佐世保競輪場データ集(2026/08/03)

競輪場データ集、第十七弾は佐世保競輪場を取り上げるぞ。

長崎県北部、佐世保湾に面した街に置かれた九州の400バンクじゃな。基本的な情報は以下の通りになっておるぞ。

【場番号】#85

【地区】九州

【所在地】長崎県佐世保市

本ページの情報は 2026年8月1日時点のものじゃ。データの集計期間は、特記なき限り2020年10月~2025年9月の5年間となっておるぞ。

※「開催データ」の集計期間は"時間帯別の開催日数比率"と"クラス別のレース数比率"が2022年1月~2025年12月、"2000年以降のGP・GI・GII開催"が2000年1月~2026年8月じゃ。

1. バンクデータ


バンクデータ
項目佐世保競輪場400バンク平均
周長400m400m
みなし直線40.2m56.2m
カント31.48°32.08°

ホーム10.0m10.5m
バック9.0m9.4m
センター7.5m7.7m

※ 400バンク平均は、現在休止中で、リニューアル後は333バンクへ変更予定の向日町競輪場を除く31場の平均。

佐世保は1950年の開設時には500バンクじゃったが、その後400バンクへ改修された経緯があってな。その名残でみなし直線が短くなっておるんじゃ。

みなし直線40.2mは、400バンク31場の中で最も短いんじゃぞ。カント31.48°も400バンクとしては緩めで、31場中9番目に緩い数値じゃ。走路幅員(ホーム10.0m・バック9.0m・センター7.5m)も、400バンクとしては狭めになっておるな。

なお、2018年には走路の全面改修(走路舗装の張り替え)が行われ、2026年4月には新しく建て替えられたメインスタンドがオープンしておるぞ。

2. 開催データ


!ボタンをタップ(クリック)で表示の切替が可能じゃぞ

時間帯別の開催日数比率 (2022年~2025年)
 モーニング昼間開催ナイターミッドナイト
比率
(開催日数)
22%
(60日)
12%
(33日)
33%
(91日)
33%
(89日)
100%
(273日)
全場平均の比率16%31%24%29%100%
クラス別のレース数比率 (2022年~2025年)
 S級戦A12班戦チャレンジガールズ
比率
(レース数)
27%
(728)
46%
(1,214)
20%
(544)
7%
(186)
100%
(2,672)
全場平均の比率28%44%21%7%100%
2000年以降のGP・GI・GII開催 (2026年8月現在)
開催年月GP・GI・GIIおよび全プロ
2004年4月ふるさとダービー(GII)
2022年5月全日本プロ選手権記念競輪
2026年8月第2回女子オールスター競輪(GI)

※ 2026年8月の開催は、現時点(2026.8.1)では予定。

佐世保ではモーニング競輪を全国で6場目となる2013年7月から、ミッドナイト競輪を全国で5場目となる2015年8月から開催しておる。

現在はモーニング・ナイター・ミッドナイト開催が全開催日の約9割を占めており、昼間開催は約1割にとどまっておるんじゃ。

クラス別のレース数比率は、全場平均とほぼ同じ構成になっておるぞ。

佐世保競輪場で2000年以降に行われたGP・GI・GII開催は、左の表の通りじゃ。

今年(2026年)8月には、佐世保競輪場としては初のGIレースとなる「第2回女子オールスター競輪」が開催される予定じゃぞ。

3. 気象データ


雨レース率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場雨レース率
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
佐世保競輪場10.7%12.5%7.8%10.6%12.9%
全場平均10.0%13.3%10.7%9.5%7.0%

※雨レース:雨天時のレース
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

風レース率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場風レース率(風速3m以上)
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
佐世保競輪場1.8%1.8%1.1%1.3%3.2%
全場平均6.0%7.2%4.9%3.9%7.9%

※風レース:風速3m以上時のレース(レースに影響が出てくる風の強さを風速3mと想定)
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

佐世保競輪場の年間を通しての雨レース率は10.7%で、全場平均(10.0%)をやや上回っておるんじゃ。

直近5年間のレース時の雨天率を見ると、夏に低く、冬から春にかけて高い傾向じゃな。もっとも気象統計では、佐世保市の降水量は夏(特に6・7月の梅雨時)に多く、冬は少ない傾向にあるんじゃ。

上の表はレースが行われた時間帯のみを対象とした直近5年間の集計であり、気象統計とは異なる傾向を示しておる。じゃから現時点では、季節ごとの雨レース率は参考値として捉えてほしいのぉ。

