名古屋競輪場データ集(2025/4/18)

競輪場データ集、第八弾は名古屋競輪場じゃ。

基本的な情報は以下の通りになっているぞ。

【場番号】#42

【地区】中部

【所在地】愛知県名古屋市

また本ページの情報は 2025年3月1日時点のもので、※「開催データ」の項目を除き、集計期間は全て2020年10月~2024年5月となっているぞ。

※「開催データ」の集計期間は"時間帯別の開催日数比率"と"クラス別のレース数比率"が2022年後期~2024年前期、"直近10年のGP・GI・GII開催"が2015年1月~2025年5月

1. バンクデータ


項目名古屋競輪場400バンク平均
周長400m400m
みなし直線58.8m56.2m
カント34.0°32.0°

ホーム10.3m10.5m
バック9.3m9.4m
センター7.3m7.7m

カントがきつめだが、それ以外は標準的な400バンクじゃ。

2023年8月~2024年1月に走路全面改修の工事が行われているぞ。

詳細な特徴として、直線長58.8mは400バンク32場中12番目に長く、カント34.0°は400バンク32場中5番目にきついぞ。また走路幅員は400バンク平均よりやや狭めじゃ。

2. 開催データ


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時間帯別の開催日数比率 (2022年後~2024年前)
 モーニング昼間開催ナイターミッドナイト
開催日数
(比率)
33日
(17%)
60日
(31%)
33日
(17%)
68日
(35%)
194日
(100%)
全場平均の比率16%32%23%29%100%
クラス別のレース数比率 (2022年後~2024年前)
 S級戦A12班戦チャレンジガールズ
レース数
(比率)
511
(26%)
918
(47%)
412
(21%)
119
(6%)
1,960
(100%)
全場平均の比率28%44%21%7%100%
直近10年のGP・GI・GII開催 (2015年1月~2025年5月)
開催年月GP・GI・GII
2016年3月第69回  日本選手権競輪(GI)
2016年6月第67回  高松宮記念杯競輪(GI)
2019年8月第62回  オールスター競輪(GI)
2020年8月第63回  オールスター競輪(GI)
2022年9月第38回  共同通信社杯競輪(GII)
2025年4月第79回  日本選手権競輪(GI)

ミッドナイト競輪は2019年11月から、モーニング競輪は2022年2月から開催が始まったぞ。ナイター競輪はミッドナイトよりだいぶ遅れて2022年8月に開始されたのじゃ。

現在は「モーニング」「昼間開催」「ナイター」「ミッドナイト」がバランスよく開催されているぞ!

クラス別のレース数比率は、全場平均の比率とほぼ一致しているのぅ。

名古屋競輪場では多くのGIが開催されているぞ。今年(2025年)も4月29日から 第79回 日本選手権競輪(GI) が開催予定じゃ。

3. 気象データ


雨レース率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場雨レース率
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
名古屋競輪場9.6%12.4%14.2%10.3%4.4%
全場平均10.4%13.6%11.3%9.7%7.7%

※雨レース:雨天時のレース
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

風レース率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場風レース率(風速3m以上)
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
名古屋競輪場1.1%0.7%0.2%5.3%0.4%
全場平均6.4%7.6%5.3%4.1%8.0%

※風レース:風速3m以上時のレース(レースに影響が出てくる風の強さを風速3mと想定)
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

年間を通した雨レース率9.6%は全場平均の10.4%に近い値じゃ。

しかし季節別に見ると、夏(6月~8月)は雨が多く、冬(12月~2月)は雨が少なくなっているぞ。

年間の風レース率1.1%は全場平均の6.4%よりはかなり低い値になっているぞ。(対象の競輪場39場中7番目に低い)

秋(9月~11月)は5.3%で全場平均を上回るくらいの風レース率があるが、その他の季節はほとんど風が吹かないようじゃ。

4. 決まり手データ


1着決まり手比率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
1着決まり手比率(%)


S級戦・9車立て逃げ
15.7
捲り
38.0
差し
46.3
S級戦・7車立て逃げ
21.9
捲り
32.6
差し
45.3
A12班戦・7車立て逃げ
23.6
捲り
28.1
差し
47.9
チャレンジ・7車立て逃げ
38.4
捲り
29.7
差し
31.7
ガールズ・7車立て逃げ
28.2
捲り
42.9
差し
28.9
クラス平均値逃げ
25.9
捲り
31.2
差し
42.6
400バンク平均逃げ
24.1
捲り
29.3
差し
46.5

※決まり手比率はバンクの周長によって違いが出るので、ここでは比較対象を全国の400バンク平均(クラス平均値)とした。

名古屋競輪場は他の400バンクと比べて、1着は「逃げ」と「捲り」が決まりやすく、2着は「マーク」が決まりやすくなっているのが特徴じゃ!

