ガールズケイリン佐世保ミッドナイト二日目は荒牧聖未と児玉碧衣がともに連勝、児玉は今日も圧勝で連勝を17に伸ばした。

１Ｒは藤巻絵里佳→大和久保美→荒牧→浦部郁里→渡辺ゆかり→板根茜弥→佐藤亜貴子という初手の隊列、打鐘で板根→亜貴子がゆっくり上がって荒牧を抑える。

すると最終ホームで荒牧の前にいた大和が藤巻を叩くいて先行する意外な展開、板根は荒牧をうまく封じて最終バックで外並走から捲っていく。

亜貴子がこれを追走、荒牧は内に包まれるが冷静に両者を待ってその後ろに入る。

３角から２センターで亜貴子が板根を交わして先頭、こうなればもうその後ろの荒牧の展開だ。

荒牧が捲り追い込みで直線突き抜けて快勝、続いた浦部が②着に届き亜貴子は③着となった。

荒牧は他派の健闘もありスンナリとはいかなかったがこのあたりで負けるわけにはいかない。

包まれるような場面もあったが落ち着いて亜貴子の後ろに入って最後に弾けた。

これで５連勝、今の児玉は強いが面白くなってきた。

浦部は初手から荒牧後位、板根→亜貴子で仕掛けた時に切り替える手もあったが荒牧の力を信頼して慌てて動かなかったのが吉と出た。

今日も定位置かと思われたが亜貴子を交わして②着、余計な脚を使わずに済んだ分伸びた。

亜貴子は板根の仕掛けに乗って３角から番手捲り、荒牧とは決め手の差が出てしまったがしっかり組み立てていた。

暴走さえしなければ力は予選クラスでは明らかに上位だ。

２Ｒは中川諒子→野口のぞみ→杉沢毛伊子→児玉→三宅玲奈→猪子真実→蓑田真璃、残り２周の手前から動いた蓑田が打鐘で児玉の前に入る。

児玉は２センターから早くも発進、中川が突っ張るが児玉は車間が開いた３番手にいったん入ってすぐさま捲っていく。

児玉は中川をあっさり捲って先頭、初手からマークの玲奈もやや離れながらも必死に食らいつく。

児玉は最終バックからぐんぐん後続を突き放して今日も圧勝、中川を乗り越えた玲奈が②着に入った。

直線伸びたのぞみが③着、中川は④着に敗れた。

児玉は無敵の17連勝、ここも圧倒的な力の違いを見せつけた。

今はちょっと負ける感じがしないので梶田舞の24連勝は越えていくだろう。　

玲奈は大健闘、近況は全然よくないし自力は一般戦すら勝てないのが現実だが、今日は初手から児玉マークで最終的には離れたが②着に踏ん張った。

以前はもう少し走れていたし、脚力そのものが全く足りないわけではないのであとは脚の使い方次第だ。

のぞみは好枠を生かして中川後位の初手、初日は一番前になって逃がされてしまったがこれならその心配もないし、前が中川ならある程度は任せればいい。

脚を使わされた中川を交わして③着、地元で見事に決勝進出を決めた。

中川は前受けからそのまま突っ張るがあっさり捲られて最後はズブズブ、そもそも前を取った時点でこうなる可能性が高かった。

ただでさえ航続距離は短いのだから最終ホームからまともに踏んでしまったらもたないのは当然だ。

前回高知では久々に優勝したが、近況は予選で簡単に凡退するようになっていて全くアテにならない。

6/28
佐世保1Rガールズ一般
[車 名 期県]
①大和　久保美 102青△
②藤巻　絵里佳 110島
③板根　茜弥　 110東▲
④猪子　真実　 104愛
⑤杉沢　毛伊子 104静◎
⑥渡辺　ゆかり 102梨
⑦蓑田　真璃　 110千○

一般戦なら勝ち負け必至の⑤杉沢、ここは結果を求められる。

相手は初日③着の⑦蓑田、まだ粗いがこちらも一般戦なら上位の力がある。

今日のレースは見所があった③板根と好枠を得た①大和へ。

三連単
⑤＝⑦→①③
⑤→①③→⑦

6/28
佐世保6Rガールズ決勝
[車 名 期県]
①児玉　碧衣　 108福◎
②荒牧　聖未　 102栃○
③野口　のぞみ 110長
④浦部　郁里 　102井△
⑤佐藤　亜貴子 108神
⑥三宅　玲奈　 108岡
⑦中川　諒子　 102熊▲

もちろん①児玉だがようやく上がり調子の②荒牧も少しだけ、昨年のサマーナイトで児玉を差し切っていることを忘れてはいけない。

逃げなければそれなりの⑦中川と③着にははずせない(笑)④浦部。

三連単
①＝②→④⑦

ガールズケイリンはさらに大垣がスタート、こちらはなかなかの好メンバーだ。

今年前半戦は強かった石井貴子（千葉）と小林莉子がともに京王閣ガールズコレクションで内に包まれてから少し流れが変わってしまった。

その京王閣で勝った長澤彩も以降は優勝なし、勢いという点ではいずれも「ひと休み」だがレベルの高い激戦は間違いない。

古豪・加瀬加奈子も健在で４強の争いか。

6/28
大垣6Rガールズ予選１
[車 名 期県]
①飯塚　朋子 　102大
②田中　麻衣美 102新
③石井　貴子　 106千○
④越田　恵美子 102石
⑤日野　友葵　 108媛△
⑥宮地　寧々　 110岐▲
⑦小林　莉子 　102東◎

⑦莉子が③貴子のカマシについていけるかどうかというレース、踏み出しが少し心配だが追いつければ差す。

あとはいわき平一般戦が強かった⑥宮地と好調⑤日野へ。

⑦→③→⑤⑥

6/28
大垣7Rガールズ予選１
[車 名 期県]
①鈴木　彩夏　 110東▲
②加瀬　加奈子 102新○
③三宅　愛梨　 104岡
④藤原　亜衣里 102新
⑤長澤　彩　 　106愛◎
⑥藤谷　はるな 110茨△
⑦明珍　裕子　 104島

⑤長澤の力が上、②加瀬も予選では崩れない。

力をつけている①彩夏とマーク戦で⑥藤谷へ、③愛梨は落車明けで静観。

三連単
⑤→②→①⑥

なお富山記念「瑞峰立山賞争奪戦」決勝は牛山貴広が優勝、捲った木暮安由を差し切った。

もちろん残り１周で最後方から優勝の牛山も見事だが今回は木暮を絶賛するべきだろう。

８番手にはなったが浅井康太より先に仕掛けて村上義弘をねじ伏せての②着、それなりに脚を使わされたので牛山には差されたものの勝ったに等しい内容だ。

今回はどちらも連日素晴らしい動き、いつまでも武田豊樹や平原康多に遠慮していないでこれからどんどん暴れてほしい。

村上は逃げた山田久徳との車間を開けすぎて実質第２先行、このメンバーで自力で勝てる力はすでにないのは二日目優秀を見れば明らかだ。

一応仕事をしている所を見せておきたいのだろうが死ぬつもりで駆けている山田を残せるはずがないし、多くの客は番手捲りを期待しているのだろうから役目を果たすことを優先すべきではなかったか。

このあたりは選手の都合と客の都合のズレ、いつもながらなかなか難しい。