佐世保競輪場は佐世保湾に面しておるんじゃが、この湾は入り組んだリアス式地形でな。さらに東シナ海との間には標高191mの石岳もあるため、海風の影響は少ないんじゃ。

加えて海風が吹く昼間の開催が少ないこともあり、佐世保競輪場の風レース率は年間1.8%と全場平均の6.0%を下回っており、風レース率は低めの競輪場じゃ。。風は弱いバンクと言えるじゃろうな。

4. 決まり手データ


決まり手比率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
1着決まり手比率(%)


S級戦・9車立て逃げ
11.4
捲り
37.8
差し
50.4
S級戦・7車立て逃げ
17.6
捲り
30.4
差し
52.0
A12班戦・7車立て逃げ
24.2
捲り
26.3
差し
49.4
チャレンジ・7車立て逃げ
35.5
捲り
28.4
差し
36.1
ガールズ・7車立て逃げ
19.3
捲り
55.8
差し
24.4
クラス平均値逃げ
23.8
捲り
30.6
差し
45.5
400バンク平均逃げ
24.0
捲り
29.2
差し
46.7

※決まり手比率はバンクの周長によって違いが出るので、ここでは比較対象を全国の400バンク平均とした。

1着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均と大きな差はないものの、「捲り」の比率がやや高く、「差し」の比率がやや低くなっておるな。

直線が短いバンクじゃから、直線勝負よりも早めに仕掛けて捲り切る形が決まりやすいということじゃろう。

2着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均と比べて「捲り」と「マーク」の比率が高く、「差し」の比率が低くなっておる。

1着と同様に、捲りが2着にも顔を出しやすく、番手選手がそのまま2着に流れ込むケースも多いということじゃな。

1・2着決まり手のクラス平均値では、「捲マ」が最も多く決まっており、その比率17.1%は400バンク31場の中で最も高いんじゃ。また、その裏パターンとなる「差捲」も400バンク平均を上回っておるぞ。

400バンク平均では1位・2位を占める「逃マ」「差逃」は、佐世保では2位・3位となるものの、その比率(16.9%・16.4%)は400バンク平均をやや上回っておる。

つまり佐世保競輪場では、捲った選手とその番手、あるいは逃げた選手とその番手によるワンツー決着が比較的多い傾向が見られるわけじゃな。

【memo】

決まり手比率はクラスによって差がある。1着決まり手は、新人選手が先行で勝負するチャレンジでは「逃げ」の比率が高いが、A12班戦・S級戦とクラスが上がると「捲り」や「差し」の比率が高くなる。またガールズでは「捲り」の比率がかなり高い。これらの傾向は全競輪場で同じである。

5. 上がりタイム


最高上がりタイム
タイム記録日記録選手
10.6秒2022年7月24日中川 誠一郎 (85期)
平均上がりタイム (2020年10月~2025年9月)
競輪場クラス
平均値
S級戦A12班戦チャレンジガールズ
佐世保競輪場11.95秒11.66秒11.94秒12.15秒12.53秒
400バンク平均11.97秒11.65秒11.97秒12.19秒12.54秒

佐世保の最高上がりタイム 10.6秒 は、400バンクとしては平均的な水準じゃな(400バンクの平均値は10.54秒)。

この記録は2022年7月の佐世保記念(GIII)二次予選で、熊本の中川誠一郎選手(85期)が最終1コーナー7番手からの捲りでマークしたものじゃぞ。

平均上がりタイムはクラス平均値で11.95秒。400バンクの平均値11.97秒とほぼ同水準で、大きな差はないんじゃ。

6. 配当データ


2車単の配当額・人気車券比率・万車券比率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
配当額人気車券比率万車券比率
中央値平均値1番人気2番人気3番人気1万以上3万以上


S級戦・9車立て1,350円3,233円23.9%14.8%8.2%8.3%0.4%
S級戦・7車立て1,260円2,634円22.6%13.8%8.8%5.1%0.3%
A12班戦・7車立て1,050円2,357円23.3%16.0%9.0%4.5%0.1%
チャレンジ・7車立て640円2,346円32.3%19.6%7.7%5.4%0.8%
ガールズ・7車立て515円1,415円31.6%17.1%13.9%2.1%0.0%
クラス平均値995円2,417円25.6%16.3%9.0%5.0%0.3%
全場平均976円2,630円26.7%15.3%9.0%5.2%0.7%

※人気車券比率の'1番人気'は、的中車券が1番人気だった比率(2番人気、3番人気も同様)

2車単配当は、クラス平均値の中央値995円が全場平均(976円)とほぼ同水準じゃが、平均値は2,417円と全場平均(2,630円)を下回っておるんじゃ。

平均値が低いのは、1万円以上・3万円以上の万車券比率がいずれも全場平均より低く、高配当が出にくい傾向にあることが影響しておると考えられるのぉ。

3連単配当も同様で、クラス平均値の中央値3,837円は全場平均(4,024円)よりやや低い程度じゃが、平均値12,648円は全場平均(14,053円)を大きく下回っておる

