「6回の飛び付きを行い、うち3回の連絡み」
  • 背景にピンクの色付けがある選手は、2021年後期・2022年前期に続いて三期連続のランクイン
  • 背景に黄緑の色付けがある選手は、2022年前期に続いて二期連続のランクイン
  • 背景に黄色の色付けがある選手は、前々期(2021年後期)または前々々期(2021年前期)にランクイン
  • 表中の「級班」の「2022後」は今回の対象期間 2022年後期の級班、「2023前」は 次期となる 2023年前期の級班。

ランキング表は期間中の「競り込み回数」および「飛び付き回数」で順位付けしていますが、回数が同じだった場合は「競り込み回数+飛び付き回数」が多いほう、それも同じだった場合は「出走レース数」が少ないほう(つまり 競り込み率・飛び付き率が高い選手)を上位としています。
なお、文中の「今回」および「今期」は2022年後期(2022年7月~12月)のこと、「前回」および「前期」は2022年前期(2022年1月~6月)のことです。

S級戦2022年後期(7~12月)

S級戦 競り込み回数ランキング(2022年後期)
順位選手名府県級班
2022後 
/ 2023前
出走
競込み
-連絡み
飛付き
-連絡み
1尾形 鉄馬107宮 城S2 / A1394-00-0
2荻原 尚人89宮 城S2 / S2573-12-1
3嶋田 誠也109福 岡S2 / S2402-06-2
4山口 敦也113佐 賀S2 / S2342-01-0
5須藤 悟99千 葉S2 / A1482-11-0
6近藤 龍徳101愛 知S1 / S2372-00-0
7芦澤 大輔90茨 城S1 / S2462-00-0
8真崎 新太郎85栃 木S2 / S2472-20-0
9八日市屋 浩之79石 川S2 / S2492-10-0
10宮崎 大空115熊 本S2 / S2481-012-2

前回に続いて宮城の尾形鉄馬選手(107期)がS級戦の競り込み回数トップでした。追い込み型に転向して3期目となり点数も上がってきたため、自力選手の番手をスンナリ回れることも多くなり、競り込み回数は前回よりかなり減って期内で4回でした。今年(2023年)の前期はA級に落ちますが、今期は平均得点が104点超えて失格もなかったので今年後期はS級に戻ってきます。

競り込み回数2位も宮城の選手でした。89期の荻原尚人選手は競り込みでは初のランクインです。今までは横の動き多用の自力自在型で、飛び付き回数でほぼ毎回ランクインしていましたが、今期10月頃に追い込み型へ転向し、自力を封じて初手から競り込むレースもするようになりました。今年(2023年)も競り込むレースが多くなりそうです。

競り込み回数3位は自在型の嶋田誠也選手(109期・福岡)が初のランクインです。A級に陥落した前期は捲くり主体でS級点を確保しましたが、S級復帰の今期は極力番手まわりを選択し、競りも試行しました。深谷知広選手後位への競り込みもトライしました。今後は追い込み型へ転向となりそうです。

前々回飛び付き回数で初ランクインし、前回は競りで初ランクインした佐賀の山口敦也選手(112期)が今回も競り込み回数4位でランクインです。完全に追い込み型に転向のようです。

S級戦 飛び付き回数ランキング(2022年後期)
順位選手名府県級班
2022後 
/ 2023前
出走
飛付き
-連絡み
競込み
-連絡み
1宮崎 大空115熊 本S2 / S24812-21-0
2久保田 泰弘111山 口S2 / S25511-50-0
3川越 勇星111神奈川S2 / S2448-20-0
4小林 令109山 梨S2 / A1407-20-0
5門田 凌111愛 媛S1 / S2507-40-0
6佐藤 礼文115茨 城S2 / S2557-30-0
7嶋田 誠也109福 岡S2 / S2406-22-0
8伊藤 大彦89徳 島S2 / S2436-11-0
9石井 洋輝115福 島S2 / S2446-41-0
9上野 優太113熊 本S2 / A1446-01-1
11松浦 悠士98広 島SS / SS496-21-0
12松本 貴治111愛 媛S2 / S1426-30-0
13山田 久徳93京 都S1 / S1436-30-0
14飯野 祐太90福 島S1 / S1566-20-0
15松岡 孝高98熊 本S2 / A1305-00-0
16古川 貴之93佐 賀S2 / S2425-10-0
17松川 高大94熊 本S1 / S2515-20-0
18藤田 大輔91千 葉S2 / S2665-10-0
19稲川 翔90大 阪S1 / S1294-30-0
20鈴木 玄人117東 京S2 / A1324-00-0
21掛水 泰範98高 知S2 / S2344-00-0
22泉 慶輔99宮 城S2 / A1354-00-0
23瓜生 崇智109熊 本S1 / S1394-00-0
24鈴木 竜士107東 京S1 / S1414-30-0
24會澤 龍105宮 城S2 / A1414-20-0
24阿部 拓真107宮 城S2 / S2414-20-0

