グランプリが終わりました。
過去の例では勝てないパターン（善戦マンは勝てない、関東の選手は勝てない）にいた武田選手、岸和田に場所を移したら見事に勝ちきりました。
平原選手も見事でした。
神山選手は残念でした。「二人旅」に持ち込めばチャンスはあったのに捌かれ終了では悔し涙も分かります。中野浩一が宮杯だけ勝てないまま引退したように、神山もグランプリだけ勝てないまま引退してしまうのでしょうか。

ただ、別線の健闘ぶりを考えると、やはり名古屋日本選手権決勝の方が内容は濃かったでしょう。
時期も「自粛組」が揃う最後のＧ１ということもあり、また近畿ラインに稲垣という強い強い自力選手がいたことも大きいでしょう。
稲垣を先頭にした近畿ラインに挑む関東、中部、だが猛追を凌いだ近畿から村上兄が優勝。一方で別線もおおむね力を発揮できた内容に見えました。

役者が揃っても案外なレースはいくらでもありますが、嵌まるレースはなかなかない。そういう意味では、ダービー決勝は見事に嵌まったと言えるかと思います。

とはいえ、グランプリは単独レースでも55億円を売り上げ、近畿初開催は成功しました。入場者も２万人、走路を囲む鈴なりの人波は圧巻でした。こういう光景を競輪で見られるのは素晴らしいことです。
シリーズ初日は18億円台と記念競輪の日曜日程度でどうなるかと心配しましたが（388億円を売り上げた有馬記念の裏では仕方ない）、最終日は83億円、３日間トータルで125億円の売り上げなら、岸和田でやってよかったと本当に思います。