西武園ガールズケイリンは二日目、女王・梶田舞は連勝を21に伸ばして最多記録である小林優香の22連勝（２回）に王手をかけた。

尾崎睦も５連勝でもちろん決勝進出、打倒・梶田を目論む。

１Ｒは梶田→高橋朋恵→藤谷はるな→細田愛未→中野咲→山本奈知→齊藤由紀という初手の隊列、細田がゆっくり上がって打鐘で先頭に立つ。

梶田はスンナリその後ろ、最終ホームで奈知が追い上げると被るのだけが怖い梶田が早めに仕掛ける。

細田は奈知を捌いて２番手を確保すると最終バックから梶田を猛追、直線勝負に持ち込むが梶田が押し切って人気に応えた。

細田が②着、奈知後位から藤谷が③着に突っ込んだ。

梶田は今日は早めの仕掛け、包まれないように安全策で被る前に発進して悠々押し切った。

脚のある細田に追い込まれて意外にも辛勝になったが着差以上に力の違いがある。

完全Ｖなら優香の22連勝に並ぶがこれはただの通過点、いったいどこまで連勝が続くのだろうか。

細田は打鐘で斬ってそのまま逃げてしまうのではもうつける薬がないが、今日は梶田が早めに叩いてくれたのもありうまく後位に入ることができた。

最後はかなり差を詰めておりもっと直線の長いコースならと思わせる内容、現実に昨年梶田を２度負かしているこの選手も梶田の連勝を止める候補の一人だ。

藤谷はマーク戦からの流れ込みが主流だが今日は後方から伸びて③着、違うパターンで結果を出せたのは収穫だ。

初日⑥着が響いて予選落ちとなったが、近況は予選で１回は必ず車券に絡んでいる。

奈知は今日は枠順的にもやむを得ない部分はあるが、近況はどうも強引なレースが目立つようになってきて一時期ほど安心して見ていられない。

２Ｒは田仲敦子→高橋梨香→尾崎睦→梅田夕貴→明珍裕子→山路藍→板根茜弥、山路→板根が上がって打鐘で前に出るとさらに板根が山路を叩いて先頭に立つ。

この時に明珍が１車追い上げて尾崎後位をあっさり奪取、最終ホームで尾崎が一気に仕掛けると明珍もやや離れ気味になりながらもしっかり追走する。

前団を叩き切った尾崎→明珍が完全に抜け出して最終バックを通過、３番手は田仲と梨香が並走となり最後方から追い上げた梅田は田仲後位に潜り込む。

梨香に踏み勝った田仲が２センターで車を外に出すと梅田は内を突いて直線へ、最後は尾崎が明珍を突き放して圧勝した。

明珍は踏ん張って大健闘の②着、内から伸びた伏兵の梅田が③着で今日も大波乱となった。

尾崎はパワフルな仕掛けで余裕の連勝、相手関係も楽だし梶田と戦う前にこのあたりで負けていてはどうしようもない。

デキは申し分ないのであとは梶田をどうやって負かすか、ただ力を出し切るではなく工夫が見たい。

明珍は追い上げて好マーク、昨日来てよと言いたいが(笑)今日は満点の内容だ。

梅田が簡単に引いたので尾崎の後ろを取れたのはともかく以前ならあの尾崎のカマシにはまず離れていたと思うが、力をつけているのは明らかで成績もそれなりにまとまりつつある。

梅田は初手の尾崎後位からあっさり引いて最後方、これがかえって幸いした。

尾崎→明珍には離れたものの最終バックでうまく潜って直線も内を突いた動きはよかった。

近況は予選はほとんど⑦着ではちょっと買いづらいが、このところのガールズケイリンは不振の選手の激走がやたらに目立つ。

初日もそうだが形は少し違っても結局は尾崎と初手でその後ろにいた２車での決着、予選クラスでは尾崎のカマシ・捲りには飛びつけないので、あとは初手からマークした選手がついていけるかいけないかというレースになる。

2/28
西武園１Ｒガールズ一般
[車 名 期県]
①板根　茜弥　 110東○
②山路　藍　 　106京
③齊藤　由紀　 110愛△
④梅田　夕貴　 108井
⑤高橋　梨香　 106埼◎
⑥中野　咲　　 110愛
⑦藤谷　はるな 110茨▲

相変わらずアテにならない⑤梨香だが地元でこのままでは終われない。

ここは成績からも明らかに上位、しっかり勝たないといけないメンバー構成だ。

一般戦なら自力が通用の①板根と前々に攻める⑦藤谷が相手、二日目に珍しく⑦着になったがそれ以外はまとまっている③齊藤も押さえる。

三連単
⑤→①⑦→①③⑦

2/28
西武園６Ｒガールズ決勝
[車 名 期県]
①田仲　敦子　 104熊
②梶田　舞　　 104栃◎
③尾崎　睦　　 108神○
④山本　奈知　 106千
⑤細田　愛未　 108埼▲
⑥高橋　朋恵 　108長
⑦明珍　裕子　 104島

一番強いのはもちろん②梶田だが、こういう小回りに近いコースでは展開次第で波乱があってもおかしくない。

連勝はいつかは止まるもの、③尾崎と⑤細田は逆転があってもいい力の持ち主でそろそろ裏目があってもいい。

三連単
②＝③⑤→③⑤

四日市記念「泗水杯争奪戦」は４連覇を目指す浅井康太が無傷で決勝進出、優秀戦であれだけ強かった竹内雄作が不発に終わって自力戦になるがもちろん全く問題はないだろう。

2/28
四日市12R S級決勝
[車 名 期県]
①浅井　康太 90三◎
②竹内　智彦 84城
③井上　昌己 86長△
④志智　俊夫 70岐
⑤山中　秀将 95千
⑥取鳥　雄吾 107岡
⑦稲垣　裕之 86京▲
⑧内藤　秀久 89神
⑨坂口　晃輔 95三○

並び
①９４ ⑦２ ⑤８ ⑥３

Ｓ級Ｓ班のなかでも新田祐大・平原康多と①浅井は別格、それがシビアに勝ちにきているのだから素直に買えばよろしい。

本線はもちろん⑨坂口、こちらも連日好気配で一本でもいいが、一応力で⑦稲垣と新鋭⑥取鳥が積極策なら③井上の出番も。

二車単
①→③⑦⑨