いわき平Ｇ１「オールスター競輪」三日目メイン「シャイニングスター賞」はまたも新田祐大が捲って圧勝、渡邉一成と地元ワンツーが決まった。

高松宮記念杯決勝以降の新田はちょっと次元の違う内容、油断してよほど下手に乗らなければ十分に完全優勝できるデキだ。

四日目はお待ちかねの「ガールズドリームレース」、そして大激戦の準決勝が行われる。

8/14
いわき平9Rｶﾞｰﾙｽﾞﾄﾞﾘｰﾑﾚｰｽ
[車 名 期県]
①児玉　碧衣　 108福▲
②小林　優香 　106福◎
③梶田　舞　　 104栃△
④高木　真備　 106東
⑤石井　貴子　 106千
⑥奥井　迪　　 106東
⑦山原　さくら 104高○

ついに「定位置」にドッカリ腰を下ろした②優香、しかも伊東ガールズケイリンフェスティバルでは33バンクの適性では上回ると思われた面々を全く問題にしなかった。

私でも分かるぐらい体が絞れて動きが俊敏になってきており、それは次走の久留米を見ても明らかだ。

伊東より条件的によくなることばかりで悪くなることはひとつもないのだから素直に本命、どんな展開になってもしっかり伸びてきて勝ち切るのがこの選手だ。

あとはどこへでも買えるが、あれもこれもではらちが明かないので絞り込む作業になる。

まず近況のデキが明らかによくない⑤貴子と逃げてしまう⑥奥井は真っ先に消す。

それと伊東と比べて条件が悪くなるのが④高木、充実度は捨てがたいが特別レースでは33バンクだけに良績が集中しており他では狙いが下がる。

あとは残った３車の序列だけ、一番狙ってみたいのは一見一番不利に見える⑦山原だ。

おそらく後方からのレースになるだろうが今回はこれが吉と出る可能性大と見る。

なぜならば優香の勝つレースでは優香が根こそぎ前団を掃除してしまうので前残りの展開はほとんどないからだ。

現実に山原自身が優香の勝ったレースで③着が２回、いずれも⑦番車で最後方からすっ飛んできた。

その２回でいずれも②着の小林莉子や一昨年のグランプリで優香マークから②着の石井寛子は今回不在、優香より後ろにいる可能性が高い山原が優香を追うような形から連下は十分にある。

山原にとっては「直線の長い400」がベスト、四日市や青森などタフなコースで最も強さを発揮している。

いわき平は前回決勝③着に敗れているが変に緩め過ぎたのが敗因、本質的には向いているはずだ。

少なくとも33の伊東よりは断然こちら、私は最初から勝負はここと思っていたし目まぐるしい瞬発力勝負での負けなど参考外でいい。

現在の実績で優香より上に置くわけにはいかないが、大逆転まで淡い期待を寄せての本線とする。

逆転の可能性ということではむしろ①児玉、瞬発力では優香を上回るだけにうまく脚をためられるならあっさり勝っても驚かない。

奥井の作り出す激流に飲み込まれずに勝つレースに徹することができるかどうか、児玉にとって奥井を叩くことは簡単だろうがそれだけでは何の意味もない。

あとは③梶田、迷走中でも大きな舞台ではそれなりに格好をつけているし底力は怖い。

前回の岸和田では山原とモガキ合って共倒れ、しかしこれは明らかによそ行きのレースだし本来は自在に構えられるタイプなのでこれこそ参考外でいいだろう。

それよりもこの選手はまず内に詰まらないようにしてほしい(笑)。

三連単
②＝⑦→①③
②＝①→③⑦
②→③→①⑦

8/14
いわき平10R Ｓ級準決勝
[車 名 期県]
①山田　英明　 89佐○
②浅井　康太　 90三△
③椎木尾　拓哉 93和
④坂本　亮馬　 90福▲
⑤木暮　安由　 92群◎
⑥東口　善朋　 85和
⑦深谷　知広　 96愛
⑧坂口　晃輔　 95三
⑨稲垣　裕之　 86京

