ガールズケイリンは立川・久留米・青森ミッドナイトの３場開催、とにかくコラムを書くのが大変だ(笑)。

まずは最終日を迎えた立川から、決勝戦は山原さくらが怒涛の捲り追い込みで奥井迪を捕らえて圧勝した。

ダイジェストの映像からは初手の詳細は不明だが奥井→東口純→山原→飯田よしのに対して田中まい→篠崎新純の千葉勢で仕掛けて打鐘、藤谷はるなは山原の横あたりまで追い上げる。

まいが奥井を交わして先頭、篠崎は奥井の外へ位置する。

包まれるのだけは避けたい奥井は最終ホームで強引に発進、篠崎は奥井後位に追い上げようとするが離れてしまう。

奥井が後続を突き放して独走、まいが第２先行で篠崎も外に浮いて苦しくなる。

山原はまい→東口の後ろでじっくり脚をためて２角から発進、あっという間に２番手に上がるとぐんぐん奥井との差を詰めていく。

こうなればもう山原、昨年は33バンクの防府で同じような形から奥井を差し切っているのだから立川で差せないはずがない。

直線入口では射程圏内に入った山原が鋭く伸びて奥井を楽々差し切り、最後は１車身ほど突き抜けて見事な完全優勝を飾った。

逃げた奥井が②着、以下は大きく離れて東口が③着に入った。

山原はいったんは独走態勢に入った奥井をあっさり捕らえて圧勝、常々申し上げているようにこういう組み合わせだと後ろは離れるので追いかけやすいのは確かだが、それを差し引いても今日は満点の内容で文句なしに強かった。

今年に入ってからは特にレースが上手になってきているし何よりも落ち着いている。

これで早くも昨年に並ぶ６回目の優勝、私は年始に最低10回は優勝してほしいと書いたが今の山原の力なら心配は不要だ。

余談になるが、私がいつもブログにコメントをしているということで、この度わざわざ自宅までファン垂涎のグッズをたくさん送ってくださった。

これにはもう大感激、もちろんこれからもガッツリ応援していくのでぜひ覚悟しておいていただきたい(笑)。

奥井はまたも差されてＶ逸、どうしてもまともに踏んでしまうので後ろが離れて当面の相手が追いかけやすくなる。

本来はもう少しジワジワと踏み上がるような先行をしたかったのかもしれないが、篠崎に追い出されたような形になったのも痛かった。

いずれにしても今日は完敗、同じ先行でももう少しずる賢く駆けたり柔軟さを身につけないと今後はさらに厳しくなる。

東口は２強からはだいぶ離された③着、勝負に出たまいや篠崎が苦しくなった分拾えたという印象で高い評価はできないが、好枠を生かして決勝では久々の好走となった。

続いて久留米初日は長澤彩が高木真備を捲って快勝、児玉碧衣は今日もぶっちぎりの圧勝で初日を飾った。

６Ｒは奈良岡彩子→青木美優→高木→梅田夕貴→長澤→高橋朋恵→板根茜弥という初手、打鐘で高木が先頭に立つと奈良岡が梅田を捌いて最終ホームで高木後位を奪取する。

長澤は梅田の外から３番手を確保、最終バックでそのまま捲っていく。

高木も粘って人気両者がほぼ並んで直線へ、最後は外の長澤がグイッと伸びて快勝した。

逃げた高木が②着、奈良岡が③着となった。

長澤は力強い捲りで高木を撃破、強い高木が逃げているので番手からの差しならともかく捲りはどうかなと思っていたが外並走を苦にしないパワーがある。

京王閣ガールズコレクションを勝ったのも納得の充実ぶり、昨年まではトップクラスとは少し差があるように感じたが今は完全に並んできた。

高木は長澤の決め手に屈して②着、本来得意なのは踏み出しで後続を突き放すようなカマシ・捲りなのだろうが今日は抑えて駆けるような形になった。

こういう時はあまり勝てていない印象、高知では長澤に逃げ切られて大敗しているだけに早めに前に出て迎え撃つ形を作ったのだろうが長澤が予想以上に力をつけている。

奈良岡は前受けから高木が抑えて駆けてくれたので簡単に番手を奪取、これなら高木は交わしたかったところだがわずかに届かなかった。

予選での安定感はあるが近況は一時期ほどの爆発力は感じない。

７Ｒは藤原亜衣里→菅田賀子→中村由香里→児玉→森美紀→三宅玲奈→荒川ひかり、打鐘の２センターから中村が仕掛けると最後方から動いた荒川が切り替える。

前団を叩いた中村が最終ホームで先頭、荒川→藤原→菅田と続くが５番手からすぐさま発進した児玉がこれを瞬く間に飲み込んで独走態勢に入る。

児玉は今日もぶっちぎりの圧勝、以下は結局中村→荒川が②③着に残った。

児玉はここも解説不要の圧倒的な強さ、レベルの違いは歴然としている。

あとは奥井と同じで予選クラスの格下相手にいくらぶっちぎっても肝心なところで負けては意味がないので、まずはしっかり勝つことだけを考えてほしい。

中村は児玉にはちぎられたが先に動いて②着に残っているのはまずまず、児玉がいなければ大本命だしこれも力通りだ。

荒川は中村が動いた時に追い上げたのが大正解、この形で中村を交わせないのが現状だがうまく立ち回った。

5/30
久留米6Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①藤原　亜衣里 102新△
②梅田　夕貴　 108井
③荒川　ひかり 110茨▲
④高木　真備　 106東○
⑤長澤　彩　 　106愛◎
⑥森　美紀　　 102福
⑦三宅　玲奈　 108岡