前回飛び付き回数5位で初ランクインした熊本の宮崎大空選手(115期)が今回トップとなりました。先行・捲くりでデビューから2年半でS級に上がって来ましたが、S級となった前期から飛び付きを狙うようになり、「逃」だった出走表の脚質も今期の8月中旬から「両」になりました。今期の後半はラインの先頭を走らないことが多くなりました。今後追い込み型に変わっていきそうです。

飛び付き回数2位は山口の久保田泰弘選手(111期)でした。2019年後期にA級の飛び付き回数でランクインしてから連続して7回目のランクインです。典型的な自在型で飛び付き時の連対率も高い選手です。ただ戦法的にどうしても失格が多めとなります。

飛び付き回数3位には神奈川の川越勇星選手(111期)が初ランクインです。自力選手ですが、今期は叩かれた時に番手に飛び付くというケースも多かったようです。

↑ ページ先頭へ

A12班戦2022年後期(7~12月)

A12班戦 競り込み回数ランキング(2022年後期)
順位選手名府県級班
2022後 
/ 2023前
出走
競込み
-連絡み
飛付き
-連絡み
1作田 悦章92徳 島A2 / A1527-33-0
2宗景 祐樹84栃 木A2 / A1306-10-0
3増田 鉄男74徳 島A1 / A2366-20-0
4奥出 健士郎99福 井A1 / A2514-14-2
5四宮 哲郎71京 都A1 / A1514-01-0
6園田 鉄兵93熊 本A2 / A2393-03-1
7小谷 文康94広 島A2 / A2503-02-1
8岩見 潤71三 重A1 / A1483-00-0
9竹内 真一89福 岡A2 / A2502-13-1
9河野 淳吾99神奈川A2 / A3502-03-0
11高嶋 一朗62岡 山A2 / A2512-13-1
12行成 大祐80香 川A2 / A3422-02-0
13鈴木 謙二97東 京A1 / S2442-02-1
14長野 和弘82福 岡A2 / A2462-12-0
15小塚 潤86愛 知A1 / A2492-02-0
16土井 勲82岡 山A1 / A1542-02-0
17船倉 卓郎99長 崎A2 / A2312-01-0
18中村 淳69栃 木A1 / A1352-11-0
19須賀 和彦89茨 城A1 / A1372-01-0
20八尋 翔平93福 岡A2 / A1392-21-0

A12班戦の競り込み回数トップは、徳島の作田悦章選手(92期)でした。毎回「飛び付き」または「競り込み」のどちらかでランクインしている選手です。自在性ある追い込み型で、初手からの競り込みより流れの中で飛び付くことが多かった選手ですが、前期あたりから初手からの競り込みが増えてきて今期は7回の競り込みとなりました。2020年後期~2021年前期はA3班まで落ちていましたが、最近は調子が上がってきて今年(2023年)前期は3年ぶりのA級1班です。

競り込み回数2位は、ここでは常連の宗景祐樹選手(84期・栃木)でした。前回は競り込み2回でランク外でしたが、その前の2021年前期・後期は連続でA12班戦の競り込み回数トップでした。今回2位に復帰して、まだまだ番手信条の戦いぶりは健在です。今期は10月の落車後欠場していて心配されましたが、今年(2023年)1月に参戦していきなり2連対しており、問題はないようです。

競り込み回数3位は、徳島の増田鉄男選手(74期)でした。あまり位置にこだわらず、取れた位置からタテ脚勝負の追い込み選手でしたが、前回競り込み4回で6位に初ランクインし、今回は3位まで上がりました。現在もラインがあれば3番手でもライン固めるし、あまり点数が高くない自在型でも同地区であれば前任せるタイプですが、スジの目標がない場合には初手から強い自力の番手に競り込むようになりました。

