遠山競輪研究所

競り込み・飛び付きランキング 2021年前期( 2021/08/06 )

2021年前期(1月~6月)の 選手の 競り込み回数飛び付き回数を集計しました。恒例のランキング形式で報告します。
横の動きで勝負する選手のランキングとなります。

以下目次項目

競り込み飛び付きのカウント条件は次のとおりです。

競り込み
目標選手の後位で周回中から併走している場合を競りとし、目標選手と筋じゃない(地域的に遠い)選手に競り込みをカウント
飛び付き
イン粘りまたは追い上げの行為をおこなった選手に飛び付きをカウント

ランキング表中の数値や色付けの意味は次のとおりです。

  • 表中の「競込み - 連絡み」で「 4 - 2 」は、「4回の競り込みを行い、うち2回の連絡み」
  • 表中の「飛付き - 連絡み」で「 6 - 3 」は、「6回の飛び付きを行い、うち3回の連絡み」
  • 背景にピンクの色付けがある選手は、2020年前期・2020年後期に続いて三期連続のランクイン
  • 背景に黄緑の色付けがある選手は、2020年後期に続いて二期連続のランクイン
  • 背景に黄色の色付けがある選手は、前々期(2020年前期)または前々々期(2019年後期)にランクイン
  • 表中の「級班」の「前」は今回の対象期間 2021年前期の級班、「後」は 次期となる 2021年後期の級班。

ランキング表は期間中の「競り込み回数」および「飛び付き回数」で順位付けしていますが、今回から、回数が同じだった場合は出走レース数が少ないほう(つまり 競り込み率・飛び付き率が高いほう)を上位の順とします。

S級戦2021年前期(1~6月)

競り込み回数のトップは青森の新山将史選手(98期)でした。ここ数年は自力自在型として戦ってきましたが、前期(2020年後期)も競り込み回数で3位にランクインしました。メンバー次第ではライン率いて先頭で走ることもありますが、最近の戦いぶりはすっかり追込み型に転身した感じです。

競り込み2位は高知の田尾駿介選手(111期)でした。A級戦を自力で戦って今年1月にS級に昇級しました。初戦の1月立川記念の3日目にゴール後の落車で骨折し、5月に復帰しましたが、同月に人生初の競り込みを試みてから、6月までの2ヶ月間で計3回の競り込みを行ないました。今後は追込み型としてやっていきそうです。基本はライン重視で3番手も廻るのですが、スジの目標がいない場合は厳しく競りにいくようです。

競り込み3位の竹村勇祐選手(96期・秋田)も初ランクインです。自力型から年々少しずつ追込み型に変化し、ここ数年はタテ脚ある追込み選手というタイプでしたが、今期は3回の競り込みを行ないました。今後は厳しい位置取りもする追込み選手となっていきそうです。

前期・前々期の競り込み回数トップだった武田憲祐選手(93期・神奈川)は今期は5位でしたが、強気に位置狙うレーススタイルは健在です。

飛び付き回数のトップは埼玉の相川永伍選手(95期)でした。徹底先行でデビューから2年後の2011年にS級に昇級し、以降その殆どをS級で戦ってきました。2019年後期に久々にA級に陥落しましたが、レインボーカップでS級復帰し、以降は自力自在型となって競走得点も安定してきました。2020年秋ぐらいからはイン粘りを多用するようになりました。今期の飛び付き11回のうち10回はイン粘りです。

前期の飛び付き回数トップだった久保田泰弘選手(111期・山口)が今期も2位にランクインです。好位取って捲くり・差しが得意のパターンです。今年1月にはガールズ110期の山本知佳選手と結婚し、7月からはついにS級1班となります。

飛び付き3位の山本健也選手(89期・千葉)は前々攻めていく自力自在型の選手です。5期連続で飛び付きでランクインしており、意欲的に好位狙っていきます。しかし今期はラインの2番手・3番手を廻るレースも増えてきました。今年7月からはA1への降級となりますし、今後は追込み型へ転向となっていくのでしょうか。

