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伊勢崎・G1ムーンライトCC優勝戦展望~大波乱の連続、一転難解の優勝戦を分析する~

2017/06/04 9:51 閲覧数(786)
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皆様、おはようございます。

伊勢崎オートで開催中の、伝統のナイターG1・ムーンライトチャンピオンカップは、今日がいよいよ最終日。最終12Rは8周回4100mの優勝戦となります。
もちろん今日は、この優勝戦の展望コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。

昨日の準決勝は、サブタイトルにも挙げた通り大波乱の連続。その口火を切ったのが9R⑧青山周、まさかの勇み足。続く10Rでは⑧浦田信が、道中で亀井和の後輪に引っ掛けて落車、11Rの⑧高橋貢もハイペースに飲まれ敗退。そして、試走3.26で盤石に見えた12Rの⑧鈴木圭も、同じく3.2秒台の試走タイムで速攻決めた西原智・丹村飛に行く手を阻まれ、優出を逸しました。

そうです。昨日準決勝4個レース、⑧号車の優出は1つも有りませんでした。
主力勢以外の好調車が序盤に展開面でのアドバンテージを築くと、主力勢すらも泣きを見る状況になってしまう・・・まさに最近の、というよりは・・・これは今年更に顕著になっている傾向と言えるかもしれません。それに加えて今回はハンデも据え置き、全く影響が無かったとは言えないと感じています。

波乱の連続となった今回の準決勝を見事に勝ち上がったベスト8。そこに浜松勢の姿は有りません。10年くらい前にはしばしば見られましたが、かなり久々に「浜松勢だけが居ない」グレードレースの優勝戦になったのではないかと思われます。

それでは、詳しくは以下本文で。
今日も1車1車の短評形式で、前予想をしてみたいと思います。
天候面では問題無いと見て、昨日同様、良走路一本の想定とします。



①別府 敬剛 (飯塚) ハンデ 0

 準決勝は単騎0mの位置から好スタート・好ペースで6周回を逃げ切りました。やはりこの選手は、本来ずっと最重ハンで戦ってきた選手。ただこの位置では捌きや展開の面で苦しみ、それが現在のランク(A-85)に反映され、10m前が定位置になっておりますが、試走から機力を発揮できる状況なら、まして捌き不要の単騎0m逃げなら、昨日同様、一気にペースを上げて逃げて行けるでしょう。周回数が延びる分、逃げ切りまでは難しくなるかもしれませんが、後ろが混戦になればなるほど、逃げ切りのチャンスは広がります。 ただ1つ不安があるとすればスタート。昨日も0-10の1対7のハンデ構成で、キッチリとスタートは残していますが、昨日10m前の塚越浩をスタートで叩いた平田雅が10mの最内に控えており、ここに叩かれてしまうと昨日のようにマイペースを掴む事が難しくなります。「残した場合」と「叩かれた場合」という両面で考えておく必要はありそうです。


②平田 雅崇 (川口) ハンデ 10

 準決勝は10m内から2番目の位置から強烈なスタート一閃。内の谷津圭だけでなく、10m前の塚越浩を叩いて1角では先頭で進入。そこからはペースを上げて逃げて行き、超抜の機力で迫る佐々木には一発で捌かれたものの、高橋貢など後続を封印するハイペースで粘り、優出を果たしました。
 今日は昨日よりも更に内になり、前を叩き易くなっています。勿論昨日同様、スタートで前を叩いて逃げる形になれば、一気にチャンスは広がっていくでしょう。素直に買える位置である事は確かです。
 ただ・・・個人的にはあまり車券相性の良い選手では無く・・・というよりは悪い部類に入る選手であり(岩見貴と共に「買うと来ない」「外すと来る」選手のツートップ)、あまり良い予感がしません。これまでも、特にG1などでは、準決勝で好スタートを決めたので、優勝戦も「スタート切って行くと思う」⇒「買う」⇒「肝心のところでスタート先手取れずに沈む」というようなパターンが結構あります(そういう感じの繰り返しで車券相性が悪くなった)。ただ、それもさすがに位置的にはセンター枠だったりしますので、最内だったら大丈夫なのかな・・・という気もしてしまいますが、正直、昨日と同じような強烈なスタートを今日も見せられるかどうかは・・・(これまでのイメージでは)半信半疑です。


③三浦 康平 (伊勢崎) ハンデ 10

 準決勝は10m内から2番目から枠なり、1周3角で松本やを捌いて2番手浮上。逃げる別府敬には届きませんでしたが、2番手の位置をキープしての優出となりました。
 3日目には試走3.26という超抜エンジンに仕上げましたが、準決勝では(風の影響もあったかもですが)試走3.31。スタートから早めに位置を取って抜け出しましたが、逃げる別府敬を捕える事は出来ませんでした。
 今日もまずはスタート争い。巧者が揃う中で厳しい争いとなりますが、うまく先手を取れれば・・・というところです。それでも、そこから他を圧倒する機力になっていなければ、捌きのスピードはあまり早くないだけに、抜け出しには時間が掛かりそうです。


