熊本競輪場データ集(2026/02/17)

競輪場データ集、第十四弾は熊本競輪場じゃ。

基本的な情報は以下の通りになっておるぞ。

【場番号】#87

【地区】九州

【所在地】熊本県熊本市

本ページの情報は 2026年2月1日時点のものじゃ。熊本競輪場は2016年の熊本地震で被災し、その後再建されたんじゃ。「開催データ」の項目を除き、集計期間は全て2020年10月~2025年9月の5年間じゃが、熊本競輪場分は再建後の2024年7月~2025年9月の1年3カ月分となっておるぞ。

※「開催データ」の集計期間は"時間帯別の開催日数比率"と"クラス別のレース数比率"が2022年1月~2025年12月、"2000年以降のGP・GI・GII開催"が2000年1月~2026年2月じゃ。

1. バンクデータ


項目熊本競輪場400バンク平均
周長400m400m
みなし直線60.3m56.2m
カント34.26°32.08°

ホーム10.0m10.5m
バック9.0m9.4m
センター8.0m7.7m

従来は500バンクじゃったが、2016年4月の熊本地震で損壊してしまったんじゃ。しかし、400バンクとして再建され、2024年7月にレース開催が再開されたぞ。

直線は長めで、カントはきついのが特徴じゃ。走路幅員はホーム・バックはやや狭めじゃが、センターはやや広めになっておる。

みなし直線60.3mは、400バンク31場の中で6番目に長いんじゃ(他1場がタイ記録)。

カント34.26°は、400バンク31場の中で2番目にきついぞ。

※ 現在休止中で、リニューアル後は33バンクへ変更となる向日町競輪場を除いた31場

2. 開催データ


!ボタンをタップ(クリック)で表示の切替が可能じゃぞ

時間帯別の開催日数比率 (2022年~2025年)
 モーニング昼間開催ナイターミッドナイト
比率
(開催日数)
40%
(44日)
33%
(37日)
0%
(0日)
27%
(30日)
100%
(111日)
全場平均の比率16%31%24%29%100%
クラス別のレース数比率 (2022年~2025年)
 S級戦A12班戦チャレンジガールズ
比率
(レース数)
24%
(233)
50%
(501)
18%
(182)
8%
(78)
100%
(994)
全場平均の比率28%44%21%7%100%
2000年以降のGP・GI・GII開催 (2026年2月現在)
開催年月GP・GI・GII
2002年9月第45回オールスター競輪(GI)
2007年7月第23回全日本選抜競輪(GI)
2012年3月第65回日本選手権競輪(GI)
2026年2月第41回全日本選抜競輪(GI)

※ 2026年2月の開催は、現時点(2026.2.1)では予定じゃ。

熊本競輪場のデータは、再建後の2024年7月以降のものじゃ。

モーニング競輪は地震被害前の2014年7月から開催されておるぞ。(場内で観覧可能なのは開門の午前9時45分以降じゃ)。

ミッドナイト競輪は2024年9月に開催が開始されたが、有観客となるナイター競輪は開催されていないんじゃ。競輪場が閑静な住宅街にあるため、近隣住民への配慮によるものと思われるのぉ。

クラス別のレース数比率は、全場平均の比率とほぼ一致しておるようじゃな。

今年(2026年)2月には、「第41回全日本選抜競輪(GI)」が開催されるぞ。

熊本競輪場で全日本選抜競輪(GI)が開催されるのは、1986年の第2回大会、2007年の第23回大会に続いて3度目じゃな。

3. 気象データ


雨レース率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場雨レース率
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
熊本競輪場6.8%8.7%9.8%8.7%0.0%
全場平均10.0%13.3%10.7%9.5%7.0%

※雨レース:雨天時のレース
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

風レース率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場風レース率(風速3m以上)
年間
(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
熊本競輪場5.0%1.5%13.8%2.4%2.0%
全場平均6.0%7.2%4.9%3.9%7.9%

※風レース:風速3m以上時のレース(レースに影響が出てくる風の強さを風速3mと想定)
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く

今回の集計結果では、年間を通して、熊本競輪場の雨レース率は全場平均より低めとなったぞ。特に'冬'は雨レース率が0%という結果じゃった。

ただし、熊本競輪場のデータは再建後の2024年7月以降に限られ、サンプル数が十分ではないんじゃ。そのため、今回の結果には偏りが生じている可能性があるから注意が必要じゃな。

気象統計データでは、熊本競輪場がある熊本市は、全国的に見て「雨の日はやや多め」となっておる。梅雨の時期(6~7月)に降水日数が多く、冬(12~2月)は雨の日が少なく晴天が多いようじゃぞ。

