ガールズケイリンは岸和田と高知が最終日、それぞれ決勝戦が行われた。
岸和田では児玉碧衣が圧倒的な人気に応えて2場所連続となる完全優勝を飾った。
レースは林真奈美→大谷杏奈→加藤恵→太田美穂→高橋梨香→児玉→白井美早子という初手の隊列、ここのダイジェストは初手をしっかり映して実に素晴らしい。
残り2周を通過して2角から上がった美穂が先頭で打鐘、児玉はここでは続かずいつものように最終ホームから一気に仕掛けてものすごいスピードで前団を叩き切る。
初日に続いて白井が懸命に追走、美穂の番手から出た林はやや離れた3番手で最終バックを通過するが脚を使っていないのでまだ余力がある。
ここから差を詰めた林は捲り追い込んで直線で白井を交わすとさらに児玉に襲いかかるが追撃も及ばず、児玉が悠々押し切って完全優勝を飾った。
林はかなり差を詰めてきたが惜しくも②着、児玉に食い下がって大健闘の白井だが最後は林に交わされて③着となった。
児玉は今日は意外にも追い詰められたが早めに仕掛けて強い内容には変わらない。
これで今年は18戦17勝②着1回、大宮の決勝で取りこぼしたのがもったいなかったが快進撃が続いている。
松山ガールズコレクションで初タイトル奪取なるかが注目されるがなんといっても最大の強敵は同門の絶対女王・小林優香だろう。
林は直線猛追も届かず、しかし久留米では影すら踏めなかったのが今日は好勝負に持ち込んだ。
三日間ともにしっかり脚をためて捲り追い込み、おそらくこれが一番得意な形なのだろうしその形を作れたのは収穫だ。
これはまだまだよくなりそうな雰囲気、年齢的に残された時間はそう多くはないので今年が勝負だろう。
白井は地元で大健闘の③着、初日に続いて児玉の強烈な踏み出しに食い下がった。
ほとんどがぶっちぎりの児玉を2度にわたってマーク、自身もダッシュはよくスンナリならそこそこついていけるメドがついたのは大きい。
林に交わされたのは決め手の差、現状ではこれ以上を望むのは酷でよく頑張っている。
高知では吉村早耶香が山原さくら・尾崎睦・荒牧聖未をまとめて撃破、嬉しい初優勝で強い6期生からまた新たなスター候補が誕生した。
レースは吉村→尾崎→山原→三宅愛梨→田中まい→佐藤亜貴子→荒牧という初手、打鐘を迎えて最終ホームでまいが飛び出すと山原も踏み込んで番手に入る。
これは一見いい位置だが相手は尾崎・荒牧と二日目に差された吉村、暴走気味のまいの逃げではゴール前で連れていってもらえないし結局は出ていくことになるのでこれでは当面の相手を背に逃げているのとたいして変わらない。
後方から荒牧が捲っていくと山原は併せて番手捲り、しかしお釣りを残そうとしたのか一気に出るというよりは流し気味でそこに真後ろから吉村が捲ってきたので再度併せようとするがこれでは力も入らない。
吉村が山原をねじ伏せて直線先頭、その後ろから尾崎も中を割ってさらにようやく荒牧も伸びてくるが吉村がこれらを退けて見事な初優勝を飾った。
尾崎はわずかに届かず②着、荒牧が③着で山原は④着に敗れた。
吉村は強敵を撃破して念願の初優勝、同期が華々しい活躍を見せているなかでやや出遅れていたがようやく勝てた。
先行にこだわるあまりレースが淡白になっていたのが今回はコメントからも自在含みを示唆、スタイルを変えて結果を求めにきたがこのメンバーを相手にこうもあっさりと最高の結果を出してしまうのだからたいしたものだ。
これは今後もかなり活躍するはず、大いに期待していいだろう。
初優勝おめでとう!
尾崎は吉村の後ろ、終始やや包まれ気味でレース自体も実質直線だけのヨーイドンになり吉村を捕え切れなかった。
厳しい展開で車群を割ってきたのはさすがだが、上位クラスでこういうレースになってしまうと少し瞬発力に不安もあるように感じる。
荒牧は逆にこういう展開はむしろ得意なはずだが今日は⑦番車で他の有力所が内に固まっているというのはいかにも苦しい。
山原に併されて終了ではなくしぶとく伸びてきたがやはり勝ち切れず、このメンバーでこういう展開ではなかなか後方から一気にとはいかない。
山原はなんでわざわざ不得手と思われる展開にしてしまうのか、スパっとキレるほうではないので極端に短い距離のレースにしてしまうのは明らかによくない。
なんとなく前に出てダラダラと脚を使ってしまった感じでいかにも中途半端、先行でも捲りでもいいから一気にドカンと仕掛けてしっかりスピードに乗せてほしかった。
尾崎・荒牧・山原ともに優勝から遠ざかっており、今回は誰が脱出するかなと見ていたら吉村にまとめて面倒を見られる始末、3選手まとめて「喝!」だ。
ガールズケイリンはようやくひと休み、このところはものすごいペースで開催されているのでむしろホッとする。
玉野ではG3「瀬戸の王子杯争奪戦」がスタート、S級S班は三谷竜生・武田豊樹・諸橋愛が参戦する。
地元記念を制したばかりの三谷が記念連覇も十分だがまだまだ全幅の信頼とはいかず、ここは混戦模様だ。
3/8
玉野10R S級初日特選
[車 名 期県]
①山中 秀将 95千◎
②椎木尾 拓哉 93和
③吉田 拓矢 107茨
④萩原 孝之 80静◯
⑤園田 匠 87福
⑥中井 俊亮 103奈
⑦諸橋 愛 79新▲
⑧川村 晃司 85京
⑨井上 昌己 86長△
並び
①4 ③7 ⑨5 ⑥82
このメンバーで近畿2段駆けが簡単に決まるとも思えないし⑧川村は広島で南潤にちぎれて惨敗、ここも怪しげな雰囲気だ。
S班の⑦諸橋がつくだけに③吉田も仕掛けるはず、それなら展開は①山中に向く。
捲り一発に期待、ラインの④萩原を本線に力で諸橋とこちらも捲りで⑨井上。
ニ車単
①=④⑦⑨
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平成貧窮問答歌 其の千五百三十一
2018/03/08 4:58 閲覧数(603)コメント(4)
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イナズマナデシコ
高知一般戦ですが、野口選手の1着失格は逆に可哀想です。後ろが落車しましたが、あれを斜行といわれたら、直線なにもできないです。競輪とは違うのは理解しますが、ルールの範囲内と思いますが。