ガールズケイリンは富山二日目といわき平最終日、富山では山本レナが会心の逃げ切りで54万車券が飛び出した。

山原さくらは仕掛けられずまさかの④着、一方の梶田舞は順当に連勝を飾った。

６Ｒは山本→宮安利紗→大和久保美→山原→飯塚朋子→田中麻衣美→増茂るるこという初手の隊列、この時点ではまさかこのままの並びで終わるとは誰も思わないだろう(笑)。

打鐘で最後方から増茂が仕掛けると空いた４番手に入る。

山本が前受けからそのまま先行、最終ホームで宮安が叩こうとするが行けないと見るや番手に入り直す。

バックで増茂が捲っていくが３番手の大和に牽制気味に踏まれて外に浮いてしまう。

増茂後位の山原はさらに外、33でこれではいくらなんでも物理的に厳しい。

逃げた山本が後続を寄せつけず堂々の完勝、宮安→大和がそのまま②③着に流れ込んだ。

山原は届かず④着、増茂は⑤着に敗れて三連単は54万円の超高配当となった。

山本は見事のひと言、展開どうのではなく今日は強い内容で「血が騒いだ」のか(笑)。

このところ力をつけているのは明らかだが一般戦ではなく予選で逃げ切って①着とは素晴らしい。

宮安も健闘、無理に仕掛けなかったのは正解で前は抜けなかったが好展開をしっかり生かした。

山本も宮安もデビュー以来苦戦していたのがどちらも昨年後半から一気に伸びてきた選手、年齢も若く今後も注目だ。

大和は初日に続いての好走、マーク戦なら予選でもそこそこ戦える。

山原は増茂を入れて任せる形になってしまったのが全然ダメ、４番手でも十分なのだから自分でやっていれば何ということはなかったはずだ。

入れていなければ増茂も無理矢理にでも行くしかないのだから、そのときに切り替えるなりすればよかった。

増茂は連日の凡退、今回は全く奮わなかった。

近況は先行を増やして予選では安定感を増していたがどうしたのか、まさかの予選落ちとなった。

７Ｒは田中まい→飯田よしの→梶田→藤原亜衣里→越田恵美子→石井貴子（東京）→野口　諭実可、石井が先に動いて打鐘を迎えたところで車間を切っていた梶田は石井を入れて４番手になる。

田中まいが先行、これに飯田が続いて３番手に入った石井はやや離れてしまう。

梶田はすかさず自ら踏み込むと最終バックで逃げる田中まいをあっさり捕まえる。

あとは独走、今日も梶田の圧勝となった。

逃げた田中まいもよく粘って②着、これを初手からマークした飯田が③着に入った。

梶田は脚はもちろんだがレース運びも実に落ち着いている。

前のレースで山原が増茂を入れたのと同じように梶田も石井を入れたが、山原が増茂と共倒れのようになってしまったのに対してこちらは石井が行かないと見るやすぐに自力で発進している点が違う。

田中まいはＳ取りからそのまま先行、梶田にはあっさり行かれてしまったがしっかり自分の力だけは走っている。

飯田は好枠を生かして初手から田中まいマーク、あの展開なら田中まいを抜きたいところだったが残念ながら予選落ちとなった。

石井は３番手に入ったものの田中まい→飯田から離れてしまい梶田に先に踏まれてしまった。

今回は予選落ちとなったが、ただ飛び出すだけのレースからは脱却しつつあり、もっとうまく脚をためられるようになればさらに面白い。

05/07
富山５Ｒガールズ一般
[車 名 期県]
①藤原　亜衣里 102新△
②越田　恵美子 102石
③石井　貴子　 104東◎
④増茂　るるこ 102東○
⑤飯田　よしの 106東▲
⑥田中　麻衣美 102新
⑦飯塚　朋子 　102大

一般戦では明らかに格上の④増茂と③石井、ここは増茂がなんとしても力を出し切るレースをしてきそうだが、自在性を身につけつつある石井がうまく捌いて差し切りに期待する。

どうせなら⑤飯田まで続いて東京ワン・ツー・スリーが決まらないか。

あとは好枠で①藤原や力ある⑦飯塚を押さえる。

三連単
③＝④→⑤
③→④→①⑦
③→⑤→④

05/07
富山９Ｒガールズ決勝
[車 名 期県]
①梶田　舞　　 104栃◎
②野口　諭実可 102群○
③宮安　利紗　 106媛△
④田中　まい　 104千
⑤山原　さくら 104高▲
⑥山本　レナ　 106京
⑦大和　久保美 102福