A12班戦 飛び付き回数ランキング(2022年後期)
順位選手名府県級班
2022後 
/ 2023前
出走
飛付き
-連絡み
競込み
-連絡み
1佐藤 健太101福 岡A2 / A15317-81-0
2岡田 啓渡100愛 媛A1 / A1519-20-0
3平山 優太119福 島A2 / A2549-60-0
4谷口 幸司111高 知A1 / A1367-31-0
5岸川 哲也105大 阪A1 / S2457-20-0
6山崎 泰己101岡 山A1 / A1487-50-0
7中村 翔平117福 岡A2 / A2507-30-0
8片折 勇輝95福 岡A1 / A3567-20-0
9安本 昇平113山 口A2 / A2366-31-1
10高橋 泰裕107埼 玉A2 / A1376-41-1
11金野 俊秋92千 葉A1 / A1276-50-0
12肥後 公允91奈 良A2 / A2456-20-0
13関根 健太郎100神奈川A1 / A1496-30-0
14竹元 健竜115福 岡A2 / A2506-30-0
15日当 泰之92青 森A1 / A1516-20-0
16野中 祐志98埼 玉A1 / S2355-20-0
17渋谷 錬103神奈川A2 / A2365-20-0
18谷本 奨輝107富 山A2 / A1405-30-0
18菅田 謙仁109宮 城A2 / A2405-20-0
20伊藤 彰規96神奈川A1 / A1425-10-0
21馬場 和広98埼 玉A1 / A1455-30-0
22藤木 裕89京 都A1 / S2465-20-0
22池川 瑠威115広 島A2 / A2465-00-0
24吉田 元輝100茨 城A2 / A2475-10-0
25増田 利明81静 岡A2 / A2495-10-0
26菅原 裕太100静 岡A1 / S2505-40-0
27水谷 将司105愛 知A2 / A2575-30-0
28奥出 健士郎99福 井A1 / A2514-24-1
29鈴木 純73神奈川A2 / A3274-01-0
30板崎 佑矢101愛 媛A1 / A1514-21-0

A12班戦の飛び付き回数のトップは、福岡佐藤健太選手(101期)でした。前回に続いての連続トップです。点数も上がってきて、スンナリ先行選手の番手を回れることも増えたのですが、そうでない時は先行も含めて必ず何かする活発な自力自在型の選手です。今期は12月の最終戦で2年ぶりとなるA12班の決勝進出となったのですが、ワンチャンスを活かして約6年ぶり2度目のA12班戦優勝を獲得しました。
今年(2023年)はさらに調子を上げてきそうです。

飛び付き回数2位は愛媛の岡田啓渡選手(100期)でした。デビュー12年目となりますが、まだまだライン先頭で走る自力自在型の選手です。基本は好位からの自力勝負ですが、積極型のラインが相手であれば番手に飛び付くレースもします。過去5年で2度ランクインしていますが、上位のランクインは初めてです。ここ数年は85点前後の安定した成績です。A12戦だと準決突破が課題となっていますが、一般戦ではしっかり人気に答えてくれます。

飛び付き回数3位は福島の平山優太選手(119期)でした。デビュー当初から先行より捲くり志向で、デビュー2年目の今期からA12班戦で戦うこととなりました、やはり先行は向いておらず、好位からの捲くりか、先行の番手への飛び付き策のほうが良い結果が出るようです。

↑ ページ先頭へ

チャレンジ戦2022年後期(7~12月)

チャレンジ戦 競り込み回数ランキング
(2022年後期)
順位選手名府県級班
2022後 
/ 2023前
出走
競込み
-連絡み
飛付き
-連絡み
1吉竹 雄城99千 葉A3 / A33913-01-1
2舟元 権造92大 阪A3 / A3418-16-2
3郷坪 和博70神奈川A3 / A3337-11-0
4渋谷 征広91静 岡A3 / A3465-11-0
5中山 敬太郎100熊 本A3 / A3224-01-0
6高桑 由昇81福 島A3 / A3314-00-0
7加美山 隆行92宮 城A3 / A2303-15-1
8原野 隆83東 京A3 / A3343-03-0
9吉田 英二76東 京A3 / A3433-02-0
10中村 光吉60三 重A3 / A3293-10-0
11森山 昌昭67福 岡A3 / A3393-00-0
12中塚 記生63熊 本A3 / A3413-20-0

