岸和田競輪場データ集(2025/6/13)

競輪場データ集、第九弾は岸和田競輪場じゃ。

基本的な情報は以下の通りになっているぞ。

【場番号】#56

【地区】近畿

【所在地】大阪府岸和田市

また本ページの情報は 2025年5月1日時点のもので、※「開催データ」の項目を除き、集計期間は全て2020年10月~2024年5月となっているぞ。

※「開催データ」の集計期間は"時間帯別の開催日数比率"と"クラス別のレース数比率"が2022年1月~2024年12月、"直近10年のGP・GI・GII開催"が2015年1月~2025年5月

1. バンクデータ


項目岸和田競輪場400バンク平均
周長400m400m
みなし直線56.7m56.2m
カント30.9°32.0°

ホーム10.2m10.5m
バック10.1m9.4m
センター7.3m7.7m

カントが若干ゆるめじゃが、それ以外は標準的な400バンクじゃ。

直線長56.7mは、400バンク32場中18番目に長いぞ。

カント30.9°は、400バンク32場中9番目にゆるいぞ。

走路幅員は、400バンクとしてはバックは広いが、ホームとセンターは狭めじゃな。

2. 開催データ


!ボタンをタップ(クリック)で表示の切替が可能です

時間帯別の開催日数比率 (2022年~2024年)
 モーニング昼間開催ナイターミッドナイト
開催日数
(比率)
0日
(0%)
136日
(66%)
0日
(0%)
69日
(34%)
205日
(100%)
全場平均の比率16%32%23%29%100%
クラス別のレース数比率 (2022年~2024年)
 S級戦A12班戦チャレンジガールズ
レース数
(比率)
718
(32%)
971
(44%)
373
(17%)
151
(7%)
2,213
(100%)
全場平均の比率28%44%21%7%100%
直近10年のGP・GI・GII開催 (2015年1月~2025年5月)
開催年月GP・GI・GII
2015年6月第66回  高松宮記念杯競輪(GI)
2017年6月第68回  高松宮記念杯競輪(GI)
2018年6月第69回  高松宮記念杯競輪(GI)
2019年6月第70回  高松宮記念杯競輪(GI)
2021年6月第72回  高松宮記念杯競輪(GI)
2022年6月第73回  高松宮記念杯競輪(GI)
2023年6月第74回 高松宮記念杯競輪(GI) / 第1回パールカップ(GI)
2024年6月第75回 高松宮記念杯競輪(GI) / 第2回パールカップ(GI)

本場開催は「昼間」と「ミッドナイト」だけで、「モーニング」と「ナイター」は実施されていないぞ。

2012年5月にモーニング競輪の起源となる9時45分スタートの「岸和田モーニング945」が実施されたが、以降2025年5月現在までモーニング競輪は開催されていないな。

ミッドナイト競輪は2022年7月4日から開催開始されたが、ナイター競輪は2025年5月現在で開催されていないのぅ。

クラス別のレース数比率は、S級戦がやや多めでチャレンジ戦がやや少なめじゃが、全場平均の比率とそれほどの差はないぞ。

2011年3月の大津びわこ競輪場の廃止にともない、同場で固定開催だった「高松宮杯記念競輪(GI)」は持ち回り開催となったが、岸和田競輪場はその多くを開催しているぞ。

直近10年(2015年以降)だと、2016年(名古屋)、2020年(和歌山)以外はすべて岸和田競輪場で開催され、今年(2025年)も6月17日から「第76回 高松宮記念杯競輪(GI)および第3回 パールカップ(GI)」が開催じゃ。

3. 気象データ


雨レース率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場雨レース率
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
岸和田競輪場12.0%19.6%8.6%19.2%4.5%
全場平均10.4%13.6%11.3%9.7%7.7%

※雨レース:雨天時のレース
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

風レース率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場風レース率(風速3m以上)
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
岸和田競輪場5.7%3.8%1.8%1.0%15.0%
全場平均6.4%7.6%5.3%4.1%8.0%

※風レース:風速3m以上時のレース(レースに影響が出てくる風の強さを風速3mと想定)
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

年間を通した雨レース率12.0%は全場平均の10.4%よりやや高めじゃぞ。

季節別では春(3~5月)と秋(9~11月)に雨が多く、冬(12~2月)は雨が少なめじゃ。

年間の風レース率5.7%は全場平均の6.4%より若干低めじゃ。

夏から秋にかけて(6~11月)はあまり風が吹かず、春(3~5月)の風レース率も低めだが、冬(12~2月)は風の強い日がかなり多くなるぞ。

4. 決まり手データ


1着決まり手比率(2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
1着決まり手比率(%)


