福井競輪場データ集(2025/9/10)

競輪場データ集、第十二弾は福井競輪場じゃ。

基本的な情報は以下の通りになっているぞ。

【場番号】#51

【地区】近畿

【所在地】福井県福井市

また本ページの情報は 2025年9月1日時点のもので、※「開催データ」の項目を除き、集計期間は全て2020年10月~2025年5月となっているぞ。

※「開催データ」の集計期間は"時間帯別の開催日数比率"と"クラス別のレース数比率"が2022年1月~2024年12月、"直近10年のGP・GI・GII開催"が2015年1月~2025年9月

1. バンクデータ


項目福井競輪場400バンク平均
周長400m400m
みなし直線52.8m56.2m
カント31.48°32.0°

ホーム10.5m10.5m
バック9.0m9.4m
センター7.5m7.7m

みなし直線はやや短く、カントはやや緩めじゃ。

走路幅員はホーム・センターは平均的な幅じゃが、バックはやや狭めじゃ。

直線長52.8mは、400バンク31場中7番目に短いぞ。
カント31.48°は、400バンク31場中10番目にゆるいぞ。(他3場がタイ)

※現在休止中で、リニューアル後は33バンクへ変更となる向日町競輪場を除いた31場

なお、2025年10月から約1年かけて、37年ぶりのバンク張り替え工事が予定されているぞ!

2. 開催データ


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時間帯別の開催日数比率 (2022年~2024年)
 モーニング昼間開催ナイターミッドナイト
開催日数
(比率)
42日
(28%)
110日
(72%)
0日
(0%)
0日
(0%)
152日
(100%)
全場平均の比率16%32%23%29%100%
クラス別のレース数比率 (2022年~2024年)
 S級戦A12班戦チャレンジガールズ
レース数
(比率)
493
(30%)
650
(40%)
352
(22%)
126
(8%)
1,621
(100%)
全場平均の比率28%44%21%7%100%
直近10年のGP・GI・GII開催 (2015年1月~2025年9月)
開催年月GP・GI・GII
2020年3月第4回ウィナーズカップ(GII)
2025年9月第41回共同通信社杯競輪(GII)

※2025年9月の開催は、現時点(2025.9.1)では開催予定。

福井競輪場では、12月から2月にかけての冬季には本場開催が行われず、3月から11月にかけて1年分のレースが実施されているぞ!(2024年11月および2025年3月は改修作業のため本場開催なし)

本場開催は長年にわたり昼間のみじゃったが、2022年8月からモーニング競輪が開始されたぞ。一方で、ナイター及びミッドナイトの開催は2025年8月現在でまだ実施されていないのぉ。

クラス別のレース数比率は、全場平均の比率とほぼ一致じゃ。

直近10年では、2020年3月にウィナーズカップ(GII)が開催されたぞ。

また今年(2025年)9月には、「第41回共同通信社杯(GII)」が開催予定じゃ。福井競輪場での共同通信社開催は2013年4月以来で、2度目となるぞ。

3. 気象データ


雨レース率 (2020年10月~2025年5月)
競輪場雨レース率
年間(3~11月)
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
福井競輪場13.5%12.2%9.4%17.9%---
全場平均10.2%(11.4%)13.3%11.3%9.7%7.0%

※雨レース:雨天時のレース
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く
( )内は福井競輪場の開催期間に合わせた3~11月の平均値

風レース率 (2020年10月~2025年5月)
競輪場風レース率(風速3m以上)
年間(3~11月)
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
福井競輪場9.1%11.6%10.5%5.1%---
全場平均6.1%(5.3%)7.2%4.6%4.0%7.9%

※風レース:風速3m以上時のレース(レースに影響が出てくる風の強さを風速3mと想定)
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く
( )内は福井競輪場の開催期間に合わせた3~11月の平均値

福井競輪場では12月~2月の開催はないので、年間値は3月~11月の集計じゃ。

春から夏の雨レース率は全場平均をやや下回るが、秋になると雨レース率が17.9%にもなり、雨の日がかなり多くなるぞ!