並び
①4 5 ⑨36 ⑦28

今日は相手が悪かっただけで⑤木暮は連日好気配、単騎で自在に立ち回って直線で抜け出してこよう。

逃げてしまうであろう⑦深谷に必ず仕掛ける⑨稲垣でもつれるので相手は九州勢、捲ってくる①山田と今回久々にいい④坂本も侮れない。

あとは全然よく見えないが底力で②浅井。

二車単
⑤＝①②④
①＝④

8/14
いわき平11R Ｓ級準決勝
[車 名 期県]
①脇本　雄太　 94井◎
②武田　豊樹　 88茨△
③山崎　芳仁　 88島
④坂本　貴史　 94青
⑤稲川　翔　　 90大○
⑥齋藤　登志信 80城
⑦原田　研太朗 98徳▲
⑧橋本　強　　 89媛
⑨平原　康多　 87埼

並び
①5 ⑦8 ⑨2 ④36

ようやく勢いが出てきた①脇本、勝ち上がりに関係ない今日のレースはともかく勝負所ではしっかり勝ちにこだわってほしい。

内容がどうのではなく必要なのは最低でも③着に入る運行だ。

後ろは最も信頼できる⑤稲川でこれが大本線、あとは捲ってくる⑦原田も怖い。

今回の⑨平原は精彩を欠くがそれでもそれなりのレースはするはずなので②武田が押さえ、③山崎はこのメンバーでウマが坂本では厳しいか。

二車単
①＝②⑤⑦

8/14
いわき平12R Ｓ級準決勝
[車 名 期県]
①渡邉　一成　 88島○
②竹内　雄作　 99岐
③太田　竜馬　109徳
④合志　正臣　 81熊
⑤新田　祐大　 90島◎
⑥松浦　悠士　 98広△
⑦中川　誠一郎 85熊▲
⑧小倉　竜二　 77徳
⑨和田　健太郎 87千

並び
⑤1 ③8 ⑦4 ②9 6

⑤新田は実力断然のうえ気配も抜群、完全Ｖを狙う。

相手はもちろん①渡邉が大本線、これが遅れるようなら先捲りで⑦中川か先手ライン３番手から組み立てる⑥松浦。

二車単
⑤→①⑥⑦

ガールズケイリンは千葉最終日と四日市ナイター初日、千葉決勝は吉村早耶香が捲りで見事に初優勝を飾った。

レースは増茂るるこ→東口純→土屋珠里→吉村→山本知佳→福田礼佳→黒河内由実という初手の隊列、打鐘を迎えてまず知佳が追い上げると黒河内がそれを交わして最終ホームで先頭に立つ。