①梶田に死角なし、枠順も絶好だ。

④田中が来ても⑥山本が来ても好位確保が濃厚、あとは⑤山原の仕掛けに併せるだけだ。

山原は勝つか着外、脚自体は問題なく仕掛けのタイミング次第では逆転も十分、そもそも通算の対戦成績では圧倒している。

昨年の四日市で梶田の上を捲ってぶっちぎったのを忘れてはいけない。

梶田が勝つときは相手は山原ではなくマーク戦の②野口が配当的にも妙味、野口はスタートがあまり得意ではないだけに③宮安が梶田の後ろにいる可能性もあるか。

三連単
①→②③→②③④
⑤→①→②③④

いわき平では小林優香が完全優勝、ここも圧倒的な強さで他派を全く寄せつけなかった。

レースは中山麗敏→中川諒子→中村由香里→小林優香→三輪梓乃→渡辺ゆかり→山路藍の初手、残り２周から渡辺→山路が上がっていく。

渡辺が中村の横あたりまで来たところで打鐘、山路が渡辺後位から踏み込んで先頭に立つと中山は引いて２番手に渡辺、３番手が中川となる。

優香は２センターあたりから一気にこれを叩くと三輪が追走、中村も追い上げるが中川に併されてその後ろになる。

優香が先行、山路の飛びつきをしのいで三輪が番手を確保する。

山路は３番手、その外になった中川が最終バックで捲っていく。

初日にいったんは優香を捲った中川だが、あれは優香が全く踏んでいないところに出し抜けを食らわせたようなものでありまともに踏まれてはやはり厳しい。

中川は不発で後方勢はもちろん沈黙、優香が三輪を従えていわき平の長い直線を悠々と逃げ切った。

好マークの三輪が②着、その後ろは最後まで並走になったが外の中川がなんとか内の山路を退けて③着は確保した。

中村は完全に失敗、⑦着惨敗となってしまった。

優香はここも圧倒的な強さ、いわき平のやたらに長い直線も何のそので決勝が一番いいレースだった。

予選は流しているのか、この選手はいつも最終日が一番強い。

仕掛けるタイミングも抜群、山路が斬ってくれて行きやすかったのもあるがうるさい中村や中川を完全に封じ込めた。

三輪は大健闘、初手からの優香マークを死守した。

優香が先行してくれたのも大きいが自身も山路の飛びつきをしのいでいるし、さすがに差は詰められなかったが十分の内容だろう。

中川は山路→渡辺に斬られたときに優香に行かれてしまい３番手の外、捲っていったが小林に完敗である。

並の選手なら飛んでいる展開、むしろよく③着に踏み止まった。

中村は打鐘の動きで最後方になってしまい三輪後位に切り替えようとして追い上げるも中川に併されて⑦着、位置取りの厳しい選手がまさかの展開になった。

さて、ガールズケイリンは明日から高松開催もスタートしてまたまたダブルである。

私としては分散してくれた方が作業は楽だ(笑)。

ここは奥井迪が断然の主役、しかし小林莉子は弥彦決勝で奥井を差し切って優勝している。

さらには篠崎新純も京王閣予選で奥井を捕らえており、奥井も全くの楽勝とはいかないかもしれない。

05/07
高松６Ｒガールズ予選１
[車 名 期県]
①濱田　瞳　 　106青▲
②小林　莉子 　102東◎
③高松　美代子 102神
④篠崎　新純　 102千○
⑤竹井　史香　 106香△
⑥青木　志都加 104京
⑦井上　玲美　 104東

②莉子と④篠崎は甲乙つけがたいが前回弥彦決勝で見事期待に応えてくれた莉子を上位に推す。

最近ではなんとGambooコラムにも登場、ただのヨイショになってはいけないのでだらしないレースをしたときは喝を入れるのが当コラムの役目だが、これではあまり悪くは言えない(笑)。

篠崎も依然好調、そろそろ優勝がほしい。

ここは先行選手不在でスローペースからのスプリント戦が濃厚、その適性ではこちらに分があろう。

①濱田は静岡で当コラムの本命に応えて久々の①着、調子を上げており再度好枠を得て好走に期待だ。

押さえが地元の⑤竹井、三つ巴かというぐらい売れるだろうが完全に売れすぎであくまでも③着争いの一角というところだろう。

三連単
②＝④→①⑤
②→①→④

05/07
高松７Ｒガールズ予選１
[車 名 期県]
①手柴　敦子　 104熊▲
②金田　洋世　 106神△
③奈良岡　彩子 104青○
④山口　菜津子 102高
⑤重光　啓代 　102静
⑥松井　明子　 102愛
⑦奥井　迪　　 106東◎

⑦奥井の圧勝が濃厚、ここはちぎってしまいそうだ。

安定感はないがハマるとすごい脚を使う③奈良岡と常に前々に攻める①手柴が本線だ。

大穴なら②金田、得点以上の脚がありうまく脚をためたい。

三連単
⑦→①③→①②③

なお平塚記念「湘南ダービー」は村上義弘が優勝、まさに「魂の捲り」で断然人気の新田祐大を沈めた。

新田は関東勢を突っ張って④着、もう「負けて強し」でいい立場ではない。

インタビューやコメントを見ていても成田和也にはやけに気を遣っているが、自分が勝つレースをしてほしかった。