福井競輪場では12月~2月の開催はないので、年間値は3月~11月の集計じゃ。

風レース率は年間(3~11月)を通して全場平均を上回るぞ。特に夏でも春とさほど変わらない風レース率があり全場平均を大きく上回っているのぉ。

福井市では春から夏にかけては南寄りの風(ホーム向かい風)、秋になると北寄りの風(ホーム追い風)となることが多いようじゃ。

4. 決まり手データ


決まり手比率 (2020年10月~2025年5月)
競輪場
クラス・車立て
1着決まり手比率(%)

S級戦・9車立て逃げ
11.2
捲り
37.2
差し
51.1
S級戦・7車立て逃げ
21.0
捲り
30.9
差し
48.1
A12班戦・7車立て逃げ
27.1
捲り
28.9
差し
43.9
チャレンジ・7車立て逃げ
40.2
捲り
28.9
差し
30.9
ガールズ・7車立て逃げ
13.9
捲り
57.2
差し
28.9
クラス平均値逃げ
26.3
捲り
32.0
差し
41.6
400バンク平均逃げ
24.0
捲り
29.3
差し
46.6

※決まり手比率はバンクの周長によって違いが出るので、ここでは比較対象を全国の400バンク平均(クラス平均値)とした。

1着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均と比べて「逃げ」と「捲り」の比率が高く、「差し」の比率が低くなっているぞ。

2着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均と比べて「マーク」の比率が高く、「逃げ」の比率もやや高い。その分「差し」の比率が低くなっているな。

1・2着決まり手のクラス平均値は、400バンク平均と比べて「逃マ」と「捲マ」の比率がかなり高くなっている。その分「差差」や「差捲」など「差し」を頭とした比率が低くなっているのぅ。

【memo】

決まり手比率はクラスによって差がある。1着決まり手は、新人選手が先行で勝負するチャレンジでは「逃げ」の比率が高いが、A12班戦・S級戦とクラスが上がると「捲り」や「差し」の比率が高くなる。またガールズでは「捲り」の比率がかなり高い。これらの傾向は全競輪場で同じである。

5. 上がりタイム


最高上がりタイム
タイム記録日記録選手
10.6秒2020年11月19日山口 拳矢 (117期)
平均上がりタイム (2020年10月~2025年5月)
競輪場クラス
平均値
S級戦A12班戦チャレンジガールズ
福井競輪場11.98秒11.61秒12.00秒12.23秒12.55秒
400バンク 3~11月平均
(400バンク年間平均)
11.92秒
(11.98秒)
11.60秒
(11.66秒)
11.92秒
(11.99秒)
12.14秒
(12.21秒)
12.48秒
(12.54秒)

※平均上がりタイムは季節によって差があり、夏は速くなり、冬は遅くなる傾向がある。
福井競輪場では12月~2月の冬場は開催がないので、比較対象を400バンクの3~11月開催レースの平均値とした。

福井競輪場の記録10.6秒は、400バンクの最高上がりタイムとしては平均的なタイムじゃ(400バンクの平均値は10.54秒)。

これは、2020年11月にデビュー後ストレートでS級特進した山口拳矢選手(117期)が、S級2戦目のFI戦で捲りで作った記録じゃぞ。

以降、2022年7月に松井宏佑選手(113期)が、2023年7月に山田庸平選手(94期)と脇本雄太選手(94期)がタイ記録を出しているぞ。

福井競輪場のクラス平均値 11.98秒は、400バンク3~11月平均 11.92秒よりは遅いタイムじゃ。

カントが緩めであることや、雨レース率・風レース率が高いことが一因として考えられるが、2025年10月から始まるバンク張り替え工事が完了すれば(約1年後?)、上がりタイムはもう少し速くなるるかも知れないのぉ。

6. 配当データ


2車単の配当額・人気車券比率・万車券比率 (2020年10月~2025年5月)
競輪場
クラス・車立て
配当額人気車券比率万車券比率
中央値平均値1番人気2番人気3番人気1万以上3万以上

S級戦・9車立て1,580円4,177円18.9%18.4%3.2%10.1%1.6%
S級戦・7車立て1,170円2,731円23.3%14.9%8.0%5.3%0.0%
A12班戦・7車立て1,010円2,554円24.9%15.7%8.4%4.9%0.5%
チャレンジ・7車立て540円2,341円33.9%18.6%12.5%4.6%0.8%
ガールズ・7車立て400円1,484円31.5%26.1%10.3%2.4%0.6%
クラス平均値951円2,610円26.4%17.1%8.8%5.2%0.5%
全場平均976円2,617円26.6%15.4%9.1%5.1%0.7%

※人気車券比率の'1番人気'は、的中車券が1番人気だった比率(2番人気、3番人気も同様)

