ガールズケイリンは大宮と名古屋がともに二日目、いずれも初日に勝った選手が連勝を飾った。

大宮では山原さくらと児玉碧衣が連勝、児玉はこれで11連勝となった。

6Rは梶田舞→荒川ひかり→高橋梨香→山原→吉原菜那→佐藤亜貴子→小坂知子という初手の隊列、このまま打鐘となり最終ホームで小坂が追い上げてくるのを待って山原が残り１周から仕掛ける。

山原はおそらく小坂を連れて梶田を３番手以下に置きたかったのだろうがあっさり追走を断念した小坂が梶田の後ろに降りてしまい梶田が最終バックで山原の番手に入って絶好の展開になる。

これは簡単に差されてしまうかなと思っていたが山原も楽に前に出ているのでお釣りは十分、逆に梶田は車を外に出したがやや手応えが怪しい。

山原が先頭で直線へ、梶田は山原と脚色が一緒になってしまいむしろ４番手から捲り追い込んだ梨香が外から伸びてくる。

逃げ込みを図る山原を最後は梨香が猛追、ほぼ並んでゴールの大接戦となったがわずかに山原が残して連勝を飾った。

梨香は惜しくも届かず②着、梶田は伸びを欠き③着に敗れた。

山原は着差こそわずかだか早めに仕掛けて梶田を全く問題にしない強い内容、あれで梶田や梨香に抜かれていたら平塚の初日と同じで暴走でしかないが結果が全てで気配は文句なしだ。

梨香は４番手から捲り追い込んであわや山原を捕らえたかという脚色、アテにはならないがハマると凄い脚を使う。

初日も初手からスンナリとはいえ児玉をしっかり追走、相手はかなり強いが地元戦でデキは最高潮と言っていい。

梶田は絶好の展開がまさかのハコ③着、山原を抜けないどころか梨香に後ろから食われてしまった。

全盛期には考えられないような負け方、今年はかなり厳しい戦いになりそうだ。

７Rは大久保花梨→小林彩乃→関口美穂→児玉→成田可菜絵→田畑茉利名→福田礼佳、打鐘を迎えて最後方から追い上げた福田が児玉を降ろして最終ホームで４番手に入る。

児玉は５番手、４番手だろうが５番手だろうが大勢に影響はない。

初日と同じように2角から一気に児玉が発進、ものすごいスピードで捲ってあっという間に前団を飲み込む。

初手からマークの成田が懸命に追走、大久保は飛びつこうとするが２車に出切られて３番手に入るのがやっとになる。

児玉は後続を全く寄せつけず大楽勝、直線では突き放されたものの成田が大健闘の②着となり大久保は③着に終わった。

児玉は余裕の11連勝、着差だけ見ると今回はいつものようにぶっちぎってはいないが、時計面を見ても高松トライアルや名古屋と同じで山原と上がりタイムがだいぶ違うので全く問題はなさそうだ。

現状では負けるシーンを考えつらく、ここもあっさり完全優勝が濃厚だ。

成田は児玉に食い下がって大健闘の②着、いかにスンナリとはいえほとんどぶっちぎりで勝っている児玉によくついていった。

一般戦なら自力でも勝っているが予選で車券に絡んでいるのはほとんどマーク戦、まずは徹底して追走力を研くべきだ。

大久保は完敗の③着、児玉に飛びつくのは難しいし前受けではあの展開になるに決まっている。

まともに逃げたわけではなくお釣りも残っていて最後はまた伸びているがその前に決まってしまった。

2/19
大宮５Rガールズ一般
[車 名 期県]
①田畑　茉利名 102千
②福田　礼佳　 108栃
③荒川　ひかり 110茨▲
④小坂　知子 　104岐◯
⑤佐藤　亜貴子 108神◎
⑥吉原　菜那　 112佐
⑦関口　美穂　 102埼△

総じて低調だが⑤亜貴子の自力を採用、決め手不足の面々相手ならあっさり押し切りか。

連下は実績上位の④小坂から初日③着の③荒川と地元⑦関口へ。

三連単
⑤→④＝③⑦

2/19
大宮11Rガールズ決勝
[車 名 期県]
①児玉　碧衣　 108福◎
②高橋　梨香　 106埼▲
③山原　さくら 104高◯
④小林　彩乃　 112群
⑤大久保　花梨 112福△
⑥梶田　舞　　 104栃
⑦成田　可菜絵 112大