今回の集計結果では、'夏'は風レース率が全場平均を大きく上回り、その他の季節は全場平均を下回る結果となったぞ。

ただし、これに関しても、データは再建後の2024年7月以降に限られるため、サンプル数が十分ではないんじゃ。

熊本競輪場がある熊本市は平野部で、海側との間に金峰山があるため、気象統計データでは、全国的に見て「風はやや弱め」となっておるぞ。季節的には、冬から春の初めにかけてが最も風が強くなるようじゃ。ただし、夏~秋は台風や低気圧が接近すると瞬間的に強い風が吹くようじゃな。

4. 決まり手データ


決まり手比率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
1着決まり手比率(%)

S級戦・9車立て逃げ
13.6
捲り
25.0
差し
61.4
S級戦・7車立て逃げ
15.3
捲り
27.4
差し
56.8
A12班戦・7車立て逃げ
25.1
捲り
27.8
差し
47.1
チャレンジ・7車立て逃げ
37.4
捲り
31.3
差し
31.3
ガールズ・7車立て逃げ
10.3
捲り
55.1
差し
34.6
クラス平均値逃げ
23.6
捲り
30.2
差し
46.1
400バンク平均逃げ
24.0
捲り
29.2
差し
46.7

※決まり手比率はバンクの周長によって違いが出るので、ここでは比較対象を全国の400バンク平均としたぞ。

1着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均とほぼ同水準だが、「捲り」の比率がやや高めとなっておる。

2着決まり手比率のクラス平均値は、400バンク平均と比べて「捲り」の比率が高く、その分「逃げ」と「差し」の比率がやや低くなっておるようじゃ。

1・2着決まり手のクラス平均値は、400バンク平均とほぼ同様の構成じゃが、「捲マ」や「差捲」が高めで、捲りが絡む1・2着決着がやや出やすいようじゃな。

【memo】

決まり手比率はクラスによって差がある。1着決まり手は、新人選手が先行で勝負するチャレンジでは「逃げ」の比率が高いが、A12班戦・S級戦とクラスが上がると「捲り」や「差し」の比率が高くなる。またガールズでは「捲り」の比率がかなり高い。これらの傾向は全競輪場で同じである。

5. 上がりタイム


最高上がりタイム
タイム記録日記録選手
10.7秒2024年7月21日嘉永 泰斗  (113期)
平均上がりタイム (2020年10月~2025年9月)
競輪場クラス
平均値
S級戦A12班戦チャレンジガールズ
熊本競輪場11.90秒11.54秒11.93秒12.12秒12.51秒
400バンク平均11.97秒11.65秒11.97秒12.19秒12.54秒

熊本競輪場の最高上がりタイム 10.7秒は、400バンクとしては遅いほうのタイムじゃ(400バンクの平均値は10.54秒)。

この記録は、2024年7月の再建後初開催の準決勝で、地元の嘉永泰斗選手(113期)がバック捲りで叩き出したものじゃぞ。

一方で、次の「平均上がりタイム」では熊本競輪場は全国でも有数の高速バンクとして位置づけられたんじゃ!今後レースが積み重なれば、近いうちのバンクレコード更新も十分に期待できるのぉ!

ちなみに、500バンク(2016年4月以前)時代のバンクレコードは13.4秒。2012年10月の熊本記念決勝で、単騎の佐藤友和選手(88期・岩手)が長い直線を生かし、一気の捲り追い込みで作った記録じゃ。

熊本競輪場のクラス平均上がりタイムは11.90秒で、400バンクの中では小倉競輪場、岸和田競輪場に次ぐ速さじゃ。

再建されたばかりで走路状態が良好であること、カントがきついこと、加えて集計期間中の雨レース率・風レース率が低かったことが重なり、全国的に見てもトップクラスの高速バンクとなっておるんじゃな。

6. 配当データ


2車単の配当額・人気車券比率・万車券比率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
配当額人気車券比率万車券比率
中央値平均値1番人気2番人気3番人気1万以上3万以上

S級戦・9車立て1,650円3,423円21.1%5.3%5.3%5.3%2.6%
S級戦・7車立て1,445円2,803円22.7%14.9%7.7%4.4%0.6%
A12班戦・7車立て960円2,181円26.6%13.5%11.0%3.3%0.2%
チャレンジ・7車立て570円2,083円37.7%15.0%9.0%3.0%1.2%
ガールズ・7車立て455円2,219円29.5%28.2%15.4%2.6%1.3%
クラス平均値998円2,392円27.8%14.4%9.8%3.6%0.8%
全場平均976円2,630円26.7%15.3%9.0%5.2%0.7%

※人気車券比率の'1番人気'は、的中車券が1番人気だった比率(2番人気、3番人気も同様)