増茂が２番手、黒河内に併せて出た土屋は増茂の外で並走から仕掛けて主導権を取る。

これを知佳が追走、その後ろにいた吉村は増茂に掬われるような形になるが外から一気に捲って土屋を飲み込んでしまう。

以下土屋→知佳→増茂、２センターから増茂は内を突く。

鮮やかに捲り切った吉村は楽々押し切って初優勝、内から伸びた増茂が②着に届いて知佳が③着となった。

吉村は好機に捲って見事な初優勝、新人では最も積極性が目立つ選手で今日は先行できなかったがしっかり結果を出したのだから文句なしだ。

デビュー場所から先行でいきなり長澤彩を破ったように素質は十分、今回のメンバーなら優勝しても全然驚かない。

これからはいわき平ガールズコレクションを走っている組にとっても侮れない存在になっていくだろう。

増茂は⑦番車から前を取れたが結局は包まれっぱなしのようなもの、仕掛け所がなく最後に内を掬って辛うじて②着を確保した。

予選の内容からもここでは明らかに力が上だが取りこぼしてしまった印象、ちょっともったいなかった。

知佳は土屋の番手からこれを交わして③着、捲った吉村に切り替えられれば面白かったが出られなかった。

初日は突っ張ってしまい大敗したがその後は修正、明らかに追い込みの適性なのだから間違えてはいけない。

土屋は④着、最終ホームで増茂の外になってしまい早めに叩かざるを得ない展開で脚がうまくためられなかった。

このメンバーならしっかり勝ち負けにならないといけなかったがまだまだ甘い。

四日市では大久保花梨が圧勝、中村由香里はベテランの貫禄を示した。

６Ｒは飯塚朋子→吉原菜那→藤巻絵里佳→三宅玲奈→細田愛未→大久保→山口優衣という初手、このまま打鐘となり６番手から早くも大久保が仕掛ける。

大久保は最終ホームで一気にカマして２角で先頭に立つとあとは後続を突き放して独走態勢になる。

後方から捲った細田が最終バックで２番手に浮上、大久保についていけずと見るや細田に切り替えた優衣がこれに続いて大勢は決した。

大久保は細田の追撃を退けて圧勝、最後は差を詰めてきた細田が②着となりマークの優衣が③着に入った。

大久保は好機に仕掛けて圧勝、早めに出ているのでさすがに最後は差を詰められているが一気に踏み込んで勝負を決めてしまった。

今回のメンバーでは明らかにランクが上の勝ちっぷり、これは実績組を差し置いて優勝候補筆頭に踊り出た。

細田は後方から捲って差を詰めての②着、２番手以降が離れているので後方から捲りやすい形だった。

元々こういうレースをしてほしいと思っている選手だし今日は捕らえられなかったが久々に鋭い伸びを見せたのでまずまずの初日、タフな当所は明らかに向いているはずだ。

優衣は初手は大久保マーク、最終ホームで大久保追走を早めに諦めて細田後位に降りた判断がよかった。

大久保か細田の後ろにいれば②③着があるレース、初手は最後方になったが毎回申し上げているように前にいればいいというものではない。

７Ｒは太田美穂→中村→田口梓乃→荒川ひかり→猪子真実→成田可菜絵→蓑田真璃、残り２周で蓑田が上がっていくと成田が切り替える。

打鐘で蓑田が叩きに出るが美穂は突っ張って主導権、しかしこんなところから踏まされてはとても最後まで持たない。

絶好の展開になった中村は２角過ぎから番手捲りで最終バックを先頭で通過、初手から追走の田口→荒川が続く。

直線は３番手の荒川が大外から強襲も中村が力強く押し切って快勝、荒川が②着に突っ込んで田口は③着に終わった。

中村はこれ以上ない絶好の展開で負けられない形、しっかりモノにした。

実績は申し上げるまでもなく断然、かつては頂点に立った選手だ。

前回は岸和田では山原と梶田のモガキ合いを捲り追い込んだが亀川史華に出し抜けを食らって惜敗、メンバーが軽くなって今回こその気持ちだろう。

荒川は３番手から直線鋭く伸びてあわやの形、前回豊橋で強敵相手に②②③着と大健闘したが今回も引き続き好気配だ。

特に直線の伸びはこれまでになかったもの、注目の１車となってきた。

田口は中村マークも荒川に交わされ③着、追走する分には問題ないが以前はもっと縦の脚がキレて捲り追い込みも出ていた。

前回岸和田一般戦（②着）でも捲ろうとして車が出ないのでやめた場面があったり、やはり長く戦列を離れていたので色々と感覚のズレが生じているようだ。

美穂は中村に番手捲りを食らって④着、このバンクで打鐘からまともに突っ張っては厳しい。

蓑田→成田あたりは出してしまっても特に問題はないし、冷静に引いて捲りなら力量的に勝ち負け必至だった。

8/14
四日市6Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①太田　美穂　 112三▲
②山口　優衣　 108佐△
③吉原　菜那　 112佐
④細田　愛未　 108埼◎
⑤猪子　真実　 104愛
⑥中村　由香里 102東○
⑦藤巻　絵里佳 110島

④細田は脚をためるレースができれば長い直線で必ず伸びてくる。

近況はパッとしなかったが久々に好気配で首位に期待する。

相手は総合力で⑥中村、好枠に転じた①美穂も巻き返し必至だ。

マーク戦の②優衣が押さえ。

三連単
④→①⑥→①②⑥

8/14
四日市7Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①蓑田　真璃　 110千
②飯塚　朋子 　102大△
③田口　梓乃　 102山▲
④成田　可菜絵 112大
⑤三宅　玲奈　 108岡
⑥荒川　ひかり 110茨○
⑦大久保　花梨 112福◎

⑦大久保の独断場、自力で対抗できる選手が見当たらない。

相手は⑥荒川、よくなったのは前を取って飛びつきではなく初手からマークを考えるようになったからで、ここもやることはひとつだ。

同じく大久保を追いたい③田口・②飯塚へ。

三連単
⑦→⑥＝②③