私は川崎市在住なんですが、川崎市は南東から北西方向に細長い形をしていまして、競輪場や競馬場がある川崎区と、私が住む宮前区は結構な距離もあり、また街の様子などもいろいろ違います。ちなみに自宅からは川崎競輪場より京王閣競輪場の方が電車賃は安く（いずれも駅から無料送迎バス利用が前提ですが）、実際足を運ぶ回数は京王閣の方が川崎より全然多いのが現状です（最近はどちらも行ってませんが）。
川崎市内には海側から京浜急行線、ＪＲ東海道・京浜東北線、ＪＲ横須賀線・湘南新宿ライン、東急東横線・目黒線、東急田園都市線・大井町線、小田急線、京王相模原線と東京方面へのアクセスが豊富で、それぞれの沿線ごとにカラーがあると思います。今回は私の住む田園都市線沿線を「地元」として取り上げることにします。

田園都市線、昭和40年（1965年）に開業したこの路線は、バブル期前後にはドラマの舞台ともなり（金妻とか私鉄沿線97分署とか）、住みたい街ナンバーワンだのとまで言われてました。
ですが、実際に住んでみても、そんなにありがたみは感じません。
まず坂だらけで、歩いたり普通の自転車の移動には結構難儀します。昔は原付バイク、今は電動アシスト付き自転車は必需品です。我が家にはどちらもありませんが。
そしてこれがいちばんのマイナスですが、田園都市線の混雑が酷い。一時期は断面乗車率ワーストだった時期もあり、今は改善されたとはいえまだまだ高い水準です。
そのせいか、電車運行のトラブルが多く、今週は朝の通勤時間帯にほぼ毎日遅延を起こしてます。最初は３分程度の遅れがいつのまにか30分以上の遅れとか、もはや異常事態。その理由もドアに引き込まれたとか、車内で喧嘩のようなトラブルだとか、なんとも情けない理由ばかり。これがかつての憧れの田園都市線の実態ですよ皆さん。

そんな田園都市線は東京メトロ半蔵門線を介して東武スカイツリーラインと相互直通運転をしています。田園都市線からもスカイツリーまで一直線、余談ですが東京タワーへも乗り換え１回くらいで行けたりします。
スカイツリーラインなんでこじゃれた名前になっていますが、東武伊勢崎線です。終点からは伊勢崎オートへ行けます。太田から桐生線に向かえば新桐生からボートレース桐生です。ポピュラーではないルートですが春日部で野田線、今はアーバンパークラインってこれまたこじゃれた名前になっている路線に乗り換えれば大宮公園下車で大宮競輪場にも行けます。
相互直通運転してますので、東武線に東急の車両が走るように、田園都市線にも東武や東京メトロの車両が入ってきます。最近、乗り入れてくる東武の車両の中に「クレヨンしんちゃん」仕様のものが出てきました。
シルバーベースの車両に、赤、青、黄、緑、橙をバックに野原しんのすけ・ひまわり兄妹ら子供たちや、ひろし・みさえ夫妻らおなじみのキャラクター描かれています。子供たち（カスカベ防衛隊）はマーチングバンドのコスチュームです（写真参照、ちょっと見にくいようですいません）。
カスカベ在住の野原一家が毎日訪れる、それが今の田園都市線のいちばんの自慢かもしれません。これがチャンピオンというのもアレですが、しんちゃんはサイタマだけのものじゃないんだゾということで。

最後も余談ですが、カスカベもとい春日部のイオンモールに先日うかがったら、なんと我らが柳家禽太夫師匠が落語会をしていました。ただし５５歳以上が入会資格の会員限定、ワタクシまだ50歳手前ですので、観賞かなわずでした。その反動ってわけじゃないですが、今月は師匠の出番がある寄席に何度もうかがわせていただいております。