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第2回オールガールズクラシックを終えて

2024/04/29 7:28 閲覧数(313)
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※文中選手名敬称略

久留米G1オールガールズクラシックは児玉碧衣が圧倒的人気に応えて大楽勝、嬉しいグランプリ一番乗りを決めた。3月別府と取手コレクションは最悪の状態で本来のレースができなかったがさすがに地元G1できっちり仕上げてくる。完調でナショナル不在となればやはりこの人が主役、オールスターの中間発表でも男女合わせて最も票を集めておりガールズに限らず競輪界の大スターだ。

吉川は枠なりに児玉後位を主張、グッチの追い上げはあったが凌いであとは児玉が前団を掃除してくれた。昨年に続いての②着で取手コレクションも②着、これだけ実績があるのだから重視しないといけなかったがいずれもただぶら下がっただけで優勝争いという印象はないので直前の平場のレースぶりと合わせて配当面も含めちょっと狙いを下げてしまったのは反省だ。

尾崎は形は作ったが児玉に簡単にねじ伏せられてしまった。やはり瞬発力に差があるので併せて出るようなレースではよほどタイミングがよくないと飲み込まれてしまう。それでも今回は久々の大舞台で見せ場十分、準決勝で坂口を着外に退けたレースは素晴らしかった。年齢的にここから大きな上積みは望みにくいがよく頑張っている。

柳原はこれも枠なりで準決勝に続いて尾崎マーク、結局最後までただついていっただけになってしまった。3月立川では尾崎に2回差されて負けており今回は準決勝・決勝逆の形で交わせず、少なくとも現状は尾崎が明らかに上位だ。GPを勝った後は全く物足りない内容で同じく市田佳寿浩氏に師事した坂口にあっという間に追い抜かれてしまった印象だ。

グッチは自身のスタートは素晴らしかったがやはり外枠は厳しく児玉ジカに行けなかった。それでも追い上げて勝負したのは結果は別としてやるべき事はやったのでこれは仕方ない。近況は中途半端なレースが目立っていたがやはり本職はマーク戦、初手でたまたま強い選手の後ろに入れた時だけ好走する面々とは一線を画す。

久米は一応番手捲りの形にはなったが逃がされているのが莉子では実質自分が逃げたのと同じ、そもそも本質的には追い込み寄りなのにコレクションでも逃がされて今回もこういうレースになってしまうのはちょっとズレているし何よりも直前の平場で一般戦を走っているようでは明らかに厳しい。

莉子は責任感のある選手だけにスタート牽制が入って仕方なく前受けしたのだろうが誰も逃げたくない組み合わせで特に児玉のいるレースでの前受けは最悪、案の定そのまま逃がされてしまいこれでは全然勝負にならなかった。以前ならこういうところでははずせない存在だったが回りのレベルも上がってきており簡単にはいかなくなっている。

前座戦に目を移すとAグループは松本詩乃が松井を差し切って初優勝、大外枠で初手は最後方だったがまず松井の3番手に追い上げてから最終的に番手を奪取した動きが素晴らしかった。元々一瞬の鋭さには見るべきものがあるのでそれをどう使うか、今日は最高にうまく運べた。

松井はまたも優勝ならず、上手く走れているしこういう裏開催クラスならいつでも勝ち負けになりそうだがどうもワンパンチ足りない。やはりこちらも長い距離を踏むタイプには見えないし脚をためていく方向性にシフトしてほしいが現状ではどんどん踏んでしまう。

あとは伏兵の本多が③着、初手で松井の後ろが取れたのに詩乃に簡単に位置を明け渡してしまったのは力不足としか言いようがないがその後ろでなんとか流れ込んだ。マーク戦しか生き残る道はないのだからそれをしっかりやらないといけない。

松井と人気を分けた渡部は惨敗、詩乃を入れてしまったのが最悪で勝負所で掬われてしまい外に浮いてしまった。圧倒的な脚力があるわけではないのだからしっかり組み立てないといけないのにあまりにも雑で力でねじ伏せられるのは相手がよほど弱い時だけだ。

Bグループは高木佑真が混戦を抜け出して優勝、最終ホームのところで内を掬って中団に入りさらに飛び出した永塚を追走した動きが光った。走ってみないと分からないタイプで今回も初日勝ったのに決勝進出はギリギリでとにかくアテにならない。それでも今日のような動きができるなら面白いし持久力はなかなかだ。

宇野は永塚へのスイッチがうまくできずに佑真→流禮に入られてしまったのはいただけないが無理をしなかった分最後は猛追、前の流禮を交わした。初優勝はお預けも近況はぐんぐん力をつけている。位置取りはもっと厳しくやってほしいが年齢的にも今後楽しみだ。

流禮は最後方から捲り気味に進出して佑真の番手に追い上げ、ただ一回脚を使っているだけにそこからもうひとつ弾けず逆に後ろから宇野に交わされてしまい③着に終わった。なまじ捌けるだけに余計な脚を使ってしまうことが多い。

あとは永塚が早めに飛び出したにしてはよく粘っていてまずまず、病気もありなかなか万全の状態とはいかないのでどうしてもバラつきはあるがハマれば一発の魅力は捨て難い。

Cグループは竹野が圧勝で完全V、予選二日間は逃げたが最後は捲りでぶっちぎった。裏開催クラス程度のこのあたりではちょっとモノが違う。もう前座は今年で卒業だろう。上位に入るとまだ全体的に物足りないので底上げは必要だがこれはもう時間の問題か。

戸田瑞姫は田中まいの動きに併せて踏んで番手を奪取、さらにすぐに発進したが竹野にはあっさりその上を捲られてしまった。それでも内容は上々でこれは相手が悪かったとしか言いようがない。今や決勝の常連でこのクラスでは完全に目処がついている。

長澤は前受けから引いて3番手、あの展開なら戸田は交わしたかったが位置取りで脚を使っている分伸びを欠いた。さすがにコレクションを勝った当時の立ち位置に戻すのは難しいだろうが近況はずっと決勝に進んでいるし復帰後もよく頑張っている。

全体的には特に前半ちょっとお粗末なレースが続いたのが残念、そもそも一般戦で低調なのは当たり前だがそれにしても勝つあるいは少しでもいい着を狙うのとはかけ離れた動きが多すぎる。前座とはいえG1戦でああもグダグダなレースを続けて見せられるのはちょっと萎える。前座はひと山で十分だろう。さらにクラシック決勝も児玉に対抗できそうな選手が見当たらず勝ちにいったのは尾崎ぐらいでG1決勝とは思えない単調なレースになってしまった。

また昨年も書いたがここに集めるために前後の日程がスカスカ、昨年以上にひどい。そうしないと開催ができないならまだまだ選手が足りないということだ。あと個人的には開催地は松戸で固定してほしかった。とにかく500でやるのだけはやめてほしい。正直昨年のほうが盛り上がったなという感じもするがまだまだ試行錯誤の状態だろうし年々重みを増していけばいいと思う。

車券のほうは大惨敗、最終日は1本しか取れずではどうしようもない(苦笑)。

それでは今回はこれでおしまい。いずれまた。

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