バックを取った選手の勝率はどれくらいでしょうか？
また、それは競輪場によってどの程度差があるのでしょうか？

今回はバック取得した選手の勝率を競輪場毎に集計してランキング化しました。

調査対象は、2019年6月～2022年5月の3年間に実施された全クラスのレースです。
（ただし当日欠場があったレース、および2車単不成立のレースは対象外）

対象レースの平均車立て数は競輪場によって若干の差があります。
公平な比較となるように、ランキングは平均車立てを7.34（全平均値）に補正した
勝率（下表の補正勝率）で行なっています。

競輪場名に(3)の付加があるのは33バンク、(5)の付加があるのは500バンクです。

表中の「回収率」は、全レースをバック取得選手を1着とし、払い戻し額が均等となる
資金配分で2着全流しの2車単車券を、全レース同一額で購入した場合の回収率です。
（≒バック取得選手の単勝車券を想定した回収率）


順位_競輪場__レース数_ 勝率___連対率_平均車立_補正勝率__回収率_
_1　奈良(3)　 1,924　 45.7%　 66.0%　 7.21 　 44.9%　 118.9%
_2　松戸(3)　 1,883　 42.7%　 65.6%　 7.34 　 42.7%　 111.6%
_3　前橋(3)　 1,775　 41.9%　 66.2%　 7.28 　 41.6%　 122.8%
_4　防府(3)　 1,469　 41.4%　 64.3%　 7.31 　 41.3%　 132.0%
_5　伊東(3)　 1,861　 39.8%　 62.2%　 7.37 　 40.0%　 105.9%
_6　小田原(3) 1,535　 39.0%　 62.5%　 7.31 　 38.8% 　 98.5%
_7　富山(3)　 1,409　 38.5%　 60.8%　 7.30 　 38.3%　 118.7%
_8　西武園 　 1,783　 37.4%　 58.9%　 7.17 　 36.5%　 102.0%
_9　福井　 　 1,499　 35.4%　 55.8%　 7.46 　 36.0% 　 95.3%
10　静岡　 　 1,428　 35.4%　 54.6%　 7.32 　 35.3% 　 96.1%
11　大垣　 　 2,217　 35.9%　 55.9%　 7.17 　 35.1%　 104.4%
12　玉野　 　 1,277　 33.8%　 52.6%　 7.58 　 34.9%　 107.5%
13　名古屋 　 1,719　 33.5%　 54.1%　 7.39 　 33.8% 　 88.9%
14　小倉　 　 3,616　 34.1%　 55.8%　 7.24 　 33.6% 　 94.3%
15　向日町 　 1,478　 33.5%　 53.8%　 7.36 　 33.6% 　 86.6%
16　別府　 　 2,514　 33.9%　 55.7%　 7.18 　 33.2% 　 99.1%
17　川崎　 　 2,110　 32.4%　 53.5%　 7.49 　 33.0% 　 87.4%
18　立川　 　 1,436　 32.5%　 52.9%　 7.47 　 33.0% 　 86.2%
19　平塚　 　 1,470　 32.4%　 54.2%　 7.47 　 33.0% 　 81.7%
20　岸和田 　 　793　 33.4%　 55.2%　 7.08 　 32.2% 　 93.2%
21　取手　 　 1,640　 31.8%　 52.1%　 7.39 　 32.0% 　 89.5%
22　広島　 　 1,661　 31.9%　 52.4%　 7.36 　 32.0% 　 95.7%
23　佐世保 　 1,848　 31.8%　 52.3%　 7.33 　 31.8% 　 96.9%
24　高松　 　 1,405　 31.0%　 52.2%　 7.43 　 31.4% 　 84.8%
25　松阪　 　 2,116　 32.0%　 52.1%　 7.21 　 31.4% 　 79.7%
26　四日市 　 1,621　 30.9%　 51.9%　 7.44 　 31.3% 　 82.9%
27　久留米 　 1,680　 30.2%　 50.7%　 7.58 　 31.2% 　 94.9%
28　豊橋　 　 1,712　 31.7%　 52.9%　 7.24 　 31.2% 　 83.8%
29　弥彦　 　 1,695　 31.6%　 52.7%　 7.24 　 31.2% 　 71.4%
30　松山　 　 2,531　 31.7%　 53.5%　 7.15 　 30.9% 　 87.0%
31　武雄　 　 1,854　 31.0%　 51.3%　 7.30 　 30.9% 　 78.4%
32　函館　 　 1,632　 30.5%　 53.1%　 7.40 　 30.8% 　 76.0%
33　和歌山 　 1,594　 30.0%　 51.9%　 7.44 　 30.4% 　 81.1%
34　いわき平　1,669　29.2%　 49.0%　 7.60 　 30.2% 　 73.9%
35　宇都宮(5) 1,819　 30.1%　 51.1%　 7.34 　 30.1% 　 90.2%
36　青森　 　 1,880　 30.1%　 51.6%　 7.30 　 29.9% 　 86.1%
37　京王閣 　 1,512　 28.5%　 47.6%　 7.53 　 29.3% 　 65.5%
38　岐阜　 　 1,415　 29.3%　 49.5%　 7.33 　 29.2% 　 76.1%
39　小松島 　 1,043　 27.9%　 48.9%　 7.53 　 28.6% 　 72.5%
40　高知(5)　 1,952　 28.8%　 49.7%　 7.21 　 28.3% 　 81.4%
41　大宮(5)　 1,530　 27.3%　 45.7%　 7.43 　 27.7% 　 75.0%
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　 TOTAL　　71,005　 33.5%　 54.6%　 7.34 　 33.5% 　 91.9%


ランキングの上位はすべて33バンクが占めています。
トップの奈良ではバック取得選手の勝率は45%を超えます。
短走路バンクでは、バック取得することは、かなりは勝利へ近づきます。

逆にランキング下位には500バンクの大宮・高知や、風が強い小松島がきます。

ランキング上位の場では、バック取得選手を軸とした2車単全流し車券の回収率は
100%を超えますし、全場平均でも91.9%とかなり高い値です。

ランキング下位の場ではバック取得選手を軸とした車券回収率は高くないのですが、
バック取得選手の番手選手の回収率が高くなるのかも知れません。
その調査もいつかやってみたいと思います。