①児玉はこのメンバーで①番車はかえってよくないが戦力は圧倒的、明らかに上位なのを無視しては能書きは成り立たない。

怖いのは自滅だけ、４場所連続完全Ｖだ。

③山原も動きは上々、高松→名古屋と児玉に連敗しているが踏み出し勝負にある程度対応できれば逆転は可能だ。

気配絶好の②梨香を３番手評価に抜擢、最低限のノルマは果たしたしあとは気楽な立場で侮れない。

あとは⑤大久保、脚をためて勝負したい。

⑥梶田は予選を見る限り勝負になるデキになく見送る。

三連単
①→②③→②③⑤
③→①→②⑤

名古屋では梅川風子と高木真備が連勝、高木もこれで11連勝となった。

６Rは飯田よしの→三宅愛梨→土屋珠里→梅川→佐藤友香→中西叶美→佐々木恵理という初手、残り２周で佐々木が動いて梅川の前に入ると入れ替わるように出た土屋が先頭まで上がって打鐘を迎える。

ここでなぜか絶好の梅川後位にいた友香が動いて梅川の前に入る不可解な動き、外並走させられるのを嫌ったのだろうがわざわざ動いていい位置に入れるならともかくこれはただ１車上がったというだけで全然よくない。

一本棒で残り１周、6番手になった梅川だがこのあたりの相手なら何番手だろうが不発などない。

梅川は今日は２角から捲り勝負、スピードの違いであっさりと土屋を捕らえる。

友香の無駄な動きで梅川後位が転がり込んできた中西がやや離れながらもスピードをもらって２番手に浮上、大きく離れて土屋→飯田→愛梨となる。

梅川は圧勝、中西が大健闘の②着となり土屋を交わした飯田が③着に入った。

梅川は捲りで圧勝、先行しなくてはいけないわけではないしどんな戦法でも勝つあるいはひとつでもいい着を取るための手段であるべきだ。

展開に応じて何でもできるのが望ましいので今日はこれで十分、これからのことを考えればむしろ好材料だ。

中西は今日は大ラッキー、前にいた友香がわざわざ退いてくれて梅川の捲りを追走することができた。

こちらも普段は無駄に動きすぎで成績がまとまってこないが脚はそこそこにある。

飯田は前々に展開していつになくいい組み立て、ついていけず後方からのレースが多い選手が⑦番車でこれは驚いた。

今回も初日は⑦着だったように安定感はないが、近況は開催中に必ず一度は車券になっているので穴党は注目だ。

7Rは中川諒子→奈良岡彩子の後ろに高木がいたが飯塚朋子が初手から執拗にこの位置を主張、高木も簡単には引かなかったが位置はどこでもいいので結局は飯塚が３番手に入り高木は４番手、以下は中嶋里美→白井美早子→井上玲美となる。

残り２周で今度は井上が上がってまたも抑えられた高木は５番手に引いたが打鐘前のバックですぐに出ていく。

高木は中川の横あたりまでゆっくり上がって中川の出方をうかがうような形、しかし初日に飛び出してやられた中川も今日はさすがに同じことはやらない（笑）。

それならと高木が先頭に立って最終ホームで主導権、中川も脚を使わずに番手に入れる好展開になり奈良岡がそれに続いてこうなると後方勢はもう全く出番がない。

高木はこういういわゆる抑え先行の形ではよく取りこぼしがあり、中川も脚があるのでこれで大丈夫かいなと思っていたが直線に入っても差は詰まらずむしろ３番手の奈良岡が中川に迫る。

高木は圧巻の押し切り、中川がなんとか②着は死守して奈良岡は③着となった。

高木は文句なしの快勝、当面の相手となる中川→奈良岡の前に自信満々に出ていって完封してしまった。

こちらも11連勝、今日の相手とは完全に勝負づけが済んでいるし梅川さえ注意すればまず大丈夫だろう。

中川はこれ以上ない絶好の展開で全く詰め寄れず、これで勝てないようだともう高木に勝つのは難しい。

前回平塚では一般戦すら勝てなかったのが現実、そこそこにはまとまっていても決め手がない。

奈良岡も３番手でそのまま流れ込んだだけ、中川との差は詰めたものの届かなかった。

こちらもすっかり以前の怖さは影を潜めて追走で一杯、大きくは崩れないが上位戦ではなかなかヒットが出ない。

2/19
名古屋6Rガールズ一般
[車 名 期県]
①飯田　よしの 106東◯
②飯塚　朋子 　102大▲
③中嶋　里美　 110愛◎
④井上　玲美　 104東
⑤佐藤　友香　 110青
⑥佐々木　恵理 110愛
⑦白井　美早子 102大△

③中嶋は今回目立たなかったが一般戦なら明らかに上位、ここは自力で圧倒する。

相手は好調①飯田からベテラン②飯塚と自力ある⑦白井へ。

三連単
③→①＝②⑦

2/19
名古屋11Rガールズ決勝
[車 名 期県]
①中川　諒子　 102熊
②高木　真備　 106東◎
③三宅　愛梨　 104岡△
④土屋　珠里　 110栃◯
⑤梅川　風子　 112東▲
⑥中西　叶美　 112愛
⑦奈良岡　彩子 104青