2車単配当のクラス平均値は、中央値 951円、平均値 2,610円とも全場平均とほぼ同じじゃ。

人気車券比率は、2番人気率が全場平均より高い一方で、1番人気率と3番人気率は少し下回っており、総合的には全場平均と大きな差はないぞ。

万車券比率も全場平均との差は特に無しじゃ。

福井競輪場の2車単の配当データは全場平均とそれほど差がなく、特別な特徴は見られないと言えそうじゃのぉ。

3連単配当のクラス平均値は、平均値 13,420円は全場平均よりやや低いが、中央値 3,951円は全場平均に近いぞ。

人気車券比率は、1番人気率が全場平均よりやや低いが、2番人気率と3番人気率は全場平均を上回っており、総合的には全場平均と大きな差は無しじゃ。

万車券比率も全場平均との大きな差は見られないな。

福井競輪場の3車単の配当データは全場平均とそれほど差がなく、特別な特徴は見られないと言えそうじゃのぉ。

7. スジ車券率と力車券率


スジ車券率と力車券率 (2020年10月~2025年5月)
競輪場
クラス・車立て
スジ車券率力車券率

S級戦・9車立て46.6%20.6%
S級戦・7車立て52.4%22.1%
A12班戦・7車立て54.5%26.4%
チャレンジ・7車立て52.7%37.6%
ガールズ・7車立て--39.4%
クラス平均値52.9%28.3%
全場平均53.4%27.1%

※スジ車券率:並び予想で前後に並んだ選手で1⇔2着となったレースの比率。
※力車券率:脚力上位の2人(G指数が上位の2人)で1⇔2着となったレースの比率。

スジ車券率と力車券率の特徴は以下の通りじゃ

     
  • スジ車券率のクラス平均値 52.9%は全場平均に近く平均的な値
    (全42場中15番目に低い)
  •  
  • 力車券率のクラス平均値 28.3%は全場平均より高い値
    (全42場中5番目に高い)

福井競輪場は力車券が決まりやすい傾向にあるようじゃ。

8. 1着・2着選手のライン上の位置


1着選手の予想並び上の位置 (2020年10月~2025年5月)
競輪場
クラス・車立て
1着選手の並び位置比率
先頭2番手3番手4番手
以降
単騎

S級戦・9車立て44.4%52.3%2.8%0.0%0.5%
S級戦・7車立て51.8%42.9%2.4%0.0%3.0%
A12班戦・7車立て59.2%34.3%2.9%0.0%3.6%
チャレンジ・7車立て70.1%20.6%2.1%0.0%7.2%
クラス平均値58.7%34.7%2.6%0.0%4.0%
全場平均値55.3%37.8%3.0%0.1%3.9%

※予想並びにおけるライン上の位置を以下の5種類に定義↓
「先頭(2車以上のラインの先頭)」「2番手」「3番手」「4番手以降」「単騎」
(2番手が競りの場合は、両方の選手を「2番手」と定義)

ライン上位置のクラス平均値を全場平均と比較すると以下の通りじゃ。

  • 1着選手の並び位置比率は、ライン先頭は全場平均より高く、その分ライン2番手が低い。また3番手および4番手以降も低めとなっている

福井競輪場は、ライン先頭の選手が1着に来やすく、その分ライン2番手や3番手以降の選手が1着になりにくいようじゃ。

ライン上位置のクラス平均値を全場平均と比較すると以下の通りじゃ。

  • 2着選手の並び位置比率は、単騎選手の比率がやや高いが、全体的には全場平均に近い比率となっている

9. 福井競輪場の特徴


  • 3月~11月で1年分の本場開催を行う。12月~2月の冬季は場外発売のみ
  • 400バンクとしては、みなし直線がやや短く、カントがやや緩い。走路幅員はバックがやや狭め
  • 本場開催は昼間とモーニングで実施。ナイターとミッドナイトは実施されていない。(2025年8月現在)
  • 春から夏にかけては風の強い日が多く、秋なると雨の日がかなり多くなる
  • 1着決まり手は400バンクとしては「逃げ」と「捲り」が決まりやすく、2着は「マーク」の比率が高い
  • 平均上がりタイムは400バンクの中では遅め。カントの緩さや雨・風レースの多さが一因と考えられる
  • 2車単車券・3連単車券とも、配当額、人気車券率、万車券率は平均的
  • スジ車券率は平均的だが、力車券率は他場に比べて高い傾向にある
  • ライン上の位置では、他場よりライン先頭が1着に来やすく、2番手および3番手以降の比率が低めになる

...以上が、福井競輪場の特徴じゃ!

クラス平均値について


クラス平均値は、次の比率で加重平均を取った値。

クラスS級戦
9車立
S級戦
7車立
A12班戦
7車立
チャレンジ
7車立
ガールズ
7車立
比率8.619.544.420.57.0

この比率は、集計期間(2020年10月~2025年5月)に全競輪場で行われたレース数の比率である。

個々の競輪場のレース比率はこの値とは違うのだが、公平な比較とするために、全競輪場でこの比率で加重平均した値をその競輪場のクラス平均値(代表値)としている。


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