もうかれこれ30年以上も競輪を楽しんでいる。その長い期間には、新聞やテレビ、最近はインターネットでも専門家やファンなど多くの予想を見てきた。
その中で最も記憶に残る予想というか秀逸だった予想、それはまだ競輪を始めたばかりの頃にバッハプラザというテレビ番組で見た予想です。まだ三連単の発売がなかった時代で二枠単予想です。
確か西武園記念の準決勝の予想でした。青競という競輪専門紙の竹林記者がその日の解説者でした。レース展開の予想をした後、フォーカス(買い目)を発表します。レース展開の予想を聞けば、フォーカスはだいたい予想できますので、あぁこの買い目かと想像していた次の瞬間！
想像していたものとは全く違うフォーカスが書かれていました。しかも一点予想！(普通は六点位の買い目予想)。
その目は、なんと6-6。番組進行の女性MCも驚きの表情(さっきの展開予想は？)で、竹林記者に聞くと、「後閑選手と大橋(秀人)選手が六枠で同乗するとラインでなくても二人のワンツーが二回あったから。最近全然当たらないからこれにしました。」
自分もこの二選手のワンツーが二回続いて、しかも大万車券となっていたことは気にはなっていましたが。
なんとも大胆な、潔い、人を食ったような、この予想を見た後、竹林記者の予想はいつも気になって見ています。巷には数多くの予想で溢れていますが、あの予想を上回る予想をみていません。
いまだに忘れられない予想で時々思い出しては反芻しています。
なお、そのレースの結果ですが、二度あることは三度ある、とはなりませんでした。