去10回のKEIRINグランプリにおける「脚力と着順の関係」を分析し、その結果をもとに今年のKEIRINグランプリの車券予想を行った。

1. 過去10回のKEIRINグランプリ配当額

2015年～2024年のKEIRINグランプリにおける2車単・3連単の配当を、低い順に並べたものが次の表である。

_____2車単__________：______3連単_______
　 1] 　 1,260円 （1）　 ：　 4,760円　（1）
　 2] 　 2,380円（11）　：　 7,720円 （22）
　 3] 　 2,920円（12）　：　10,520円 （32）
　 4] 　 3,470円（10）　：　19,300円 （74）
　 5] 　 3,560円（13）　：　21,370円 （82）
　 6] 　 5,210円（22）　：　21,440円 （71）
　 7] 　 5,450円（21）　：　28,230円 （91）
　 8] 　 5,670円（24）　：　41,560円（160）
　 9] 　19,190円（64）　： 143,920円（410）
　10]　20,020円（55）　： 221,650円（419）
※（ ）内は人気順位

2車単の平均配当は 6,913円（中央値は4,385円）、
3連単の平均配当は 52,047円（中央値は21,405円）であった。
一方、S級戦9車立て全体（2020.10～2025.9）では、
2車単の平均配当は 3,996円（中央値は1,584円）、
3連単の平均配当は 28,737円（中央値は7,809円）
となっており、KEIRINグランプリは明らかに高配当傾向にある。

過去の配当分布から考えると、狙い目の目安は次のとおり。
・2車単：オッズ20倍以上
・3連単：オッズ100倍以上
（いずれも過去配当の約80％をカバー）


2. 選手の脚力と着順の関係

選手の脚力指標として、ここではGamboo予想情報に記載されているG指数を使用する。
着点は「1着10点、2着5点、3着2点、4着以下0点」とし、過去10回の出走選手をG指数順位別に集計した結果が以下である。

_G順位__勝率_連対率_3連対率_平均着点_
　1位 　20% 　40% 　70% 　3.60
　2位 　10% 　30% 　30% 　2.00
　3位　　0% 　10% 　20% 　0.70
　4位　　0% 　10% 　30% 　0.90
　5位 　10% 　10% 　40% 　1.60
　6位 　30% 　60% 　60% 　4.50
　7位 　20% 　20% 　30% 　2.20
　8位 　10% 　20% 　20% 　1.50
　9位 　 0%　　0%　　0% 　 0.00

G指数順位と平均着点の相関係数は -0.30（弱い負の相関）。
S級戦9車立て全体（2020.10～2025.9）では -0.93（負の強い相関）であるので、比較すると、KEIRINグランプでは強い選手がそのまま勝ちにくいレースだ。

過去10回の結果を見ると、平均着点が高いのは
G指数順位 6位 → 1位 → 7位 → 2位
の順であり、ここまでは平均着点 2.0以上となっている。


3. 今年のKEIRINグランプリ予想

今年の出走メンバーは以下のとおり。

車番__選手名__年齢__期___府県__G指数__G順位_
　1　郡司 浩平　35　 99　神奈川　66.14　8位　
　2　寺崎 浩平　31　117 　福井　 67.83　5位　
　3　眞杉 匠　　26　113 　栃木　 67.34　7位　
　4　南 修二　　44　 88 　 大阪　 68.25　4位　
　5　吉田 拓矢　30　107 　茨城　 69.13　3位　
　6　阿部 拓真　35　107 　宮城　 59.46　9位　
　7　脇本 雄太　36　 94 　 福井　 69.20　1位　
　8　嘉永 泰斗　27　113 　熊本　 67.65　6位　
　9　古性 優作　34　100 　大阪　 69.18　2位　
　並び： 1　6　35　8　2794

上の「2.選手の脚力と着順の関係」の結果を重視し、G指数順位 6位・1位・7位・2位 の4選手を素直に狙う。
該当するは、8嘉永・7脇本・3眞杉・9古性 の4選手だ。
ただし、7脇本－9古性 は近畿4車ラインの2番手－3番手にあたり、この組み合わせのスジ車券は低配当になりやすい。
そこで、この2人を1着・2着とする車券は思い切ってカットし、点数を絞る。

・2車単予想（計10点）
　38-3789
　7-38
　9-38

・3連単予想（計20点）
　38 - 3789 - 3789
　7 - 38 - 389
　9 - 38 - 378