7年ぶりに開催される外国人招聘レース「競輪ワールドシリーズ」の初戦が、今日(6月3日)から防府競輪場で開幕した。
初日のレースでは、グロ、アンドルーズ、トゥルーマン、ラブレイセンの4選手がいずれも1着を挙げ、実力の高さを示した。
ここでは、今年招聘された外国人選手(男子3名・ガールズ3名)について、過去の招聘レースの成績や国際大会での実績を踏まえ、G指数(能力値)の見積りを行う。
※ G指数 --- Gamboo予想情報ページで使用されている選手能力の指標。
1. 過去の招聘レースにおける外国人選手の成績
2019年に来日した外国人選手の成績を下表にまとめた。ここでは、各選手の平均G指数に注目する。
※ 平均G指数 --- 中間点のG指数と最終戦後のG指数の平均値。
1.1 男子選手(2019年)
級 場 R V 単 連 平均
__選手名______国籍____班__数__数__数__率___率___G指数
グレーツァ 豪州 S2 6 19 3 78.9 94.7 66.78
ブフリ オランダ S2 8 25 3 76.0 92.0 65.69
パーキンス ロシア S2 10 30 6 76.7 93.3 64.69
トルーマン(*) イギリス S2 8 26 3 65.4 84.6 64.80
ボス オランダ S2 12 36 5 75.0 88.9 64.31
ボティシャ ドイツ S2 8 24 3 75.0 91.7 63.90
ドミトリエ ロシア S2 11 34 4 64.7 79.4 63.67
(*)トルーマン選手は、今年も参戦(今年はトゥルーマンと表記される)
1.2 女子選手(2019年)
級 場 R V 単 連 平均
__選手名______国籍____班__数__数__数__率___率___G指数
グロ(*) フランス L1 5 13 2 76.9 100.0 29.71
ファンリー オランダ L1 5 13 3 84.6 84.6 29.12
ハンセン ニュージ L1 5 15 2 73.3 86.7 28.61
ゴドビー アメリカ L1 5 15 2 46.7 66.7 26.83
(*)グロ選手は、今年も参戦
2. 招聘外国人選手の世界大会成績とUCIランキング
トラック競技の国際大会を格式順に並べると以下のとおり。
1) オリンピック(4年に1度、直近は2024年パリ大会)
2) 世界選手権(年1回、直近は2025年チリ・サンチアゴ大会)
3) ワールドカップ(年数回、直近は2026年3~4月の3大会)
―― ここまでが主要世界大会 ――
4) 大陸選手権(年1回、欧州選手権・アジア選手権など大陸毎)
5) 他にも、UCIが定めるクラス1・クラス2の大会がある
2.1 男子選手の世界大会成績
(年齢は2026年5月22日時点。トゥルーマン選手は直近の世界大会実績が少ないため欧州選手権も含めた)
・ハリー・ラブレイセン (オランダ・29歳)
パリオリンピック:ケイリン 1位 / スプリント 1位 / チームスプリント 1位
2025世界選手権: ケイリン 1位 / スプリント 1位 / 1kmTT 1位 / チームスプリント 1位
2026ワールドカップ
第2戦: ケイリン 1位 / スプリント 5位 / チームスプリント 2位
第3戦: ケイリン 2位 / スプリント 1位 / チームスプリント 3位
・マシュー・リチャードソン (イギリス・27歳)
パリオリンピック:ケイリン 2位 / スプリント 2位 / チームスプリント 3位
2025世界選手権: / スプリント 2位 / チームスプリント 2位
2026ワールドカップ
第1戦: ケイリン 2位 / スプリント 1位 / チームスプリント 1位
・ジョセフ・トゥルーマン (イギリス・29歳)
2025世界選手権: / 1kmTT 3位 / チームスプリント 2位
2026ワールドカップ
第2戦: / チームスプリント 1位
2026欧州選手権: / 1kmTT 1位 / チームスプリント 2位
2.2 男子選手のUCIランキング
2026年5月12日発表の "Men Elite Sprint Ranking(短距離ランキング)" は以下のとおり。
Rank___選手名__________________国__________
1 ポール・ニコラス トリニダード・トバゴ
2 ハリー・ラブレイセン(*) オランダ
3 リー・ホフマン オーストラリア
4 太田 海也 日本
5 マシュー・リチャードソン(*) イギリス
外 ジョセフ・トゥルーマン(*) イギリス
(*)を付加した3名が今回来日
UCIランキングは、直近1年間のポイントを単純加算したもので、出場大会数の影響が大きく、必ずしも実力を正確に反映するわけではない。
1位のポール・ニコラスは大会出場数が多くポイントを積み上げているが、