チャレンジ戦の競り込み回数トップは、千葉の吉竹雄城選手(99期)でした。前々回はA12班戦の飛び付き回数でランクイン、前回はA12班戦の競り込み回数で5位でした。チャレンジ戦となった今期は前半はまだ自力も使ってましたが、期の後半はほとんどのレースで初手からの競り込むレースとなりました。出走表の脚質は現在でも「逃」ですが、戦法は既に追い込み型に転向しています。今期の「競り込み13回中連対0回」の数値が示すように、競りはまだまだ下手で得点も下がってきましたが、脚力低下によるものではないので、今後追い込み型と認識されて同地区の先行型と一緒に走れるようになれば点数は上がってくるでしょうし、その頃には狙い目の選手となりそうです。

競り込み回数2位は大阪のゴンちゃんの愛称で人気の92期・舟元権造選手でした。このコーナーでは常連の選手です。前回こそ飛び付き回数に下位でランクインした選手ですが、ここ数年は毎回競り込み回数上位に位置し、かつ飛び込み回数でもランクインしている選手です。ゴンちゃんももう39歳となりましたが、まだまだライン先頭で走ることが多いです。初手から競り込むレースもしますが、ホーム・バックを取るレースも結構あります。

競り込み回数3位は神奈川のベテランマーカー・郷坪和博選手(70期)でした。今期は同地区の目標がないレースでは必ず初手からの競り込む積極的なレースをしました。代謝がかかった期だったので特に果敢な勝負をしたのかも知れません。無事代謝を回避し、今年(2023年)1月に入ってからは連続して予選突破し、かつ2戦目の小倉では決勝進出しました。この調子なら代謝条件リセットの70点越え達成しそうです。

チャレンジ戦 飛び付き回数ランキング
(2022年後期)
順位選手名府県級班
2022後 
/ 2023前
出走
飛付き
-連絡み
競込み
-連絡み
1小野 祐作72岡 山A3 / A3439-30-0
2眞鍋 伸也85香 川A3 / A3407-20-0
3伊藤 之人90東 京A3 / A2457-10-0
4舟元 権造92大 阪A3 / A3416-28-1
5村本 慎吾94静 岡A3 / A3376-30-0
6加美山 隆行92宮 城A3 / A2305-13-1
7松本 昌士92福 島A3 / A3415-10-0
8石田 岳彦89岩 手A3 / A3425-10-0
9樋口 絢土96東 京A3 / A2435-20-0
9邊見 斎92福 島A3 / A3435-10-0
11大林 亮介86香 川A3 / A3505-10-0
12山本 晋平83愛 知A3 / A3414-11-0
13樋口 有樹郎98兵 庫A3 / A2614-21-0
14小原 伸哉97北海道A3 / A3364-00-0
15栗本 尚宗113千 葉A3 / A1374-30-0
16田村 風起107奈 良A3 / A2444-30-0
17組橋 一高71香 川A3 / A3494-10-0
17岡田 大門87愛 知A3 / A3494-10-0
19栗田 雅也84静 岡A3 / --524-00-0
20原野 隆83東 京A3 / A3343-03-0

チャレンジ戦の飛び付回数きトップは、岡山のガッツマーカー・小野祐作選手(72期)でした。初手からの競り込みはしませんが、地区の目標がないレースでは、最終ホームで先行の番手に追い上げて、タイミング良い頭突き一発で位置を奪うのがこの選手のパターンです。今期の飛び付き時の連絡みは3回だけですが、番手奪取は結構成功します。このスタイルは今後も続くでしょうし、是非続けてもらいたいです。ちなみに今期はこの作戦を福岡67期の森山昌昭選手にも2度挑みましたが、さすがに体が大きく競りには定評のある森山選手には2度とも跳ね返されてしましました。

飛び付き回数2位は、前回トップだった香川の眞鍋伸也選手(85期)でした。42歳ですが、まだまだ先行の決まり手もある元気な自力自在選手です。流れの中での飛び付きは益々上手くなり、前期・今期は連続して72点越えの安定した成績で、特に今期は8月小松島での優勝もあります。

前回 飛び付き回数2位だった東京の伊藤之人選手(90期)が今回も3位にランクインです。元々は前受けが基本の自力選手でしたが、前期から先行型の選手が抑えてきた時には番手で粘るケースが増えました。

↑ ページ先頭へ

TOPへ