1着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均と比べて「逃げ」と「捲り」の比率が高く「差し」の比率が低くなっているぞ。

名古屋競輪場は他の400バンクと比べて、1着は「逃げ」と「捲り」が決まりやすく、2着は「マーク」が決まりやすくなっているのが特徴じゃ!

2着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均と比べて「差し」は低いが、「マーク」の比率は相当高いぞ。(43.9%は400バンクでは最高値)

名古屋競輪場は他の400バンクと比べて、1着は「逃げ」と「捲り」が決まりやすく、2着は「マーク」が決まりやすくなっているのが特徴じゃ!

1・2着決まり手のクラス平均値を見ると、「逃マ」と「捲マ」の比率が400バンク平均よりかなり高くなっているぞ。

【memo】

決まり手比率はクラスによって差がある。1着決まり手は、新人選手が先行で勝負するチャレンジでは「逃げ」の比率が高いが、A12班戦・S級戦とクラスが上がると「捲り」や「差し」の比率が高くなる。またガールズでは「捲り」の比率がかなり高い。これらの傾向は全競輪場で同じである。

5. 上がりタイム


最高上がりタイム
タイム記録日記録選手
10.4秒2013年9月8日パーキンス (オーストラリア)
平均上がりタイム (2020年10月~2024年5月)
競輪場クラス
平均値
S級戦A12班戦チャレンジガールズ
名古屋競輪場11.92秒11.57秒11.94秒12.17秒12.52秒
400バンク平均11.99秒11.67秒11.99秒12.22秒12.55秒

400バンクの最高上がりタイムとしては、岸和田競輪場の10.3秒に次いで速いタイムじゃ。(他にも平塚競輪場など5場が10.4秒で同タイム)

なお、2013年9月にパーキンス選手(オーストラリア)が最高記録を出した後に、2020年8月のオールスター競輪で脇本雄太選手(94期・福井)と渡邉一成選手(88期・福島)がタイ記録を出しているぞ。

平均上がりタイムのクラス平均値 11.92秒は、400バンクの中では小倉競輪場、岸和田競輪場に次ぐ速いタイムじゃ。

クセがない走路で風もあまり吹かない名古屋競輪場は、最高上がりタイムも平均上がりタイムも速くなっているぞ。400バンクの中では小倉競輪場、岸和田競輪場に次ぐ高速バンクと言って良さそうじゃ。

6. 配当データ


2車単の配当額・人気車券比率・万車券比率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
配当額人気車券比率万車券比率
中央値平均値1番人気2番人気3番人気1万以上3万以上


S級戦・9車立て970円3,364円29.4%14.3%8.4%5.0%1.7%
S級戦・7車立て1,005円2,499円24.0%16.0%9.8%5.6%0.3%
A12班戦・7車立て1,000円2,688円24.3%15.3%9.7%5.0%0.5%
チャレンジ・7車立て620円2,104円35.9%15.9%8.6%5.1%0.5%
ガールズ・7車立て450円1,094円37.9%23.6%10.0%1.4%0.0%
クラス平均値883円2,480円28.0%16.0%9.4%4.9%0.5%
全場平均977円2,627円26.7%15.2%9.0%5.2%0.7%

※人気車券比率の'1番人気'は、的中車券が1番人気だった比率(2番人気、3番人気も同様)

2車単の配当額の特徴は以下の通りじゃ

     
  • 2車単配当(クラス平均値)は中央値 883円、平均値 2,480円とも全場平均より低い
  •  
  • 2車単の人気車券比率は1番人気、2番人気、3番人気とも全場平均より高い
  •  
  • 2車単の万車券比率は1万円以上 4.9%、3万円以上 0.5%とも全場平均よりやや低い

人気車券比率(1番人気~3番人気の合計値)53.4%が全場平均のそれより 2.5%高く、1万円以上車券率が全場平均より0.3%低くなっているな。この二要素が配当中央値を押し下げているようじゃのぉ。

3連単の配当額の特徴は以下の通りじゃ

     
  • 3連単配当(クラス平均値)も中央値 3,748円、平均値 12,968円とも全場平均より低い
  •  
  • 3連単の人気車券比率は 1番人気と3番人気が全場平均より高く、2番人気は全場平均よりやや低い
  •  
  • 3連単の万車券比率は3万円以上、10万円以上とも全場平均より低くなっている