実力は、ラブレイセンとリチャードソンが現在の世界トップ2と見てよいだろう。
トゥルーマンは最近イギリス代表入りが難しい状況だが、2018年・2019年の来日時には優勝7回(4回+3回)を挙げており、競輪適性は高い。
なお、日本の太田海也選手は2026年ワールドカップ第2戦スプリント2回戦でラブレイセンに勝利しており、世界トップとの差は確実に縮まっている。
2.3 女子選手の世界大会成績
(年齢は2026年5月22日時点。グロ選手は直近の世界大会実績が少ないため欧州選手権も含めた)
・エレセ・アンドルーズ (ニュージーランド・26歳)
パリオリンピック:ケイリン 1位 / スプリント 1位 / チームスプリント 2位
2025世界選手権: ケイリン 11位/ スプリント 8位 / 1kmTT 3位
2026ワールドカップ
第1戦:ケイリン 8位 / スプリント 2位
第2戦:ケイリン 9位 / スプリント 7位 / チームスプリント 7位
・ヘティ・ファンデルワウ (オランダ・27歳)
パリオリンピック:ケイリン 2位 / スプリント 4位 / チームスプリント 4位
2025世界選手権: ケイリン 7位 / スプリント 1位 / 1kmTT 1位 / チームスプリント 1位
2026ワールドカップ
第2戦:ケイリン 26位/ スプリント 3位 / チームスプリント 2位
第3戦:ケイリン 5位 / スプリント 2位 / チームスプリント 2位
・マチルド・グロ (フランス・27歳)
パリオリンピック:ケイリン 8位 / スプリント 9位
2025世界選手権: ケイリン 13位/ スプリント 12位
2026欧州選手権:ケイリン 2位 / 1kmTT 1位
2.4 女子選手のUCIランキング
2026年5月12日発表の "Women Elite Sprint Ranking(短距離ランキング)" は以下のとおり。
Rank___選手名____________________国_______
1 ステファニー・クアドラド コロンビア
2 レア・ソフィー・フリードリヒ ドイツ
3 佐藤 水菜 日本
4 エマ・フィヌケイン イギリス
9 ヘティ・ファンデルワウ(*) オランダ
12 エレセ・アンドルーズ(*) ニュージーランド
18 マチルド・グロ(*) フランス
(*)を付加した3名が今回来日
アンドルーズは2024年パリオリンピックでは圧倒的な強さを見せたが、2025年以降はやや成績が下降気味。
ファンデルワウは2025年世界選手権でスプリント、1kmTT、チームスプリントの3冠を達成したものの、2026年ワールドカップでは優勝がない。
グロは2019年来日時は好成績だったが、近況は安定せず、現在の実力は世界トップ10入りが微妙なラインにある。
2024年・2025年の世界選手権でケイリン2連覇した日本の佐藤水菜もトップ選手だし、スプリントは世界記録を持つフィヌカン(英)が強いし、フリードリヒ(独)も実力者だ。
2026年に入ってからのワールドカップは、ユエン・リーインやワン・リーファンといった中国勢が台頭してきており、 チームスプリントは3大会とも中国が優勝している。
女子短距離界は、現在かなり混戦状態となっている。
3. 今年招聘された外国人選手のG指数見積り
今年は男子・女子とも各3名の少数精鋭で、非常にレベルの高いメンバーとなっている。
2019年の実績より平均値を高めに設定し、直近の国際大会成績を踏まえて独自にG指数を見積もった。
3.1 男子選手(推定G指数)
__選手名_________________国籍____班___G指数
ハリー・ラブレイセン オランダ S2 67.0
マシュー・リチャードソン イギリス S2 66.0
ジョセフ・トゥルーマン イギリス S2 62.5
3.1 女子選手(推定G指数)
__選手名_________________国籍____班___G指数
エレセ・アンドルーズ ニュージ L1 30.5
ヘティ・ファンデルワウ オランダ L1 30.5
マチルド・グロ フランス L1 28.5
(注意)
見積もった男子のG指数は、日本のトップ選手より低い数値となっているが、これは実力差を示すものではない。
日本の上位選手は主にグレードレースを走る一方、外国人招聘レースは番組得点の低いF1戦が中心であるため、G指数は相対的に低く算出される仕組みによるものである。
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「競輪ワールドシリーズ」に招聘された外国人選手のG指数(能力値)見積り
2026/06/03 22:51 閲覧数(156)コメント(0)

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