やはり3万円以上・10万円以上の万車券比率がいずれも全場平均より低く、高配当が出にくい傾向が影響しておるようじゃな。

7. スジ車券率と力車券率


スジ車券率と力車券率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
スジ車券率力車券率


S級戦・9車立て57.7%27.8%
S級戦・7車立て56.4%24.1%
A12班戦・7車立て57.1%25.5%
チャレンジ・7車立て56.0%31.5%
ガールズ・7車立て--37.1%
クラス平均値56.8%27.5%
全場平均53.5%26.9%

※スジ車券率:並び予想で前後に並んだ選手で1⇔2着となったレースの比率。
※力車券率:脚力上位の2人(G指数が上位の2人)で1⇔2着となったレースの比率。

スジ車券率のクラス平均値56.8%は全場平均を大きく上回り、全42場中3番目に高い値じゃった。400バンクに限れば最も高い数値じゃぞ。

一方で、力車券率のクラス平均値27.5%も全場平均よりやや高い値となっておる。

つまり佐世保競輪場は、スジ車券が特に決まりやすく、力車券も比較的決まりやすい競輪場ということじゃな。ラインを重視した組み立てが効きやすいバンクと言えるじゃろう。

8. 1着・2着選手のライン上の位置


1着選手の予想並び上の位置 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
1着選手の並び位置比率
先頭2番手3番手4番手
以降
単騎


S級戦・9車立て48.0%48.4%2.0%0.0%1.6%
S級戦・7車立て45.1%49.0%2.4%0.0%3.5%
A12班戦・7車立て52.4%42.0%2.8%0.0%2.8%
チャレンジ・7車立て65.1%28.4%3.0%0.3%3.3%
クラス平均値53.3%41.1%2.7%0.0%2.9%
全場平均値55.0%38.0%3.0%0.1%3.9%

※予想並びにおけるライン上の位置を以下の5種類に定義↓
「先頭(2車以上のラインの先頭)」「2番手」「3番手」「4番手以降」「単騎」
(2番手が競りの場合は、両方の選手を「2番手」と定義)

1着選手の並び位置を全場平均と比べると、佐世保はライン先頭の比率が低く、ライン2番手の比率が高くなっておる。

一見すると「1着決まり手比率」で捲りが高く差しが低いという結果と矛盾するように見えるが、ライン先頭選手に限定して1着決まり手比率を調べると、全場平均では12%程度ある「差し」が、佐世保では8.3%と少ないんじゃ。

つまりライン先頭選手が「他ラインの番手を奪う飛び付き」や「中団からの直線追い込み」で勝つケースが少なく、その結果として1着の"差し"が伸びておらんというわけじゃな。カントが緩いことや直線が短いことが影響しておると考えられるぞ。

2着選手についても全場平均と比べると、ライン先頭と2番手の比率がやや高く、その分3番手以降や単騎の比率が低めとなっておる。

直線が短いことで、ラインの前方位置でワンツー決着することが多いようじゃな。

9. 佐世保競輪場の特徴


  • みなし直線は400バンクで最も短く、カントはやや緩め。走路幅員もやや狭い。
  • モーニング・ナイター・ミッドナイト開催が全開催日の約9割を占め、昼間開催は約1割にとどまる。
  • 佐世保湾に面しているがリアス式地形で海風の影響は少なく、風レース率は全場平均より低め。雨レース率はやや多い。
  • 捲りとその番手のワンツーが特に決まりやすく、逃げとその番手のワンツーも決まりやすい。
  • 平均上がりタイムは、400バンクの平均値とほぼ同水準となっている。
  • 2車単・3連単とも人気車券率は平均的で、高額車券率は低め。その結果、配当中央値は全場平均に近いが、平均値は低い。
  • スジ車券率は400バンクで最も高く、33バンクを含めても全国3番目。力車券率も全場平均よりやや高い。
  • 直線が短いため、ラインの前2人でのワンツー決着が多いが、自在型の飛び付き策や脚を溜めての直線一気は決まりにくい。

...以上が、佐世保競輪場の特徴じゃ!

クラス平均値について


クラス平均値は、次の比率で加重平均を取った値である。

クラスS級戦
9車立
S級戦
7車立
A12班戦
7車立
チャレンジ
7車立
ガールズ
7車立
比率8.619.544.320.57.1

この比率は、集計期間(2020年10月~2025年9月)に全競輪場で行われたレース数の比率である。

個々の競輪場のレース比率はこの値とは違うのだが、公平な比較とするために、全競輪場でこの比率で加重平均した値をその競輪場のクラス平均値(代表値)としている。


競輪場データ集トップに戻る