S級戦 競り込み回数ランキング(2021年前期)
順位選手名府県級班
前 / 後
出走
競込み 
 - 連絡み
飛付き 
 - 連絡み
1新山 将史 98青 森S2 /S2444-21-1
2田尾 駿介111高 知S2 /S2163-00-0
3竹村 勇祐96秋 田S2 /S1293-11-0
4成田 和也88福 島S1 /S1413-12-1
5武田 憲祐93神奈川S1 /S2423-02-0
6深澤 伸介76静 岡S2 /A1483-02-0
7笠松 信幸84愛 知S1 /S1513-20-0
8花田 将司99千 葉S2 /A1543-08-1
9磯田 旭96栃 木S2 /S2553-12-1
10笹倉 慎也91富 山S2 /A1262-02-1
11白岩 大助84埼 玉S2 /S2312-01-1
12四宮 哲郎71京 都S2 /A2382-10-0
12小岩 大介90大 分S2 /S2382-00-0
14飯嶋 則之81栃 木S2 /A1402-00-0
15中田 健太99埼 玉S2 /S2432-02-0
16芦澤 大輔90茨 城S1 /S1442-00-0
17大西 健士88神奈川S2 /S2462-00-0
18肥後 尚己83大 阪S2 /A1492-01-0
19和田 圭92宮 城S1 /S1512-10-0
19岡村 潤86静 岡S1 /S1502-00-0
21中村 昌弘81広 島S2 /S2522-01-0
S級戦 飛び付き回数ランキング(2021年前期)
順位選手名府県級班
前 / 後
出走
飛付き 
 - 連絡み
競込み 
 - 連絡み
1相川 永伍95埼 玉S2 /S24911-10-0
2久保田 泰弘111山 口S2 /S1349-20-0
3山本 健也89千 葉S2 /A1399-30-0
4荻原 尚人89宮 城S2 /S2488-20-0
5花田 将司99千 葉S2 /A1548-13-0
6雨谷 一樹96栃 木S1 /S2487-30-0
7堀内 俊介107神奈川S1 /S1416-40-0
8山田 久徳93京 都S1 /S1446-20-0
9古川 貴之93佐 賀S2 /S2466-10-0
10阿部 拓真107宮 城S2 /S2486-30-0
10池野 健太109兵 庫S2 /A1486-10-0
12佐藤 一伸94福 島S2 /S2496-10-0
13佐藤 朋也89秋 田S2 /A1305-00-0
14上野 優太113熊 本S2 /A1355-30-0
15窓場 千加頼100京 都S2 /S2365-20-0
16櫻井 正孝100宮 城S1 /S1455-10-0
16瓜生 崇智109熊 本S2 /S2455-10-0
16佐藤 佑一92岩 手S2 /S2455-00-0
19小原 太樹95神奈川S1 /S1465-20-0
19渡邉 豪大107静 岡S1 /A1465-10-0
21坂本 貴史94青 森S1 /S1515-10-0
22佐伯 辰哉109広 島S1 /S2264-00-0
23松田 大98富 山S2 /S2274-00-0
23大洞 翔平100岐 阜S2 /A1274-00-0
25中島 将尊105群 馬S1 /S2284-10-0

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A12班戦2021年前期(1~6月)

A12班戦の競り込み回数トップは栃木の宗景祐樹選手(84期)でした。長くS級上位選手として活躍し、強気に番手を狙う位置取りで名を馳せた選手です。2018年後期分からランキング開始しましたが、ずっと上位にランクインしています。ただ前期(2020年後期)は初手からの競り込みはなく飛び付きでのランクインで、競走スタイル変更かと思われましたが、今期はまた初手からの競り込みにスタイルを戻しました。

前期はチャレンジ戦に落ちていた梶原恵介選手(92期・大分)もA12班戦に復帰し、競り込み回数も戻ってきて2位にランクインしました。このコーナーでは常連の選手です。
宗景選手も年齢的にA級定着となれば、今後のA12班戦の競り込み回数はこの二人でのトップ争いとなっていくのでしょうか。

競り込み3位にランクインした高嶋一朗選手(62期)は岡山のベテランマーク選手です。それほど位置取りに厳しいタイプではないのですが、今期は4回の競り込みで3位にランクインしました。

A12班戦の飛び付き回数は、高知の山中崇弘選手(113期)が前期に続いて2期連続のトップでした。出走表での脚質は ’逃’ で、ライン先頭または単騎で走ることが多いのですが、自力勝負はほとんどなく、好機に先行選手の番手に追い上げるというのが常套手段です。7月からはA3班でチャレンジ戦です。新人の番手まわりが増えて追込み型への転向となれば、点数も伸びて再度A12班戦に戻って来れるでしょう。

飛び付き2位は、前々期(2020年前期)に1位だった馬場和広選手(98期・埼玉)でした。前期(2020年後期)は飛び付きを封印して、徹底先行に戻しましたが、今期はまた飛び付きが多くなりました。先行・捲くりが主戦法ですが、器用なタイプで、相手や展開次第で飛び付きもします。出走表の脚質は今年の2月10日分から ’逃’ から ’両’ になりました。

