豊橋競輪場データ集(2025/2/14)

競輪場データ集、第五弾は豊橋競輪場じゃ。

基本的な情報は以下の通りになっているぞ。

【場番号】#45

【地区】中部

【所在地】愛知県豊橋市

また本ページの情報は 2025年1月2日時点のもので、※「開催データ」の項目を除き、集計期間は全て2020年10月~2024年5月となっているぞ。

※「開催データ」の集計期間は"時間帯別の開催日数比率"と"クラス別のレース数比率"が2022年1月~2024年12月、"直近10年のGP・GI・GII開催"が2015年3月~2025年2月

1. バンクデータ


項目豊橋競輪場400バンク平均
周長400m400m
みなし直線60.3m56.2m
カント33.8°32.0°

ホーム10.3m10.5m
バック9.3m9.4m
センター7.8m7.7m

直線は400バンク32場中6番目に長く、カントは400バンクの中では6番目にきついぞ。

近年の設備・バンク改修については、2023年にセンターポールの建替えが行われてナイター設備が増設されたほか、2024年にバンクのウォークトップ塗装が行われたぞ。

ちなみに豊橋競輪場は開設された当初(1949年)は33バンクだったのじゃが、1967年に400バンクへと改修された過去があるのじゃ。

2. 開催データ


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時間帯別の開催日数と比率 (2022年~2024年)
 モーニング昼間開催ナイターミッドナイト
開催日数
(比率)
27日
(14%)
61日
(31%)
36日
(18%)
72日
(37%)
196日
(100%)
全場平均の比率16%32%23%29%100%
クラス別のレース数と比率 (2022年~2024年)
 S級戦A12班戦チャレンジガールズ
レース数
(比率)
511
(25%)
925
(46%)
442
(22%)
149
(7%)
2,027
(100%)
全場平均の比率28%44%21%7%100%
直近10年のGP・GI・GII開催(2015年3月~2025年2月)
開催年月GP・GI・GII
2020年2月第35回 全日本選抜競輪
2020年5月全プロ記念競輪(FII)
2025年2月第40回 全日本選抜競輪

ミッドナイト競輪は2018年12月から、ナイター競輪は2019年2月から始まったぞ。

モーニング競輪は2012年11月と2013年7月および8月に試験的に実施されていたが、通常開催として始まったのは2022年2月じゃ。

現在は夏場はミッドナイト競輪中心、冬場は昼間開催が中心となるが、年間を通すと「モーニング」「昼間開催」「ナイター」「ミッドナイト」がバランスよく開催されているぞ。

クラス別のレース数比率は、全場平均の比率とほぼ一致しているぞ。

ふるさとダービーや東西王座戦等のGIIは過去に開催されていたが、GI開催は2020年2月に行われたの全日本選抜競輪が初じゃ。

また、2025年2月に2度目の全日本選抜競輪が開催予定じゃ。

3. 気象データ


雨レース率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場雨レース率
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
豊橋競輪場12.4%16.8%19.3%12.9%8.6%
全場平均10.4%13.6%11.3%9.7%7.7%

※雨レース:雨天時のレース
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

風レース率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場風レース率(風速3m以上)
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
豊橋競輪場6.8%5.5%10.8%5.1%7.2%
全場平均6.4%7.6%5.3%4.1%8.0%

※風レース:風速3m以上時のレース(レースに影響が出てくる風の強さを風速3mと想定)
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

年間の雨レース率12.4%は全場平均の10.4%より高いぞ。(対象の競輪場39場中5番目に高い)

特に夏(6~8月)は2割近くが雨レースじゃ。

年間の風レース率6.8%は全場平均の6.4%よりはやや高いぞ(対象の競輪場39場中14番目に高い)。

特に夏(6~8月)は風のある日が多く、風レース率は10%を超えるぞ。

4. 決まり手データ


決まり手比率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
1着決まり手比率(%)