②高木が⑤梅川の挑戦を退けてこちらも４場所連続完全Ｖだ。

梅川のデビュー戦の昨年京王閣では叩き合って高木が篠崎新純に差されたが、高木は自在性もあり連勝中でそこまではやらないと見た。

相手はまず④土屋、今日は逃がされてしまったのが敗因で先行は通用しないが梅川が高木に抵抗してくれれば多少なりとも展開は向くのでまさかの裏も少し。

あとはもちろん⑤梅川、最後に激流歓迎で③愛梨。

三連単
②→④＝③⑤
④→②→③⑤

ガールズケイリンはさらに佐世保ナイターがスタート、平日から３本もやられるとさすがに具合が悪い（笑）。

ここは鈴木美教と奥井迪の再戦、平塚では美教が奥井を差し切っており松戸決勝でも先着しているが、いずれも奥井は梅川との先行争いになったもので今回のメンバーなまた展開も変わってくる。

細田愛未は別府で尾崎睦を差し切って優勝、安定感はまだまだだが絶対値は先述両者に見劣らない。

2/19
佐世保６Rガールズ予選１
[車 名 期県]
①鈴木　美教　 112静◎
②藤原　亜衣里 102新
③田仲　敦子　 104熊▲
④戸田　みよ子 102広△
⑤山口　菜津子 102高
⑥細田　愛未　 108埼◯
⑦元砂　七夕美 108奈

①美教と⑥細田の対戦は楽しみだが予選は細田が自力で動いてしまいそうなのでそれなら美教が断然上だ。

相手はもちろん細田、あとは③田仲と④戸田でどちらも終わってみれば連下に絡んでいるというタイプだ。

三連単
①→⑥＝③④

2/19
佐世保7Rガールズ予選１
[車 名 期県]
①山口　優衣　 108佐
②篠崎　新純　 102千◯
③宮安　利紗　 106岡
④矢野　光世　 104福
⑤増茂　るるこ 102東▲
⑥日野　友葵　 108媛△
⑦奥井　迪　　 106東◉

⑦奥井で断然、相手も②篠崎で順当か。

あとは自在性もある⑤増茂とマーク戦で頑張る⑥日野。

三連単
⑦→②＝⑤⑥

静岡Ｇ３「たちあおい賞争奪戦」二日目優秀戦は平原康多が３番手確保から捲って快勝、連日Ｓ級Ｓ班の貫禄を示している。

平原に交わされたものの原田研太朗も好内容の②着、今回は動きがいい。

2/19
静岡10R S級準決勝
[車 名 期県]
①岡村　潤　　　86静▲
②成田　和也　　88島
③桑原　大志　　80山◯
④渡邉　雄太　 105静
⑤村上　義弘　　73京
⑥荻原　尚人　　89城
⑦古性　優作　 100大△
⑧川崎　健次　　88神
⑨原田　研太朗　98徳◎

並び
②6 ⑦5 ⑨3 ④18

⑦古性にも期待したいが後ろが邪魔、連日の動きいい⑨原田からねらいたい。

相手はまずＳ級Ｓ班③桑原、あとは地元①岡村と最後に古性。

ニ車単
⑨＝①③⑦

2/19
静岡11R S級準決勝
[車 名 期県]
①平原　康多　87埼◎
②金子　貴志　75愛
③井上　昌己　86長△
④萩原　孝之　80静
⑤吉田　拓矢 107茨
⑥簗田　一輝 107静
⑦大槻　寛徳　85城◯
⑧佐々木　豪 109媛
⑨松岡　貴久　90熊▲

並び
⑤17 ⑧93 ⑥4 2

シビアに出られればだが①平原、別線も勢いある強敵揃いで激戦だ。

相手は絶好調⑦大槻が大本線、あとは⑧佐々木次第で九州勢⑨松岡・③井上も少し。

ニ車単
①→③⑦⑨

2/19
静岡12R Ｓ級準決勝
[車 名 期県]
①浅井　康太　　90三▲
②神山　拓弥　　91栃
③渡邉　晴智　　73静◎
④取鳥　雄吾　 107岡
⑤和田　真久留　99神
⑥飯尾　主税　　81静◯
⑦園田　匠　　　87福△
⑧土屋　壮登　 101埼
⑨堤　洋　　　　75徳

並び
①7 ⑧2 ④9 ⑤36

地元の総大将③渡邉が⑤和田の先行から別線を止めて抜け出しに期待する。

相手は⑥飯尾を本線に力で、①浅井と⑦園田。

ニ車単
③＝①⑥⑦