競輪場データ集、第十一弾は函館競輪場じゃ。
基本的な情報は以下の通りになっているぞ。
【場番号】#11
【地区】北日本
【所在地】北海道函館市
また本ページの情報は 2025年8月1日時点のもので、※「開催データ」の項目を除き、集計期間は全て2020年10月～2025年5月となっているぞ。
※「開催データ」の集計期間は"時間帯別の開催日数比率"と"クラス別のレース数比率"が2022年1月～2024年12月、"直近10年のGP･GI･GII開催"が2015年1月～2025年8月
| 項目 | 函館競輪場 | 400バンク平均 | |
|---|---|---|---|
| 周長 | 400m | 400m | |
| みなし直線 | 51.3m | 56.2m | |
| カント | 30.6° | 32.0° | |
| 幅 員 | ホーム | 10.8m | 10.5m |
| バック | 9.8m | 9.4m | |
| センター | 7.8m | 7.7m | |
みなし直線が短くカントはゆるめで、走路幅員は若干広めじゃ。
直線長51.3mは、400バンク31場※中5番目に短いぞ。
カント30.63°は、400バンク31場※中5番目にゆるいぞ。
※現在休止中で、リニューアル後は33バンクへ変更となる向日町競輪場を除いた31場
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| モーニング | 昼間開催 | ナイター | ミッドナイト | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 開催日数 (比率) | 0日 (0%) | 4日 (2%) | 124日 (65%) | 64日 (33%) | 192日 (100%) |
| 全場平均の比率 | 16% | 32% | 23% | 29% | 100% |
函館競輪場では4月～10月で1年分の本場開催を行うぞ。11月～3月の冬季は場外発売オンリーじゃ。
函館競輪場は日本で最初にナイター競輪を開催した競輪場で、なんと1998年7月から「スターライトレース」としてナイター競輪を実施しているのじゃ。ミッドナイト競輪のスタートは2019年4月からじゃな。
開催はほぼナイターとミッドナイトじゃ。直近3年(2022年以降)で昼間開催が行われたのは、2023年5月の記念開催(GIII・五稜郭杯争奪戦)だけじゃな。
【memo】
2022年、2024年の記念競輪（GIII・五稜郭杯争奪戦）はナイター開催だった。
函館競輪場ではナイター開催のほうが売り上が伸びるようで、2023年の五稜郭杯争奪戦の売り上げは目標50億円を達せず48億6千万円だったが、 ナイター開催だった2022年の五稜郭杯争奪戦は54億7千万円、2024年の五稜郭杯争奪戦は55億5千万円（2025年7月現在、GIIIナイター歴代1位の記録）の売り上げだった。
| 競輪場 | 雨レース率 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 年間 | 春 (3～5月) | 夏 (6～8月) | 秋 (9～11月) | 冬 (12～2月) | |
| 函館競輪場 | 10.4% | 8.1% | 12.6% | 10.2% | --- |
| 全場平均※ | 10.2% | 13.3% | 11.3% | 9.7% | 7.0% |
※雨レース：雨天時のレース
※全場平均：ドーム競輪場（前橋・小倉）は除く
函館競輪場では11月～3月の開催はないので、年間値は4月～10月の集計となるぞ。
雨レース率の年間値10.4%は 全場平均の10.2%とほぼ同じじゃ。
春は全場平均より少なめで、夏から秋にかけては全場平均よりやや雨が多くなるぞ。
| 競輪場 クラス・車立て | 1着決まり手比率（%） | |
|---|---|---|
| 函 館 | S級戦・9車立て | 逃げ 11.4捲り 34.7差し 53.9 |
| S級戦・7車立て | 逃げ 17.6捲り 23.7差し 58.7 | |
| A12班戦・7車立て | 逃げ 24.3捲り 24.5差し 51.1 | |
| チャレンジ・7車立て | 逃げ 41.5捲り 24.6差し 33.6 | |
| ガールズ・7車立て | 逃げ 22.6捲り 40.9差し 36.5 | |
| クラス平均値 | 逃げ 25.3捲り 26.4差し 48.2 | |
| 400バンク平均※ | 逃げ 24.0捲り 29.3差し 46.6 | |
※決まり手比率はバンクの周長によって違いが出るので、ここでは比較対象を全国の400バンク平均（クラス平均値）とした。
1着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均と比べて「逃げ」と「差し」の比率が高く、「捲り」の比率が低くなっているぞ。
【memo】
決まり手比率はクラスによって差がある。1着決まり手は、新人選手が先行で勝負するチャレンジでは「逃げ」の比率が高いが、A12班戦・S級戦とクラスが上がると「捲り」や「差し」の比率が高くなる。またガールズでは「捲り」の比率がかなり高い。これらの傾向は全競輪場で同じである。
| タイム | 記録日 | 記録選手 |
|---|---|---|
| 10.6秒 | 2023年7月16日 | 脇本 雄太 （94期） |