S級戦・9車立て逃げ
10.3
捲り
37.8
差し
50.8
S級戦・7車立て逃げ
19.4
捲り
27.5
差し
53.1
A12班戦・7車立て逃げ
25.0
捲り
28.2
差し
46.8
チャレンジ・7車立て逃げ
37.0
捲り
29.0
差し
34.0
ガールズ・7車立て逃げ
23.3
捲り
46.0
差し
30.7
クラス平均値逃げ
25.0
捲り
30.2
差し
44.7
400バンク平均逃げ
24.1
捲り
29.3
差し
46.5

※決まり手比率はバンクの周長によって違いが出るので、ここでは比較対象を全国の400バンク平均(クラス平均値)とした。

1着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均と比べて「逃げ」と「捲り」の比率がやや高く、その分「差し」の比率が低くなっているのぅ。

2着決まり手比率のクラス平均値も、400バンク平均と比べて「逃げ」と「捲り」の比率がやや高く、その分「差し」の比率が低くなっているな。「マーク」の比率は400バンク平均とほぼ一致じゃ。

1・2着決まり手のクラス平均値について、上位3個の順番(逃マ→差逃→捲マ)は400バンク平均と一致しているが、「逃マ」の比率が400バンク平均よりだいぶ高くなっているぞ。また4位・5位の(差捲→差差)は400バンク平均とは順位が入れ替わっているようじゃ。

【memo】

決まり手比率はクラスによって差がある。1着決まり手は、新人選手が先行で勝負するチャレンジでは「逃げ」の比率が高いが、A12班戦・S級戦とクラスが上がると「捲り」や「差し」の比率が高くなる。またガールズでは「捲り」の比率がかなり高い。これらの傾向は全競輪場で同じである。

5. 上がりタイム


最高上がりタイム
タイム記録日記録選手
10.3秒2014年7月23日ペルビス (フランス)
平均上がりタイム (2020年10月~2024年5月)
競輪場クラス
平均値
S級戦A12班戦チャレンジガールズ
岸和田競輪場11.88秒11.53秒11.90秒12.12秒12.44秒
400バンク平均11.99秒11.67秒11.99秒12.22秒12.55秒

岸和田競輪場の最高上がりタイム10.3秒は、400バンクの中で最も速いタイムじゃ(同タイムの競輪場もなく、単独トップ)。2014年7月にペルビス(フランス)がバック5番手から捲って勝ったレースで作った記録で、その後の同競輪場でのタイ記録も出ていないぞ。

走路にクセがなく走りやすいおかげで、最高上がりタイムが早くなっているみたいじゃのぉ。

平均上がりタイムのクラス平均値 11.88秒は、400バンクの中では小倉競輪場に次ぐ速いタイムであり、屋外型の400バンクの中では一番の高速バンクじゃ。

走路にクセがなく走りやすいおかげで、平均上がりタイムが早くなっているみたいじゃのぉ。

6. 配当データ


2車単の配当額・人気車券比率・万車券比率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
配当額人気車券比率万車券比率
中央値平均値1番人気2番人気3番人気1万以上3万以上


S級戦・9車立て1,890円4,630円15.4%13.7%6.9%11.4%2.9%
S級戦・7車立て1,200円2,415円18.5%15.8%10.9%4.0%0.0%
A12班戦・7車立て1,050円2,889円26.5%13.6%9.4%4.6%0.9%
チャレンジ・7車立て610円1,779円34.8%14.0%11.7%3.0%0.0%
ガールズ・7車立て430円2,356円34.5%24.6%9.9%4.3%2.1%
クラス平均値1,018円2,680円26.2%14.9%10.0%4.7%0.8%
全場平均977円2,627円26.7%15.2%9.0%5.2%0.7%

※人気車券比率の'1番人気'は、的中車券が1番人気だった比率(2番人気、3番人気も同様)

2車単配当(クラス平均値)は、中央値 1,018円、平均値 2,680円とも全場平均より若干高いが、それほどの差ではないのぅ。

3連単配当(クラス平均値)は、中央値 4,153円は全場平均とあまり差がないが、平均値 14,986円は全場平均よりやや高くなっているぞ。

3連単の人気車券比率は全場平均とほとんど差がないが、万車券比率(特に3万円以上の比率)が全場平均より高くなっており、3連単配当の平均値を押し上げている要因かも知れんのぉ。