飛び付き3位は峰重祐之介選手(100期・岡山)でした。前々回(2020年前期)にS級の飛び付きで15位にランクインしています。捲くりやタテ脚勝負の追込みでS級に昇級しましたが、S級ではなかなか通じず今期はA級陥落しました。現在は追込み型で、目標がいないレースでは、初手からの競り込みはないのですが、好位への飛び付きを積極的にするようになりました。

A12班戦 競り込み回数ランキング(2021年前期)
順位選手名府県級班
前 / 後
出走
競込み 
 - 連絡み
飛付き 
 - 連絡み
1宗景 祐樹84栃 木A1 /A1376-01-0
2梶原 恵介92大 分A2 /A2425-22-0
3高嶋 一朗62岡 山A1 /A1434-01-1
4加藤 昌平80福 岡A2 /A2444-12-0
5奥出 健士郎99福 井A1 /A1454-03-1
6新井 剛央86埼 玉A1 /A2383-01-0
7山田 雅之72岐 阜A1 /A1453-00-0
8高桑 由昇81福 島A2 /A3242-00-0
9田口 守94山 口A2 /A2292-00-0
10矢島 一弥92群 馬A1 /A1382-11-0
11高橋 昇平99埼 玉A2 /A2412-20-0
12廣瀬 裕道71茨 城A2 /A2422-10-0
13森川 剛89神奈川A2 /A2432-01-0
14寺林 正秋93宮 城A1 /A2452-02-2
14堂村 知哉88福 井A1 /A1452-01-0
14那須 久幸71福 岡A1 /S2452-00-0
14台 和紀83埼 玉A1 /A2452-00-0
18鳥越 靖弘77愛 知A1 /A1472-10-0
A12班戦 飛び付き回数ランキング(2021年前期)
順位選手名府県級班
前 / 後
出走
飛付き 
 - 連絡み
競込み 
 - 連絡み
1山中 崇弘113高 知A2 /A32910-10-0
2馬場 和広98埼 玉A1 /A2438-20-0
3峰重 祐之介100岡 山A1 /A1297-40-0
4宇佐見 優介115福 島A2 /A2307-20-0
5樋口 瑛土109東 京A1 /A2396-20-0
6原岡 泰志郎100千 葉A1 /A1406-10-0
7稲葉 一真100静 岡A2 /A2416-20-0
8藤井 將113広 島A1 /S2456-30-0
9齋藤 和伸91埼 玉A1 /A2476-00-0
10河野 淳吾99神奈川A2 /A2255-20-0
11山崎 輝夫99埼 玉A2 /A2265-10-0
12阪本 和也115長 崎A2 /A1375-30-0
12渋谷 錬103神奈川A2 /A1375-00-0
14園田 鉄兵93熊 本A2 /A1405-40-0
15小原 亮哉113大 分A2 /A2445-00-0
16山崎 泰己101岡 山A1 /A1455-20-0
16増田 利明81静 岡A1 /A1455-10-0
18竹元 太志107福 岡A2 /A2475-00-0
19出澤 拓也111神奈川A1 /S2254-30-0
20小川 大地98愛 知A2 /A3274-01-0
21根藤 浩二95千 葉A1 /A2304-20-0
21八尋 翔平93福 岡A1 /A1304-10-0
23原井 博斗115福 岡A2 /A1334-30-0
24井寺 亮太113長 崎A1 /A2364-20-0
25照屋 将貴111沖 縄A1 /A2374-10-0
26磯島 康祐105青 森A1 /S2394-10-0
27鈴木 謙二97東 京A1 /A1404-20-0
27小林 申太101茨 城A1 /S2404-20-0
27浅沼 聖士87静 岡A2 /A2404-10-0
30田中 孝彦91静 岡A1 /A1424-40-0
30横関 裕樹99岐 阜A1 /S2424-20-0
30木下 章61長 野A2 /A2424-10-0
30山口 智弘99愛 知A1 /A1424-10-0
30竹元 健竜115福 岡A2 /A2424-00-0

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チャレンジ戦2021年前期(1~6月)

チャレンジ戦競り込み回数トップの舟元権造選手(92期)は、大阪の自力自在型の選手です。競り込みで4期連続のランクイン(2019年後期は1位、2020年後期は2位)ですが、飛び付き回数でも3期連続のランクインです。横の動きが活発な選手ですが、ホーム数・バック数も結構あり、常にライン先頭で全力投球のレースをします。人柄も相まってファンも多いようです。

