競りは一般的に、追い込み選手が目標がいないときに先行選手を巡って起こる。
車券を買う側は、どちらがマークをとりきるのか、どちらも踏み出しに遅れるかなどの予想に頭を悩ます。

ごくまれではあるが、同県での競りがある。

競輪選手である以上は、誰でも勝負権のある位置回りたいだろう。
折り合って、3番手、4番手を固めることも大事だ。
競ると共倒れもあり、折り合った方がどちらもいい着順をとれるかもしれない。

しかし、追い込み選手としてのプライドがある。
並びが決まらない理由は、競争得点の主張であったりするだろう。
また、すんなり「3番手でよい」と言ってしまうと、今後、全て番手を譲る選手になってしまう可能性も出てくると考える。
それを避けるために話し合い、決まらなければ、競りで決める。
お互いが気持ちを受け止め、レースでぶつかればいい。
その後は、もう一度番手を主張するのもよし、納得した上で番手を譲るのもよい。


個人的には、競りは大歓迎である。
番手に勝負しにいくことは、競輪選手としての意地、闘争心を感じることができる。
何もしないで負けるよりも、番手勝負で沈んでいく選手の方が好きである。

今後も競りを楽しみながら、競輪を観ていきたい。