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競輪場で消えた「〇〇屋」

2026/04/20 0:27 閲覧数(107)
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 競輪初心者の若い後輩を連れて、競輪場に行った時の話。
 場内に掲示されていた「ノミ屋、コーチ屋にご用心」、「ノミ屋、コーチ屋の相手にならないでください」等の看板を指差しながら、『あれはなんですか?』と問われ、「昔はそういう怪しい人も出入りしていたんだよ」と、ノミ屋とコーチ屋について簡単に説明すると、目を白黒させながら「それヤバいっすね」、「他にも怪しい人って居たんですか?」と妙に喰い付いてきたので、調子に乗って他の「〇〇屋」についても説明すると「すごいですねぇ」と感心していた。
 が、翌日になって「ショウさん、昨日の話でWikipediaに載っていないのがあるんですけど・・」と聞いてきて、改めて「まぁギャンブル場にしかない特殊な仕事だからねぇ、別に正確な記録が残っているわけじゃないし」と言うと、「絶対にどこかに記録を残しておいた方が良いですよ、これって庶民文化じゃないですか」と、学芸員資格を持つ後輩らしいプッシュを受けたので、(gambooブログがそれにふさわしい場かどうかは分かりませんが)雑文を書いてみます。

●早替屋(はやがえや)
 早替屋とは、公営競技において、的中した投票券を買い取って手数料を得る行為(早替え)を行っている人を指す言葉。("早いの"と呼ばれることもある。)
 昔は有人の窓口で車券を売っていたので、レース直後は払戻し窓口が混雑し、次のレースを買うのが間に合わない等の場合に、手数料を払ってでも的中券を換金したい場合に利用する。
 手数料の相場は競輪場によって異なる場合があるが、取手競輪場や松戸競輪場ではオッズが10.1倍までは10円分(例:400円の払戻なら390円で換金)を、オッズが10.2倍以上の場合は20円分相当(例:1020円の払い戻しなら1000円で換金)だった。
 取手競輪場に居た早替屋さんは、でっぶり太ったお腹に腹巻きをして、その腹巻きに大量のお金(札)を挟み込んで、非常に手際良く客を捌いていたのと、目が異常に良く、当時のさほど大きくないモニターでゴール前スローを見ると、「はい、3−5で1230円、1210円で買い取るよ。早いの〜」と場内で決定が出る前から買い取りを始めていたのが印象的だった。
 この両替屋さんとは何度か話をしたことがあるが、「あのモニターでタイヤ差までなら分かる」、「配当は最終の売上票数が別のモニターに出ているので、計算(暗算)している」とのことで、その特殊技能には驚くばかりだった。
 なお、早替行為自体は法的な規制は無く、競技場の公認の両替屋も居たらしい。

●地見屋・拾い屋(じみや、ひろいや)
 地見屋とは、字面のとおり「地面を見る」、つまり落ちている車券を拾い、当たっていればそれを払い戻して生計を立てる人のことである。
 それだけで生計が立てられるとは思わないが、昭和の終わり頃は競輪場も入場料を取るところが多かったにも関わらず、毎開催ほぼ皆勤で通っている地見屋と思われる人も居たので、そこそこの稼ぎにはなったのかなとは思ったりもする。
 また、それなりの流儀があるようで、床に落ちている車券は、破ってあってもほぼ確実に拾い、外れ車券は(本人が)決めたゴミ箱に捨てていたので、場内の環境美化にある程度の貢献をしていたりしたとも思う。
 金目のものを拾って自分のものにする地見屋・拾い屋という商売(?)は、落語の題材にもなっているので、結構古くから存在したものと思われる。

●当豆屋(あたりまめや)
 これも昭和の終わり頃の話だが、なぜか落花生とか煎り大豆等の豆(あるいは豆菓子)の小袋が入った籠を持ち「豆いかがですか、当り豆」と声を出して売っている老婆が居て、密かに「当豆屋」と呼んでいた。
 1袋100円の豆菓子を売っても大した儲けにはならないだろうが、雨の日も風の日も、暑い時期も寒い時期も、その老婆は毎日豆を売っていた。
 なにか訳ありな感じがして、車券が当たると買い求めたりしていたが、豆そのものは極々普通のもので普通に美味しかった。

●予想屋(よそうや)
 まだ現役で活躍されている予想屋さんもいらっしゃるので、消えたと言ってしまっては失礼だが、少なくとも取手競輪場では見掛けなくなりました。
 予想屋はあらかじめ競輪場によって指定された場所(柱の側が多い)に陣取り、客に向かって各レースの展開や自分が集めた情報などを解説(セールストーク)し、予想(買い目)を売る商売である。
 ほとんどの予想屋が、現場で立って商売を行うため、場に立つことから「場立ち(ばたち)」と呼ばれることもある。
 あまりに予想の的中率が低い場合には認可が取り消されるという場合もあるとのことで、それなりの的中はあるが、予想屋の真骨頂は、やはりセールストークだろう。
 昔取手競輪場に居た予想屋さん(Uさん)は、毎レース出走選手の特徴を「この選手は肉が食えないんだが、選手宿舎の昨日の夜のおかずがトンカツだったので、今日は力が入らない」のような本当か嘘か分からないようなセールストークをしたりしてましたっけ。(これはこれで面白くて好きだった。)

コメント(1)

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司法書士ジョニー

こんにちは😃

色々と懐かしい笑
あと、競輪場の出口で予想新聞を買取る人や、競輪場の粗品を回収する人とかいてたなぁ。
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