いわき平Ｇ１「オールスター競輪」初日「ドリームレース」は新田祐大が８番手からひと捲りでまたも圧勝、即席連係の中川誠一郎とワンツーが決まった。

今回も新田→中川の二車単が1200円、進歩のない競輪ファンがいつも平原康多＝武田豊樹をたんまり買ってくれるので毎回美味しくてたまらない。

全日本選抜の決勝は新田が暴走して平原が番手に嵌まったものだし高松宮記念杯の準決勝は関東が二段駆け、ずっとレースを見ていれば（どちらも強いが）どちらが強いかぐらいは分かるはすだ。

このメンバーで圧勝できるのは新田だけ、もちろん全部勝てるほど総合力に差があるわけではないが、一番強い選手をこのオッズで買えるのにわざわざ捻る必要はない。

二日目メインは「オリオン賞」（ファン投票10～18位）、さらにガールズケイリンコレクション「アルテミス賞」（ファン投票8～14位）も行われる。

8/12
いわき平9Rｱﾙﾃﾐｽ賞
[車 名 期県]
①石井　寛子　 104東○
②小林　莉子 　102東▲
③加瀬　加奈子 102新△
④石井　貴子　 104東
⑤長澤　彩　 　106愛
⑥中川　諒子　 102熊◎
⑦田中　まい　 104千

注目は初の姉妹対決、まずは大ケガを乗り越えてここにたどり着いた④貴子に拍手を送りたい。

ファンの期待は貴子が逃げて番手から①寛子の抜け出し、いかにも競輪ファンの好みそうなストーリーだ。

しかし先行マニアの⑦まいや自力では上位の⑤長澤も力勝負を挑んでくればレースは早めに動くはず、特別レースではことごとく失敗している寛子が激しい消耗戦の展開をしっかり抜け出してこれるかとなると少なくとも人気ほどはアテにならないのではないだろうか。

本来なら迷わず「初物」に強い②莉子を本命！といきたいがこちらはいかんせん落車骨折明け、底力に期待はしつつも今回は大きく割り引かざるを得ない。

それなら狙ってみたいのは自力を出さない条件で⑥中川、「前々」ではなくしっかり脚をためられれば瞬発力は寛子にもひけを取らない。

昨年・今年のガールズケイリンフェスティバルなどを見ていてもメンバー次第では差しに回れる自在性があり位置取りも俊敏、前回玉野で内に詰まった分もここで回収させていただく(笑)。

総じて踏める距離が短いガールズにとってはかなりタフなコースで実質直線だけの勝負になると思われるので道中は死んだふりからの直線一気に期待、普段自力の選手ばかりなので広い直線で必ず車群がバラけるはずだ。

あとは迷わず突っ込めるかどうか、「スマイリーエンジェル」中川がいわき平の長い直線で最後に笑う(笑)。

直線勝負なので相手は追い込みの寛子と莉子、あとは近況ずっと脚をためるレースを模索している大御所③加瀬も前回西武園では児玉碧衣にあと一歩のところまで迫っているだけに面白い。

最後に印は回らなかったが京王閣コレクション勝ちに敬意を表して⑤長澤が押さえ、力勝負をせずに脚を温存できるかがカギとなる。

三連単
⑥＝①②③⑤→①②③⑤
（24点）

8/12
いわき平10R特別選抜予選
[車 名 期県]
①山田　英明　 89佐▲
②木暮　安由　 92群◎
③和田　健太郎 87千
④金子　貴志　 75愛
⑤諸橋　愛　　 79新
⑥神山　拓弥　 91栃○
⑦大塚　健一郎 82分△
⑧佐藤　慎太郎 78島
⑨中村　浩士　 79千

並び
①7 5 ②6 ③9 ④8

①着権利のうえに誰も逃げたくない組み合わせで予想も難解だが何でもできる②木暮が中心、弥彦記念は変に位置にこだわった分余計な脚を使わされてしまったが調子がいいのだからタテを基本に攻めてほしい。

相手はラインの⑥神山、長い直線で逆転も十分だ。

これを破るなら機動力は互角以上の①山田、好機に仕掛ければ⑦大塚と上位独占がある。

あとのラインがやや厳しいのでどちらかで決まるか。

二車単
②＝⑥
①＝⑦

8/12
いわき平11Rｵﾘｵﾝ賞
[車 名 期県]
①渡邉　一成　 88島◎
②郡司　浩平　 99神▲
③新山　響平　107青
④園田　匠　　 87福○
⑤吉田　拓矢　107茨
⑥神山　雄一郎 61栃
⑦脇本　雄太　 94井△
⑧石井　秀治　 86千
⑨竹内　雄作　 99岐