⑤長澤の連勝、近況から単純にこちらの総合力が④高木を上回ると感じる。

相手はもちろん高木、以下は差があるが初日の動きはよかった③荒川と好枠に転じた①藤原へ。

三連単
⑤→④→①③

5/30
久留米7Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①奈良岡　彩子 104青▲
②青木　美優 　106栃
③児玉　碧衣　 108福◎
④中村　由香里 102東○
⑤板根　茜弥　 110東
⑥高橋　朋恵 　108長△
⑦菅田　賀子　 104城

もちろん③児玉、完全に勝負づけが済んだ組み合わせだ。

相手に一番計算できるのはやはり④中村、あとは安定感で①奈良岡だが⑥朋恵も力をつけている。

三連単
③→④＝①⑥

最後に青森初日、こちらも順当に小林莉子と石井貴子（千葉）が人気に応えた。

１Ｒは宮地寧々→細田愛未→莉子→飯塚朋子→田中麻衣美→大和久保美→齊藤由紀という初手、これでは展開も見え見えだし狂いようがない。

このまま打鐘となり大和が１車追い上げるがこれではあまり意味がない。

最終バックで細田が番手から出て莉子→飯塚、莉子にはもう勝ってくださいの展開だ。

直線は莉子が楽々差し切って快勝、飯塚が②着に続いて捲った細田は③着となった。

初手でほとんど決まってしまったレース、細田がスピードの違いで宮地後位から出る展開にしかならないので莉子も飯塚もついていけばいいだけだし、力の落ちる後方勢は動きようがない。

莉子は大楽勝、初手で絶好の位置を得て何もする必要がなくなりゴール前で差すだけになった。

前回防府では初日まさかの④着に終わったがこれは展開のアヤ、決勝では小林優香を追い詰めており調子に問題はないだろう。

飯塚は好枠を生かして一番強い莉子の後ろ、抜くのは無理でもこれは一番確実だ。

予選クラスでは堅実、ただし一時期ほどの気配にはなく過信は禁物か。

細田は宮地の逃げでは早めに発進せざるを得ないし、真後ろが莉子ではどう乗っても厳しいところだ。

前回防府はなんと予選落ち、素質はあるが現状は全く物足りない。

２Ｒは渡辺ゆかり→日野友葵→貴子→小坂知子→鈴木彩夏→明珍裕子→田仲敦子、残り２周から動いた田仲が貴子を抑えて下げさせようとするが貴子も退かない。

すると田仲は今度はインを斬って打鐘、貴子は４番手から例によって最終ホームで一気に仕掛ける。

これを小坂がしっかり追走、以下は離れて田仲が第２先行になるかと思われたが最終バックから懸命に差を詰めてくる。

貴子は余裕の押し切り、小坂が好マークの②着となり追いついた田仲が③着に入った。

貴子はここは勝って当然、相手が楽すぎる。

予選ではよく言えば積極的で悪く言えば淡白なレースが基本、ここ一番ではしっかり切り替えてくる選手なのでこれはこれで買う側が認識さえしていればいい。

小坂は貴子の鋭い出脚にピッタリマーク、自身もダッシュがいいからこそだろう。

前を取るワンパターンではなくなってきたし近況は3.75のギアをものにして以前ほどタレないのがいい。

田仲はいったんは離されたが差を最後は差を詰めての③着、後方から動いて自分で形を作ったのは評価していい。

前回四日市では予選落ちとなったが本来は予選クラスでは堅実だ。

5/30
青森1Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①大和　久保美 102青
②小林　莉子 　102東◎
③宮地　寧々　 110岐△
④田仲　敦子　 104熊▲
⑤小坂　知子 　104岐○
⑥渡辺　ゆかり 102梨
⑦齊藤　由紀　 110愛

よほどのことがない限り②莉子の首位、ここなら自力でもいい。

相手は順当に⑤小坂か④田仲、莉子が遅めの仕掛けになるなら西武園ミッドナイト初日のように③宮地の残り目も。

三連単
②→④⑤→③④⑤

5/30
青森2Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①鈴木　彩夏　 110東
②細田　愛未　 108埼◎
③明珍　裕子　 104島
④日野　友葵　 108媛△
⑤田中　麻衣美 102新
⑥石井　貴子　 106千○
⑦飯塚　朋子 　102大▲

⑥貴子がカマシなら後ろは離れて②細田が嵌まっての差し切り、くれぐれも先に飛び出さないでほしい。

堅実⑦飯塚と初日も狙った④日野へ。

三連単
②→⑥＝④⑦