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さようなら神山雄一郎

2024/12/24 23:00 閲覧数(114)
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遂にその時が来てしまったのか。
今日2024年12月24日はいつかは来るとは思っていたが、古くからの競輪ファンとして何とも悲しいニュースが入ってきた。
それは、栃木神山雄一郎の現役引退というニュースである。
自分が初めて神山雄一郎のレースを現地で見たのは、2015年3月22日京王閣日本選手権最終日である。
当時の神山雄一郎は前年に五年ぶりのKEIRINグランプリ出場を決め、この年は四年ぶりのS級S班として戦っていた。
その前にもGIグランドスラム等多くのタイトルを獲得していた神山雄一郎ではあるが、この年は再び競輪界の最高峰の級班で戦っていた事になる。
残念ながらこの年は二次予選で敗退して、最終日は特選一を走っていた。
ここまでの三走で最高五着二本だった神山雄一郎ではあったが、ここはGamboo埼玉池田勇人の番手から流石の貫禄を見せ勝利を飾っている。
当時から京王閣は全レースの勝利者インタビューを行っていて、自分の目の前に神山雄一郎が現れた。
どういう事を喋っていたのかは忘れたが、インタビュアーの小笠原ゆう子と色々喋っていたのは覚えている。
その後一ヶ月後の防府共同通信社杯では決勝戦に乗って、最後に内を狙い見事に優勝を飾っている。
もう九年前の事なのか。
この年の七月になるが、松戸NFIのトークショーにオールスター競輪覇者トークショーの中で呼ばれた。
たまたま現地参戦をしていたので、自分も見る事にした。
その時のトークショー終わりにサインを頂いたが、当時使っていたサインノートの表紙にサインを書いて頂いた。
今でも家にあるとは思うが、今を考えるとかなり貴重な機会だったと思う。
その年の松戸オールスターは、準決勝を勝って決勝戦に進出する事になった。
ここも現地で見ていたが、昨日優勝した福島7新田祐大に追走して二年連続準優勝という結果を残した。
勿論本人にとっては優勝したかったとは思うが、当時47歳の神様が全盛期に入るタイミングの新田に追走している事だけでも価値があると思う。
その準優勝も効いて、師走に京王閣で行われたKEIRINグランプリ2015に出場を果たす事になる。
レースは関東三番手を走ったが、最後は番手のGamboo埼玉8平原康多に離れて七着という事になった。
のちの話にはなるが、自分にとって初のKEIRINグランプリ現地参戦が神山雄一郎にとって最後のKEIRINグランプリという事になったというのはなかなか時代を感じさせる事になる。
翌年もS級S班として走ったが、優勝は二月のGamboo静岡記念のみという成績で結局SSから外される事になる。
それでも、九月の共同通信社杯では準優勝でS級S班としての最後の意地を見せた所はある。
その後も走っていたが、一つのターニングポイントを迎える事に。
2019年の事になるが、この年から記念競輪の初日特選が一つのみに減らされた事になった。
以前は最悪S1ならどういう状況でも初日特選に乗れた事もあるが、これ以降は出る場合のSSとS1の点数上位しか入れないようになった。
そしてこの年の前期は、まさかの失格三回と完全に苦しい時期となってしまった。
仮にもう一回失格するとこの時点でA級落ちという信じたくない現実が待っていた中で、まだ三ヶ月も残っていた。
今を考えると、実際にはもっと早く引退していたかもしれない。
結局この時は欠場等も使って辛うじてS級だけはキープしたが、長く守ってきた1班と遂にお別れの時がやってきた。
遂にS級2班になった神山雄一郎ではあったが、これでも奮闘して2020年の前期の半年間を乗り切った。
その後は再び1班に復帰して走っていたが、2022年後期に2班に落ちてからは一度も復帰する事は無かった。
落ちた直後のGamboo静岡FIでは決勝戦四着という結果を残しているが、そのレースが最後の決勝戦という事にもなった。
そして、今年の6月9日の函館NG3最終日。
点数的に失格するとA級落ちは避けられない状況ではあったが、Gamboo青森1磯島成介をブロックしようとして失格を喰らってしまう事になる。
これで、いよいよ来期のA級落ちが確定する事になった。
更に今期の初戦だった地元宇都宮FIでも二日目に失格して、再来期もA級に落ちる事が決まっていた。
更に日本競輪選手養成所の滝澤正光所長の定年の影響もあったのか分からないが、遂に昭和から続いていた現役生活にピリオドが打たれる事になった。
実に悲しいが、これがS級選手として終わりたい本人のプライドだったかもしれない。
昨日まで行われていた取手FIでは昨日の最終日に勝っていたが、この勝利が通算909勝目であり最後の勝利となった。
これまでの数々の成績は改めて触れる必要性はないとは思うが、実に多いの活躍をしてきたのは分かると思う。
自分は勿論全盛期は見ていないけれど、強さというのは勿論その時の方が今よりもあったと思う。
しかし56歳までS級レーサーとして走れたというのは、まさに競輪界のレジェンドレーサーという意地があったからと思う。
今後はどういう事をやるのか分からないが、今後も競輪界を支えて欲しいと思う。
そして、東京支部の選手も神山雄一郎にお世話になった人は多いだろう。
特に現在も現役の川口満宏がGIの決勝戦に乗れた2005年の競輪祭は、神山雄一郎-後閑信一-川口満宏というラインとなった。
結局先行した神山雄一郎を後閑が捉えて悲願のGI初制覇という事になったが、川口は何とか三着で関東ワンツースリーに貢献する結果となった。
川口満宏にとってはこの時がピークだったとは思うが、唯一のGI決勝戦で掲示板に乗れた事は価値があると思う。
その川口さんは来期S級復帰が決まっているだけに、引退する神山雄一郎の分まで今後も戦って欲しいと思う。
色々語ってきたが、競輪の歴史にまた一つピリオドが打たれた事になるだろう。
土曜日からは神山雄一郎が唯一優勝出来なかったKEIRINグランプリも行われるGPシリーズがグランドスラムを達成した静岡競輪場で行われるが、果たしてどういう事になるだろうか。
栃木からも最終日のGPに眞杉匠が出場するだけに、神山雄一郎が何回出ても勝てなかったグランプリを勝って欲しいと思う。
改めて、神山雄一郎選手現役生活本当にお疲れ様でした。
お知らせ
GPシリーズの売上blogは、明後日迄には更新します。
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