④高橋 義弘 (川口) ハンデ 10

 準決勝は10m内から2番目。最内の穴見和がスタートで浮かせてしまい後退、実質トップスタートでの1角進入。そこから2周1角で逃げる亀井和を捌いて先頭へ。そこからは、後ろが混み合った事も有り先頭の位置をキープし続け、6周1角で早川清には捲られたものの優出圏内を守り切りました。
 試走タイムこそ物足りなかったものの、好スタートを決めて押し切るあたり、レース脚は試走以上に良いかもしれません。とは言え、この優出メンバーに入ってしまうと機力面では数枚劣る印象です。スタートに関しても、準決までのメンバ構成ならアドバンテージはあっても、スタート力も更にレベルが上がる優出メンバーの中では、優位に立てるかどうかも微妙、という印象です。


⑤佐々木 啓 (山陽) ハンデ 10

 準決勝は、10m7車並びのちょうど中間。目立ったのはチェンジを入れてからの1角への進入で、先に行こうとしていた佐藤二を一気に捲るようなカマシを決め、平田雅、谷津圭に続くスタート。そこからは試走3.27と図抜けた機力を如何なく発揮し、2周1角までに、谷津圭・塚越浩を捲りで仕留めると、その4角では逃げる平田雅を一発で捌いて先頭浮上、勝負を決めてしまいました。
 とにかく今日のポイントは、昨日試走3.27をマークした機力をキープ出来ているかどうか。スタートは枠なりでも、昨日見せたような、1角での機力を活かしたカマシスタートとなれば、先に攻めていける状況を作れそうです。逆に抜け出しに手間取ると、前も後ろも速い選手が居るだけに、勝ち切れない可能性も有りますが、展開掴めば十分争覇圏の1車です。


⑥丹村 飛竜 (山陽) ハンデ 10

 準決勝は20m線。内から3番目の位置から内2車より先行しましたが、外の西原智には1角で先行を許し、これを追走する形に。後ろから常に突いてくる鈴木圭の猛攻を凌ぎながら、2番手の位置をキープ。最終的には、前を追うというよりは、鈴木圭に捌かせないようにコースを守る競走に徹し、最後まで優出圏を守り切りました。
 昨日こそスタートでは内の2車に先行しましたが、鈴木将・大木光と、そこまでスタート速攻タイプでは無いだけに、相手関係にやや恵まれた感も否定できません。機力はもちろん上位にありますが、更に上にありそうな地元の先輩・佐々木より先に行けるかどうか・・・という事を鑑みても、展開面で厳しくなると思われます。


⑦西原 智昭 (伊勢崎) ハンデ 10

 20m外から3番目で臨んだ準決勝。鈴木圭や篠原睦といったスタート巧者が居並ぶ中、丹村飛の外に付けてカマシを決めての同ハントップスタート。試走から良い動きであった事もあり、2周3角までには捌いて先頭に浮上、そのままペースを上げて押し切りました。
 機力面では十分仕上がった感は有り、あとは昨日同様のスタートが切れるかどうか。それでも昨日より更に位置は厳しくなっています。昨日の動きからは食指も動く1車ですが、今日は周りもスタートは早く、「スタートで先手を取れなかった時には、試走が出ている場面でも意外と伸びない」というイメージも有り、あまり大きな信頼は置けないという印象です。



⑧早川 清太郎 (伊勢崎) ハンデ 10

 準決勝は10mの外から2番目。スタートはそこまで早くなく、伊藤信・浦田信には先行される形となりましたが、徐々に進出。5周2角で浦田信の内に入ったところと、ちょうど浦田信が亀井和の後輪に引っ掛ける形となり落車するタイミングが重なった事で審議に掛かりましたが、特に接触も押圧も無かったため、セーフとなりました。
 V候補級が次々脱落する中、地元の牙城を守るべく優出。10m大外枠、全体的にはスタートがあまり早くないと思われがちですが、(当コラムでは何度か申し上げている通り)大外枠の方がカマシスタートを決めやすく(外を気にする必要が無いからか)、1周2角には好位置につけている可能性も十分あります。昨日は、試走から吹いていた伊藤信、浦田信といった面々を後方から捕えており、ここに来て機力も一気に勇躍してきた感があります。これまでの実績等も鑑みて、ここは本命に位置付けたいと思います。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2017.06.04] 伊勢崎 ★ナイター
G1ムーンライトCC・最終日
【12R】優勝戦  4100m(8周)

▲①別府敬(飯)0
注②平田雅(川)10
△③三浦康(伊)10
 ④高橋弘(川)10
○⑤佐々木(山)10
 ⑥丹村飛(山)10
 ⑦西原智(伊)10
◎⑧早川清(伊)10

0mからスタート残せば①別府敬、叩ければ②平田雅の逃げから。一応前者の展開を重視。昨日の機力なら⑤佐々木が一枚上、これを外から一気のカマシスタート決める⑧早川清がどこまで追走するか。追い込み力は⑧早川清が上、周回が延びる分も踏まえてこちらを本命とするが、先に⑤佐々木が抜け出す展開では届かずの場面もあるか。

<良走路>
本線(3単):8-15-1235
押え(3単):5-8-123
押え(2単):5-1


さて、5日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。

本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。

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コメント(2)

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ブランドン

昨日はコテンパンにやられました(>_<)
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Kazz

>ブランドンさん

コメントありがとうございます(^o^)
リプ遅くなり申し訳ございませんm(__)m

準決勝はホント難しかったですね。。。あれだけ主力が飛んでしまうと、予想する方も難しいです、、、

優勝戦も含め、後味の悪い結果になってしまったかなと思います。。
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