並び
③1 4 ②8 ⑤6 ⑦ ⑨

大激戦、まともに勝負するようレースではないが、川崎決勝で失態を演じた③新山が積極的なレースをすれば①渡邉の展開か。

粘られるような組み合わせではないだけにあとは勝負所でしっかり前に踏んでほしい。

相手はまず単騎でこその④園田、あとはこのメンバーでは位置取りで上位と思われる②郡司も怖い。

最後に単騎でも⑦脇本、気楽に捲り一発がある。

二車単
①＝②④⑦

千葉ガールズケイリン初日は優勝経験者の増茂るること土屋珠里がともに順当勝ち、しかし連下には伏兵の台頭もあり車券は２個レースともに好配当となった。

６Ｒは黒河内由実→増茂→東口純→飯田よしの→野口諭実可→吉村早耶香→中野咲という初手の隊列、打鐘を迎えて２センターあたりから吉村が動き出す。

最終ホームで吉村が一気に前団を叩いて主導権、併せて踏み込んだ増茂が後位を狙うが追い上げた諭実可がその外で並走になる。

その後ろも叩かれて粘った黒河内と増茂を追った東口の並走、後続をもつれさせた吉村はマイペースの逃げになる。

最終バックでは地力に優る増茂が諭実可に踏み勝って単独の番手、東口は遅れて黒河内が３番手となる。

直線は人気両者の勝負、踏み直した吉村も粘るが最後は番手絶好の増茂が長い直線を利してきっちり差し切り快勝した。

逃げた吉村は惜敗の②着、増茂の後ろで粘った黒河内が③着に入った。

増茂は勝負所でしっかり動いて貫禄勝ち、諭実可との並走も難なくしのいで吉村の番手を確保した。

先行・捲りの自力だけでなくこういう捌くレースもできる器用さがあるのがこの選手、これから強い相手と戦っていくにはこれがより重要になってくるだろう。

吉村はここも堂々の先行勝負、うまく後続をもつれさせる形になったが最後は惜しくも増茂に差されてしまった。

それでもよく粘って上々の内容、積極性では新人のなかで一番と言ってよく将来性は豊かだ。

黒河内は前受けから増茂後位で粘ると東口との並走を制して流れ込んだ。

まだまだ大きな着も目立つが、近況は場所に１回は必ず車券に絡んでいて穴を出しているだけに侮れない。

７Ｒは山本知佳→土屋→福田礼佳→戸田みよ子→梅田夕貴→加藤恵→板根茜弥、打鐘から早くも板根がゆっくり上がっていく。

板根は最終ホームで土屋の横あたりまで進出、さらに残り１周から踏み込むが知佳も突っ張ってモガキ合いになる。

これはもう土屋は大楽勝の展開、車を外に出すと２角過ぎから一気に捲っていく。

初手からマークの福田→戸田がそのまま追走、内を突こうとした梅田は詰まってしまう。

完全に出切った土屋は後続を突き放して圧勝、以下も離されはしたが福田→戸田がそのまま流れ込んだ。

土屋は前が叩き合ってくれてイージーな展開、最後は後続を突き放した。

前橋で初優勝、前回西武園決勝も特別レース並みのメンバーで③着と健闘しておりようやく卒記女王の実力を発揮しつつある。

今回ももちろん有力、来年はガールズコレクションを走るぐらいの気持ちでいてほしい。

あとは結局初手で土屋の後ろにいた福田→戸田が離れながらもそのまま流れ込んだ形、福田はちぎれて飲み込まれてしまうと思っていたがよく踏ん張った。

内枠というぐらいしか買える要素はなかったが大健闘、いかに初手からマークが重要かというのが分かる。

逆に戸田は福田ぐらいは交わしておきたかったところ、前回前橋は②②④着と何とか格好をつけたが今日のレースを見るとまだまだ本来の鋭さはない。

8/12
千葉6Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①増茂　るるこ 102東◎
②山本　知佳　 110和○
③加藤　恵　　 112青△
④黒河内　由実 110新
⑤中野　咲　　 110愛
⑥福田　礼佳　 108栃
⑦梅田　夕貴　 108井▲

好枠に転じた①増茂の連勝、ますます戦いやすくなる。

③加藤が飛び出すなら好位確保、誰も来ないなら自ら駆けてしまってもいい。

相手は一応②知佳が本線、初日は土屋の前になってしまったのが失敗で今度はしっかり増茂についていきたい。

あとは⑦梅田の一発、初日は内に詰まってしまったがあれでは大ギアの意味がない。

初日④着の加藤も初の決勝進出へ総力戦で押さえておきたい。

三連単
①＝②→③⑦
①→⑦→②

8/12
千葉7Rガールズ予選２
[車 名 期県]
①野口　諭実可 102群▲
②東口　純　　 108石
③板根　茜弥　 110東
④土屋　珠里　 110栃◎
⑤飯田　よしの 106東
⑥吉村　早耶香 112静○
⑦戸田　みよ子 102広△

④土屋が難敵⑥吉村をどう撃破するか、お手並み拝見だ。

前々に踏んでいけば吉村が強引に叩いてきて簡単に番手か３番手ぐらいに入れそう、一番ダメなのは力の違いを見せてやろうと引いてしまうことで前橋の初日に失敗しているのだから同じことを繰り返してはいけない。

あと見直したいのは①諭実可、初日は増茂の外でさすがに踏み負けたがしぶとく④着でしのいでいる。

逆に簡単にズルズル下がってしまった②東口はデキが微妙、今回は評価を下げる。

⑦戸田も初日の展開で福田を交わせないようではいまひとつで印を回せず、これは押さえまで。

三連単
④→⑥＝①
④→⑥→②
④→⑥→⑦