競り込み2位は福岡のベテランマーカー森山昌昭選手(67期)でした。2期連続のランクインですし、2019年の前期・後期にもA12班戦の競り込み回数でランクインしました。長くS級で活躍し、その時からガッツマーカ-として名を馳せていました。50歳となってチャレンジ戦が主戦場となりそうでが、競走スタイルは堅持です。

競り込み2位の藤野貴章選手(97期)は佐賀の追込み選手です。ランキング開始の2018年後期から6期連続での競り込み回数でランクインですし、前期と今期は飛び付き回数でも上位にランクインです。父は闘志溢れる追込み選手としてS1まで昇った藤野義高選手です。父の影響か、貴章選手もデビュー2年目には完全な追込み型となっていました。以降ずっと位置取り厳しい追込み型です。

飛び付き回数トップは眞鍋伸也選手(85期)でした。香川の自力自在選手です。前期も3位で上位にランクインですし、今期は競り込み回数でも14位にランクインです。2018年後半~2019年あたりは自力を封印して追込み型指向でしたが、2020年からはまた自力が増えて、現在は先行もいとわない自力自在のスタイルです。

飛び付き2位は北海道の大澤哉太選手(95期)でした。「S取って先行・捲くりの自力」というのが基本なんですが、前期(2020年後期)にチャレンジ戦に陥落してからは、イン粘りでの飛び付きが多くなりました。出走表の脚質も2020年8月23日分から ’両’ になりました。

飛び付き3位の佐藤健太選手(101期・福岡)と4位の谷口幸司選手(111期・高知)は、ともに6期連続の飛び付きランクインで、ここでは常連の選手です。佐藤健太選手は福岡に戻って、4月には奥さんである長澤彩選手との間に第一子も誕生しました。谷口幸司選手は遂に7月からA級2班へ昇班します。おめでとうございます!

チャレンジ戦 競り込み回数ランキング
(2021年前期)
順位選手名府県級班
前 / 後
出走
競込み 
 - 連絡み
飛付き 
 - 連絡み
1舟元 権造92大 阪A3 /A3458-37-0
2森山 昌昭67福 岡A3 /A3478-40-0
3藤野 貴章97佐 賀A3 /A3505-08-3
4沢田 勇治98山 口A3 /A3464-16-2
5原 敬次60佐 賀A3 /A3383-14-1
6高尾 剛文66福 岡A3 /A3393-01-1
6齋藤 勝 (注1)53広 島A3 / ---393-00-0
8村上 輝久75秋 田A3 /A3403-00-0
9菊地 大輔85栃 木A3 /A3453-10-0
10中村 光吉60三 重A3 /A3503-12-1
11吉橋 秀城85埼 玉A3 /A3342-00-0
12後藤 純平78福 井A3 /A3352-01-0
13松尾 誠80長 崎A3 /A3362-11-0
14眞鍋 伸也85香 川A3 /A3492-017-9
注1) 齋藤勝選手(53期)は 6月28日に引退しました。
チャレンジ戦 飛び付き回数ランキング
(2021年前期)
順位選手名府県級班
前 / 後
出走
飛付き 
 - 連絡み
競込み 
 - 連絡み
1眞鍋 伸也85香 川A3 /A34917-92-0
2大澤 哉太95北海道A3 /A34210-50-0
3佐藤 健太101福 岡A3 /A3398-70-0
4谷口 幸司111高 知A3 /A2408-60-0
5藤野 貴章97佐 賀A3 /A3508-35-0
6村松 俊弥96山 梨A3 /A3387-20-0
6幡中 幸弘80兵 庫A3 /A3387-00-0
8高橋 俊英93群 馬A3 /A3397-01-1
9作田 悦章92徳 島A3 /A2417-30-0
10富永 昌久88佐 賀A3 /A3427-00-0
11高橋 潤96岩 手A3 /A3437-10-0
12村本 慎吾94静 岡A3 /A3457-41-1
12舟元 権造92大 阪A3 /A3457-08-3
14関根 彰人94福 島A3 /A2396-40-0
15沢田 勇治98山 口A3 /A3466-24-1
16吉田 輪太郎88神奈川A3 /A3335-00-0
17原野 隆83東 京A3 /A3375-00-0
18田村 純一92福 島A3 /A3425-00-0
19大崎 龍一郎109滋 賀A3 /A3254-20-0
20安藤 宜明74神奈川A3 /A3324-20-0

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