S級戦・9車立て逃げ
11.8
捲り
34.8
差し
53.5
S級戦・7車立て逃げ
19.1
捲り
32.7
差し
48.2
A12班戦・7車立て逃げ
21.2
捲り
28.5
差し
50.2
チャレンジ・7車立て逃げ
37.5
捲り
25.2
差し
37.1
ガールズ・7車立て逃げ
13.5
捲り
52.6
差し
34.0
クラス平均値逃げ
22.8
捲り
30.8
差し
46.3
400バンク平均逃げ
24.1
捲り
29.3
差し
46.5

※決まり手比率はバンクの周長によって違いが出るので、ここでは比較対象を全国の400バンク平均(クラス平均値)とした。

1着決まり手は、400バンク平均と比べると「逃げ」が低く「捲り」が高くなっているが、それほどの差ではないな。

2着決まり手は「逃げ」が400バンク平均より高いぞ。

1・2着決まり手は、400バンク平均より「差逃」が多く「逃マ」が少なくなっているな。先行した場合、押し切りより後ろの選手に交わされて2着になることが多めとなるようじゃのぅ。

【memo】

決まり手比率はクラスによって差がある。1着決まり手は、新人選手が先行で勝負するチャレンジでは「逃げ」の比率が高いが、A12班戦・S級戦とクラスが上がると「捲り」や「差し」の比率が高くなる。またガールズでは「捲り」の比率がかなり高い。これらの傾向は全競輪場で同じである。

5. 上がりタイム


最高上がりタイム
タイム記録日記録選手
10.5秒2013年7月21日金子 貴志 (75期)
平均上がりタイム (2020年10月~2024年5月)
競輪場クラス
平均値
S級戦A12班戦チャレンジガールズ
豊橋競輪場
(補正値)
12.09秒
(12.02秒)
11.85秒
(11.71秒)
12.08秒
(12.03秒)
12.29秒
(12.25秒)
12.65秒
(12.60秒)
400バンク平均11.99秒11.67秒11.99秒12.22秒12.55秒

※補正値:レース数の季節比を全場平均と同じにした加重平均値

バンクレコードは 2013年に地元の金子貴志選手(75期)が作った10.5秒じゃ。

最高上がりタイムとしては 400バンクの平均的な数値じゃな。

余談となるがバンクレコードは7月に記録されることが最も多く、豊橋競輪場もその例に漏れずということになるのぅ。

平均上がりタイムのクラス平均値 12.09秒は400バンク平均 11.99秒よりかなり遅いタイムじゃが、 これは調査期間中の豊橋開催がタイムが上がらない冬場に集中したことが原因じゃ。
(2023年の改修工事が春、2024年の春~夏に行われ、この期間の開催がなかった)

レース数の季節比を全場平均と同じにした補正値は 12.02秒で、400バンク平均よりやや遅い程度じゃぞ。

6. 配当データ


2車単データ(配当額・人気車券比率・高額車券比率) (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
配当額人気車券比率万車券比率
中央値平均値1番人気2番人気3番人気1万以上3万以上

S級戦・9車立て1,155円3,441円27.2%16.0%4.7%8.3%1.2%
S級戦・7車立て820円2,254円29.6%14.4%12.4%3.8%0.3%
A12班戦・7車立て1,010円2,388円26.8%13.4%9.7%3.9%0.3%
チャレンジ・7車立て685円2,049円32.1%16.8%8.2%5.0%0.3%
ガールズ・7車立て705円1,936円25.3%17.1%11.6%2.8%0.7%
クラス平均値898円2,351円28.4%14.8%9.6%4.4%0.4%
全場平均977円2,627円26.7%15.2%9.0%5.2%0.7%

※全場平均:250KEIRINの千葉と休止中だった熊本を除く41場の平均。
人気車券比率の'1番人気'は、的中車券が1番人気だった比率(2番人気、3番人気も同様)

2車単の配当額の特徴は以下の通りじゃ

     
  • 中央値・平均値ともに全場平均よりかなり低く、 特に平均値2,351円は全競輪場の中で最も低い値
  •  
  • 1番人気率28.4%は全場平均より高い
  •  
  • 万車券率4.4%は全場平均より低い