函館競輪場の記録10.6秒は、400バンクの最高上がりタイムとしては平均的なタイムじゃ（400バンクの平均値は10.54秒）。
1995年6月に神山雄一郎（61期）が記録した10.8秒が長年破られなかったが、2023年5月に嘉永泰斗（113期）が10.7秒を出して28年ぶりに記録更新すると、 わずか2カ月後の7月には脇本雄太（94期）が共同通信社杯・準決勝で8番手からの捲りで10.6秒の記録を出し、さらに更新したのじゃ。
| 競輪場 クラス・車立て | 配当額 | 人気車券比率※ | 万車券比率 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 中央値 | 平均値 | 1番人気 | 2番人気 | 3番人気 | 1万以上 | 3万以上 | ||
| 函 館 | S級戦・9車立て | 1,650円 | 3,306円 | 19.6% | 12.1% | 8.6% | 7.2% | 0.7% |
| S級戦・7車立て | 1,125円 | 2,485円 | 24.1% | 14.0% | 8.8% | 4.8% | 0.0% | |
| A12班戦・7車立て | 1,060円 | 2,440円 | 24.9% | 14.7% | 8.9% | 4.1% | 0.4% | |
| チャレンジ・7車立て | 580円 | 2,515円 | 34.8% | 16.9% | 8.0% | 4.5% | 1.3% | |
| ガールズ・7車立て | 605円 | 2,248円 | 26.9% | 17.1% | 12.5% | 5.7% | 0.5% | |
| クラス平均値 | 993円 | 2,525円 | 26.5% | 15.0% | 8.9% | 4.7% | 0.5% | |
| 全場平均 | 976円 | 2,617円 | 26.6% | 15.4% | 9.1% | 5.1% | 0.7% | |
※人気車券比率の'1番人気'は、的中車券が1番人気だった比率（2番人気、3番人気も同様）
2車単配当（クラス平均値）の中央値 993円は全場平均より若干高いが、平均値 2,525円は全場平均より低くなっているぞ。
2車単の人気車券比率は全場平均とさほど差がなく、万車券比率は全場平均よりやや低くなっているな。
函館競輪場の2車単の配当データは全場値とそれほど差がなく、特別な特徴は見られないぞ。
| 競輪場 クラス・車立て | スジ車券率※ | 力車券率※ | |
|---|---|---|---|
| 函 館 | S級戦・9車立て | 48.8% | 21.1% |
| S級戦・7車立て | 54.2% | 22.9% | |
| A12班戦・7車立て | 53.1% | 24.8% | |
| チャレンジ・7車立て | 53.3% | 31.8% | |
| ガールズ・7車立て | -- | 37.7% | |
| クラス平均値 | 53.0% | 26.5% | |
| 全場平均 | 53.4% | 27.1% | |
※スジ車券率：並び予想で前後に並んだ選手で1⇔2着となったレースの比率。
※力車券率：脚力上位の2人（G指数が上位の2人）で1⇔2着となったレースの比率。
スジ車券率と力車券率の特徴は以下の通りじゃ
函館競輪場のスジ車券率・力車券率は全場平均に近い。函館バンクに特別なクセはないようじゃ。
| 競輪場 クラス・車立て | 1着選手の並び位置比率 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 2番手 | 3番手 | 4番手 以降 | 単騎 | ||
| 函 館 | S級戦・9車立て | 44.6% | 50.3% | 1.7% | 0.0% | 3.4% |
| S級戦・7車立て | 43.9% | 50.3% | 2.1% | 0.4% | 3.4% | |
| A12班戦・7車立て | 54.4% | 38.9% | 2.9% | 0.1% | 3.6% | |
| チャレンジ・7車立て | 66.5% | 22.7% | 3.7% | 0.2% | 6.9% | |
| クラス平均値 | 53.9% | 38.8% | 2.8% | 0.2% | 4.3% | |
| 全場平均値 | 55.3% | 37.8% | 3.0% | 0.1% | 3.9% | |
※予想並びにおけるライン上の位置を以下の5種類に定義↓
「先頭(2車以上のラインの先頭)」「2番手」「3番手」「4番手以降」「単騎」
（2番手が競りの場合は、両方の選手を「2番手」と定義）
ライン上位置のクラス平均値を全場平均と比較すると以下の通りじゃ。
函館競輪場は、ライン先頭選手がやや1着になりにくく、その分ライン2番手選手や4番手以降・単騎の選手が1着に来やすいようじゃ。
...以上が、函館競輪場の特徴じゃ！
クラス平均値は、次の比率で加重平均を取った値。
| クラス | S級戦 9車立 | S級戦 7車立 | A12班戦 7車立 | チャレンジ 7車立 | ガールズ 7車立 |
|---|---|---|---|---|---|
| 比率 | 8.6 | 19.5 | 44.4 | 20.5 | 7.0 |
この比率は、集計期間（2020年10月～2025年5月）に全競輪場で行われたレース数の比率である。
個々の競輪場のレース比率はこの値とは違うのだが、公平な比較とするために、全競輪場でこの比率で加重平均した値をその競輪場のクラス平均値（代表値）としている。