僕は猛烈に腹を立てている。
現在浜松オートで開催されているGⅠ・秋のスピード王決定戦の、初日・2日目における森且行の不甲斐なさだ。
両日とも試走トップタイムを叩き出し、スタートも悪くない。……だのに、前にいけない。0ハン勢に対してうちに突っ込めず、抜けずにいる間に後ろから次々と内に入られ、外々を回り、どんどん順位を下げていく。結局今開催も一般戦回りになるだろう。
これはSGやGⅠに限った話ではない。通常開催でも格下相手を抜けず、凡走を繰り返すことが多くなっている。かつてのS級レーサーの面影は見る影もない。試走タイムはそれなりに出している(むしろトップタイムをたたき出すことも多い)にもかかわらず、である。
これだけだと、「森を買うから腹立つんじゃんww 森を外して買ったら高配ウハウハじゃんww」で済む話なのだが、腹が立つのはそればかりではない。
そんな体たらくの森且行を、いまだに大看板として掲げているオートレース界に疑問を持つゆえなのだ。
かつてSMAPの一員として持っていた名声を、「昔からの夢だから」という理由で投げうち、オートレース界に身を投じた森且行選手。同年代の僕から見ると、「もったいない……」と思うと同時に、「思い切ったなぁ……すげえな」と感嘆したものだった。公営競技に手を出すのが遅かった僕はしばらく彼の活躍を知ることはなかったが、オートレースを見るようになって、すでに彼がGⅠも勝っているS級選手であることを知り、「夢叶えてんじゃん!」と思って、内心嬉しく思ったものだった。その時、2015年。思えば彼がピークから落ちかけているときだった……。それから相次ぐ背信。S級下位とA級上位を行ったり来たりする、もはや「一流選手」とは呼べない位置にいる。
オートレース界にとって、森且行を大看板に掲げる意義があるのだろうかという疑問を持つ。彼がオートレース界に入ったばかりの時には、その知名度からオートレースの持つ魅力を見てもらうきっかけになり、新規客の掘り起こしにつながったと思われるのだが、令和の世になった今となっては、彼にそこまでのカリスマがあるかどうか疑問である。アイドルだった彼を知る世代は40代を超え、いまさら彼をきっかけにオートレースは始めないだろうし、知らない世代に訴求するにも無理がある。
SMAPが解散したあとジャニーズを抜け出した「新しい地図」の3人がabemaTVの企画で「がんばる森くんに会いに行こう」という触れ込みでオートレース場を訪れた際には、かつてのSMAPファンからは「久しぶり~」と声援を受けたものの、心ある(あえてこの表現を使う)オートレースファンからは「なんで部外者が開催中の選手に会えてんの?」という誹りも多数あったと聞く。オートレースに引き込む材料としてではなく、批判の的になってしまっているのだ。
森且行ががんばっていないとは言わない。しかし、もっと若い選手が台頭している現状、彼らにもっとスポットを当てるべきではなかろうか。その部分を公報してこそ、本当のオートレースの魅力を伝え、新規客を取り込むことができるのではあるまいか。
散々書いたが、森且行は一度は栄冠を掴んだ選手。年齢を重ねても現役を続けることができる競技であるだけに、まだまだ巻き返しはあると信じたい。
元SMAPとしてではなく、オートレーサーとして、応援しています。
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オートレースにおける森且行という存在
2019/09/13 18:53 閲覧数(1228)コメント(2)
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ちいたこ
スーパースターシリーズを優勝しているように、なんだかんだまたやってくれますよ。
今日はナアーモも不自然にすべっていたし、食い付く走路な筈なのに、森選手の苦手な熱走路みたいな展開が多かったですね。
ポポカ