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第3回オールガールズクラシックを終えて

2025/04/28 6:34 閲覧数(413)
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※文中選手名敬称略

岐阜で行われた第3回オールガールズクラシック決勝は佐藤水菜が好機に仕掛けると後位で当面の相手となる児玉碧衣と梅川風子を並走させておいでおいでの楽勝、世界女王の実力を見せつけた。昨年のグランプリがまさかの敗戦、今回も準決勝では児玉を捕らえ切れずでちょっと嫌な感じになっていたが最後はきっちり結果を出してくるのはさすがだ。しかもここで先行してくるというのが凄い。これで水菜は早くもグランプリ確定、さらにはグランプリスラムも完全に視野に入っている。

児玉は水菜好位に飛びつくも梅川と並走させられてしまった。こうなると他の選手では捲れるわけがないし完全に水菜のペース駆け、児玉としては踏み場がなく実質半周以下のレースにされて最後も全く詰め寄れなかった。これは水菜が強かったし上手かったとしか言いようがないがそれでも水菜の仕掛けに併せて位置取りのレースができたのは収穫だし何よりも予選の勝ちっぶりはやはり強いなと感じさせた。水菜にはやられっぱなしになってすっかり泣きが入っていたが今回は準決勝で一矢報いたのは大きいしこれで今後のG1も盛り上がる。

梅川は水菜を追走も児玉の外で並走させられる最悪の形、しかし水菜→児玉の上を捲れるわけがないのだからこの位置で勝負するしかない。どう見ても苦しい展開から無理矢理捲っていったがやはり外に浮いてしまう。それでもしぶとく踏んで何とか③着は確保、並の選手なら惨敗の展開だしこれも負けて強しだった。今年初黒星で連勝はストップもG1戦線で勝ち負けできる力は示した。

莉子は昨年当大会の悪夢を振り払うかのように今年は自ら前受け、斬ってきた児玉好位に収まったがあっという間にその上を水菜に叩かれて3番手の内でじっとしているしかなかった。前の児玉が全然差を詰められないのだからその後ろではもう勝負にならない。最後は外で浮いている梅川にも遅れを取っての④着、そもそも自力選手ではないし特に下手を打っているわけではないが今回はこれが精一杯という感じだ。それでも準決勝で①着が獲れたのは大きいし久々に大舞台で存在感を示した。

貴子はこのメンバーで大外枠ではそれ自体が厳しく梅川についていくぐらいしかなかったが明らかに厳しい展開でちょっとどうしようもなかった。

柳原も同様でこのメンバーで内に強い選手が固まっているなかでの外枠はかなりキツい。こちらも何もできずに終わってしまった。

細田は自身以外が全てGP・G1のタイトルホルダーという組み合わせではさすがに家賃が高かった。決勝に乗っただけでも健闘だろう。

前座戦に目を移すとグループAは村田が優勝、最後方にいたが前にいた杉沢が畠山の番手があるのに先に踏んでしまう不可解な動きで畠山後位がいなくなりそれを目標に捲る形から差し切った。今回は連日ピリッとしなかったが最後に恵まれた印象、捲り一辺倒だけに展開に左右される部分はあるがハマった時の破壊力は魅力だ。

畠山は後方からの捲りで前団を飲み込んだが実質村田がマークしていたようなもので結果的には引き出してしまった。村田さえ封じてしまえばいいのだから他の選手を上手く連れて行くぐらいがよかったがいかんせん力任せのレースをしてしまったことで隙が生まれた。

神戸は2角から番手捲りも畠山→村田に捲られて③着、後ろが離れてしまい追いかける側にはレースがしやすくなってしまった。それでも今回は初日の圧勝に加え連日見せ場十分、まだまだ粗さも目立つが今年に入ってぐんぐん力をつけている印象で今後も要注目だ。

あと杉沢はいい位置なのにあんなところで動いてしまうのは論外、自力で勝てるのは一般戦だけだし畠山を追走する一手だった。結局その位置に追い上げたに等しい村田が優勝しているのだからもう少し考えて走ってほしかった。これは喝!だ。

グループBは大浦が完全V、前受けしたのはどう考えても悪手で嫌な感じしかなかったが暴走気味に飛び出した選手たちのおかげで自然にいい形になって最終的には得意の捲りが炸裂した。もはや裏開催クラスでは能力の違いは明らか、特に出脚に関してはかなりのレベルにあり捲りは強烈だ。

河内は初手から大浦マーク、大浦がそのまま逃がされる展開なら優勝も十分あったがしっかり捲りに回られてしまった。それでもきっちり追走してマーク選手としてはこれでいい。今回は連日抜群の動き、ポカもあるが近況は好調でこれならいずれは優勝を狙えそうだ。

大久保は打鐘の2センターで内を掬って河内の後ろまで進出したが今日はそこまで。大浦→河内がミスなく運んだため出番なく③着が精一杯になってしまった。このクラスでは明らかに力が上なのは言うまでもないが今回はさらに強いのが一人いたということだ。

グループCは仲澤が圧勝で余裕の完全V、連日後続をぶっちぎってこのクラスではちょっと勝負にならない。次のパールカップではいよいよG1デビュー、Fクイーンあたりで負けてしまったのは意外だったがあれは自滅でやはり今回の走りが本来の姿だろう。クラシックの上位3車はかなり強いがどのぐらいやれるか楽しみしかない。

高木佑真は仲澤を抑えて中団に入ると最初ホームで仲澤の仕掛けてに併せて出たがこれはもう力の違いは明らかで軽くぶっちぎられてしまった。それでも後続は退けて②着なら上々の内容で普段の裏開催クラスなら勝ち負けになる。

伊藤のぞみが大健闘の③着、高木が追い上げた時にこちらも上がって高木の後ろに入っておいた判断がよかった。近況はパッとしない成績が続いていたが今回二日目には仲澤マークで途中までは食い下がるなど久々に動きのよさが目立った。

全体的には意外としっかり逃げる選手がいたのと強風もありかなりタフなレースが続いた印象、普段のようなダラダラ流れるお見合いレースは少なく前座も含めてそれなりに締まったものになっていた。それゆえに求められる適性も普段とはやや異なったと思われ予想も難解だった。

全レース打って収支はもちろんボロボロの惨敗(苦笑)だが決勝が佐藤水菜の先行を含めてバッチリ、厚めに入れて多少は溜飲を下げたか。

それではまた来年(笑)、普段はツブッターで呟いています。

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