...1番人気率の高さと万車券率の低さが配当額の低さに直結している感じじゃのぅ。

3連単の配当額の特徴は以下の通りじゃ

     
  • 中央値・平均値ともに全場平均よりかなり低く、特に平均値11,895円は全競輪場の中で最も低い値
  •  
  • 1番人気率は全場平均と同じだが2番人気率・3番人気率は全場平均より低い
  •  
  • 万車券比率の3万以上9.0%および10万以上1.6%はともに全競輪場中で最も低い値

7. スジ車券率と力車券率


スジ車券率と力車券率 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
スジ車券率力車券率

S級戦・9車立て55.4%28.6%
S級戦・7車立て58.2%27.4%
A12班戦・7車立て55.0%25.9%
チャレンジ・7車立て51.6%33.5%
ガールズ・7車立て--34.0%
クラス平均値55.0%28.6%
全場平均53.4%27.0%

※スジ筋車券率:並び予想で前後に並んだ選手で1⇔2着となったレースの比率。
※力車券率:脚力上位の2人(G指数が上位の2人)で1⇔2着となったレースの比率。

スジ車券率と力車券率の特徴は以下の通りじゃ

     
  • スジ車券率のクラス平均値 55.0%は全場平均より高い
    (全41場中8番目に高い)
  •  
  • 力車券率のクラス平均値 28.6%は全場平均より高い
    (全41場中4番目に高い)
  •  
  • 豊橋競輪場は全場平均よりスジ車券が決まりやすく、また力車券も決まりやすい。

8. 1着・2着選手のライン上の位置


1着選手の予想並び上の位置 (2020年10月~2024年5月)
競輪場
クラス・車立て
1着選手の並び位置比率
先頭2番手3番手4番手
以降
単騎

S級戦・9車立て48.1%45.5%5.3%0.0%1.1%
S級戦・7車立て51.8%42.8%2.0%0.0%3.4%
A12班戦・7車立て52.6%39.9%3.4%0.0%4.1%
チャレンジ・7車立て68.5%26.8%2.1%0.2%2.4%
クラス平均値55.5%38.1%3.0%0.0%3.3%
全場平均値55.7%37.6%3.0%0.1%3.6%

※予想並びにおけるライン上の位置を以下の5種類に定義↓
「先頭(2車以上のラインの先頭)」「2番手」「3番手」「4番手以降」「単騎」
(2番手が競りの場合は、両方の選手を「2番手」と定義)

  • 1着選手の並び位置比率は、ライン先頭と単騎は全場平均よりやや低く、ライン2番手はやや高くなっているぞ。

豊橋競輪場は、他競輪場よりライン先頭選手は番手選手に交わされやすいようじゃ。

  • 2着選手の並び位置比率は、ライン先頭は全場平均より高く、2番手以降は低くなっておるな。

豊橋競輪場は、他競輪場よりライン先頭選手は番手選手に交わされやすいようじゃ。

9. 豊橋競輪場の特徴


  • 400バンクの中では、直線が長く、カントがきつい。

  • 年間では モーニング・昼間・ナイター・ミッドナイト がバランスよく開催されている。

  • 雨レース率が高く、特に夏は2割近くが雨レースとなる。また夏は風が吹く日も多くなる。

  • 他の400バンクに比べて、先行した場合、後ろの選手に交わされて2着になることが多い。

  • 平均上がりタイム(補正値)は400バンク平均よりやや遅い程度。

  • 配当は万車券の出現率が低く、2車単および3連単の平均配当は全競輪場の中で最も低い。

  • 全場平均よりスジ車券が決まりやすく、力車券も決まりやすい。


...以上が、豊橋競輪場の特徴じゃ!

クラス平均値について


クラス平均値は、次の比率で加重平均を取った値。

クラスS級戦
9車立
S級戦
7車立
A12班戦
7車立
チャレンジ
7車立
ガールズ
7車立
比率8.519.644.620.56.8

この比率は、集計期間(2020年10月~2024年5月)に全競輪場で行われたレース数の比率である。

個々の競輪場のレース比率はこの値とは違うのだが、公平な比較とするために、全競輪場でこの比率で加重平均した値をその競輪場のクラス平均値(代表値)としている。


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