7. スジ車券率と力車券率


スジ車券率と力車券率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
スジ車券率力車券率


S級戦・9車立て51.4%13.1%
S級戦・7車立て53.7%24.3%
A12班戦・7車立て53.3%25.7%
チャレンジ・7車立て54.9%29.3%
ガールズ・7車立て--42.5%
クラス平均値53.5%26.2%
全場平均53.4%27.0%

※スジ筋車券率:並び予想で前後に並んだ選手で1⇔2着となったレースの比率。
※力車券率:脚力上位の2人(G指数が上位の2人)で1⇔2着となったレースの比率。

スジ車券率と力車券率の特徴は以下の通りじゃ

     
  • スジ車券率のクラス平均値 53.5%は全場平均とほぼ一致
  •  
  • 力車券率のクラス平均値 26.2%は全場平均よりやや低いが、それほどの差はない

岸和田競輪場のスジ車券率・力車券率は全場平均に近く、この結果からも岸和田バンクにクセがないことがわかるぞ!

8. 1着・2着選手のライン上の位置


1着選手の予想並び上の位置 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
1着選手の並び位置比率
先頭2番手3番手4番手
以降
単騎


S級戦・9車立て40.8%50.0%7.1%0.0%2.2%
S級戦・7車立て45.2%47.2%2.8%0.0%4.8%
A12班戦・7車立て58.0%36.1%1.9%0.3%3.6%
チャレンジ・7車立て69.8%24.1%1.9%0.3%3.9%
クラス平均値56.4%37.1%2.6%0.2%3.8%
全場平均値55.7%37.6%3.0%0.1%3.6%

※予想並びにおけるライン上の位置を以下の5種類に定義↓
「先頭(2車以上のラインの先頭)」「2番手」「3番手」「4番手以降」「単騎」
(2番手が競りの場合は、両方の選手を「2番手」と定義)

ライン上位置のクラス平均値を全場平均と比較すると以下の通りじゃ。

  • 1着選手の並び位置比率は、ライン先頭が全場平均より若干高く、ライン2番手と3番手が若干低い

岸和田競輪場は、他競輪場よりライン先頭選手がやや1着・2着に来やすいようじゃ。

ライン上位置のクラス平均値を全場平均と比較すると以下の通りじゃ。

  • 2着選手の並び位置比率は、ライン先頭が全場平均より高く、2番手は全場平均とほぼ同じだが、3番手が低くなっている

岸和田競輪場は、他競輪場よりライン先頭選手がやや1着・2着に来やすいようじゃ。

9. 岸和田競輪場の特徴


  • カントが若干ゆるめだが、それ以外は標準的な400バンク

  • 本場開催は「昼間」と「ミッドナイト」だけで、「モーニング」と「ナイター」は実施されていない

  • 高松宮杯記念競輪(GI)が持ち回り開催となった2011年以降、その多くを開催している

  • 夏から秋にかけてはあまり風が吹かず、春も風は弱めだが、冬(12~2月)は風の強い日がかなり多い

  • 決まり手は、400バンクの中では1着・2着とも「逃げ」と「捲り」の比率がやや高く、「差し」の比率が低い

  • 高速バンクであり、平均上がりタイムは、ドームの小倉競輪場を除いた屋外型の400バンクでは最も速い

  • 2車単の平均配当は全場平均より若干高い程度。3連単は万車券比率が高く、平均配当もやや高め

  • バンクにクセがなく、スジ車券率、力車券率はどちらも全場平均に近い値

  • ライン上の位置は、全場平均と比べると、ライン先頭選手がやや1着・2着に来やすい


...以上が、岸和田競輪場の特徴じゃ!

クラス平均値について


クラス平均値は、次の比率で加重平均を取った値。

クラスS級戦
9車立
S級戦
7車立
A12班戦
7車立
チャレンジ
7車立
ガールズ
7車立
比率8.519.644.620.56.8

この比率は、集計期間(2020年10月~2024年5月)に全競輪場で行われたレース数の比率である。

個々の競輪場のレース比率はこの値とは違うのだが、公平な比較とするために、全競輪場でこの比率で加重平均した値をその競輪場のクラス平均値(代表値)としている。


トップに戻る