人気車券比率(1番人気~3番人気の合計値)28.6%が全場平均のそれより 1.6%高く、3万円以上車券率が全場平均より1.4%低くなっているな。この二要素が配当中央値を押し下げているようじゃのぉ。

7. スジ車券率と力車券率


スジ車券率と力車券率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
スジ車券率力車券率


S級戦・9車立て60.5%20.2%
S級戦・7車立て53.1%24.1%
A12班戦・7車立て54.6%27.9%
チャレンジ・7車立て53.2%37.4%
ガールズ・7車立て--46.8%
クラス平均値54.5%29.7%
全場平均53.4%27.0%

※スジ筋車券率:並び予想で前後に並んだ選手で1⇔2着となったレースの比率。
※力車券率:脚力上位の2人(G指数が上位の2人)で1⇔2着となったレースの比率。

スジ車券率と力車券率の特徴は以下の通りじゃ

     
  • スジ車券率のクラス平均値 54.5%は全場平均よりやや高い(全41場中13番目に高い)
  •  
  • 力車券率のクラス平均値 29.7%は全場平均よりかなり高い(全41場中1番高い)

名古屋競輪場は力車券率がかなり高く、選手の実力が車券に反映されやすいバンクと言えそうじゃのぉ!

8. 1着・2着選手のライン上の位置


1着選手の予想並び上の位置 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
1着選手の並び位置比率
先頭2番手3番手4番手
以降
単騎


S級戦・9車立て51.1%40.6%3.0%0.0%5.3%
S級戦・7車立て54.8%40.1%1.8%0.0%3.3%
A12班戦・7車立て53.6%40.5%2.5%0.1%3.3%
チャレンジ・7車立て67.8%23.6%3.3%0.2%5.0%
クラス平均値56.7%36.7%2.6%0.1%3.9%
全場平均値55.7%37.6%3.0%0.1%3.6%

※予想並びにおけるライン上の位置を以下の5種類に定義↓
「先頭(2車以上のラインの先頭)」「2番手」「3番手」「4番手以降」「単騎」
(2番手が競りの場合は、両方の選手を「2番手」と定義)

ライン上位置のクラス平均値を全場平均と比較すると以下の通りじゃ。

  • 1着選手の並び位置比率について、ライン先頭と単騎は全場平均より高くライン2番手と3番手は低い

名古屋競輪場は、他競輪場よりライン先頭選手や単騎の選手が1・2着に来やすいようじゃのぉ。

ライン上位置のクラス平均値を全場平均と比較すると以下の通りじゃ。

  • 2着選手の並び位置比率について、ライン先頭と単騎は全場平均より若干高く2番手は全場平均とほぼ同じだが3番手は低い

名古屋競輪場は、他競輪場よりライン先頭選手や単騎の選手が1・2着に来やすいようじゃのぉ。

9. 名古屋競輪場の特徴


  • カントがきつめだが、それ以外は標準的な400バンク

  • 「モーニング」「昼間開催」「ナイター」「ミッドナイト」がバランスよく開催されている

  • 年間を通した雨レース率は平均的だが、季節的には夏は雨が多く、冬は雨が少ない

  • 秋は他場並みに風が吹くが、他の季節は風が吹かず、年間の風レース率は全場平均よりかなり低い

  • 400バンクの中では、1着は「逃げ」と「捲り」が決まりやすく、2着は「マーク」が決まりやすい

  • 高速バンクであり、上がりタイムは400バンクの中では小倉競輪場、岸和田競輪場に次いで速い

  • 上位人気の車券で決まりやすく、2車単・3連単とも平均配当は全場平均より低い

  • 力車券率がかなり高く、選手の実力が車券に反映されやすい。スジ車券率も全場平均より高め

  • 全場平均と比べると、ライン先頭選手や単騎の選手が1・2着に来やすい


...以上が、名古屋競輪場の特徴じゃ!

クラス平均値について


クラス平均値は、次の比率で加重平均を取った値。

クラスS級戦
9車立
S級戦
7車立
A12班戦
7車立
チャレンジ
7車立
ガールズ
7車立
比率8.519.644.620.56.8

この比率は、集計期間(2020年10月~2024年5月)に全競輪場で行われたレース数の比率である。

個々の競輪場のレース比率はこの値とは違うのだが、公平な比較とするために、全競輪場でこの比率で加重平均した値をその競輪場のクラス平均値(代表値)としている。


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