熊本競輪場のクラス平均値を全場平均と比べると、配当平均値 と 1万円以上の万車券比率 が低い点が目立つんじゃ。

ただし、全場平均が5年分のデータなのに対し、熊本分は再建後の2024年7月以降のみでサンプルが十分ではないんじゃな。そのため、発生頻度の低い万車券比率や、それに影響を受けやすい配当平均値には、統計的な偏りが生じている可能性があるぞ。

一方で、配当中央値 や 人気車券比率 は全場平均とほぼ同じ水準じゃ。総合すると、現時点では2車単データは他場と大きな違いはないと考えられるのぉ。

熊本競輪場の3連単配当は、中央値・平均値とも全場平均と大きな差はないようじゃ。

人気車券比率も、1番人気と3番人気はやや高く、2番人気はやや低いものの、全体では全場平均とほぼ同水準じゃな。一方、3万円以上の万車券比率は全場平均を下回っておる。

ただし、こちらもサンプル数が少ないため、発生頻度の低い万車券比率には統計的な偏りが含まれている可能性がある。総合すると、現時点では3連単データも他場と大きな違いはないと考えられるのぉ。

7. スジ車券率と力車券率


スジ車券率と力車券率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
スジ車券率力車券率

S級戦・9車立て52.6%23.7%
S級戦・7車立て52.8%26.1%
A12班戦・7車立て56.5%27.6%
チャレンジ・7車立て49.1%38.3%
ガールズ・7車立て--42.3%
クラス平均値53.7%30.2%
全場平均53.5%26.9%

※スジ車券率:並び予想で前後に並んだ選手で1⇔2着となったレースの比率。
※力車券率:脚力上位の2人(G指数が上位の2人)で1⇔2着となったレースの比率。

スジ車券率のクラス平均値 53.7%は、全場平均(53.5%)とほぼ同水準じゃった。

一方、力車券率はクラス平均値 30.2%と全場平均(26.9%)を大きく上回り、全42場中最も高い値となったんじゃ!

データ期間は短いが、力車券が決まりやすい傾向は明確に表れていると言えそうじゃな。

8. 1着・2着選手のライン上の位置


1着選手の予想並び上の位置 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
1着選手の並び位置比率
先頭2番手3番手4番手
以降
単騎

S級戦・9車立て36.4%59.1%4.5%0.0%0.0%
S級戦・7車立て42.5%47.9%5.8%0.0%3.7%
A12班戦・7車立て55.0%37.0%2.8%0.2%5.0%
チャレンジ・7車立て64.6%23.0%1.7%0.0%10.7%
クラス平均値52.8%38.2%3.4%0.1%5.5%
全場平均値55.0%38.0%3.0%0.1%3.9%

※予想並びにおけるライン上の位置を以下の5種類に定義↓
「先頭(2車以上のラインの先頭)」「2番手」「3番手」「4番手以降」「単騎」
(2番手が競りの場合は、両方の選手を「2番手」と定義)

クラス平均値を全場平均と比較すると次のようになるぞ。

1着選手のライン上の並び位置は、先頭の比率が52.8%と全場平均(55.0%)をやや下回っており、先頭選手の押し切りは少なめとなっておる。

2番手の比率38.2%は平均並みじゃが、単騎の比率5.5%は全場の中で最も高いんじゃ。直線の長さを生かし、単騎選手が1着まで届く展開が比較的多い競輪場と言えるのぉ。

2着選手については、先頭の比率は40.7%と全場平均(39.3%)をやや上回り、先頭選手が2着に残るケースは多めの傾向にある。

一方で、2番手は45.9%と平均よりやや低く、3番手は7.4%と平均を大きく下回っておる。

特徴的なのは、2着においても単騎の比率5.9%が全場平均を大きく上回っていることじゃ(全場中1位)。

9. 熊本競輪場の特徴


  • 2016年4月の熊本地震で損壊したが、400バンクとして再建され、2024年7月にレース開催が再開された
  • 400バンクとしては、直線が長めで、カントはかなりきつい
  • モーニングは2014年7月から実施されており、ミッドナイトは再建後の2024年9月に開始されたが、ナイターは未実施
  • 決まり手は400バンク平均と大差はないが、1着・2着ともに「捲り」がやや多く、「捲マ」「差捲」の1・2着決着が出やすい
  • 平均上がりタイムは400バンクの中でも上位。走路状態の良さときついカント、風も弱めでスピードが乗りやすい高速バンク
  • スジ車券率は全場平均とほぼ同水準だが、力車券率は全場平均を大きく上回っている。1-2着が力で決まりやすい競輪場
  • ライン先頭の押し切りは平均よりやや少ないが、2着に粘るケースは多め。単騎選手が1着・2着に絡む比率は全場で最も高い

...以上が、熊本競輪場の特徴じゃ!

クラス平均値について


クラス平均値は、次の比率で加重平均を取った値じゃ。

クラスS級戦
9車立
S級戦
7車立
A12班戦
7車立
チャレンジ
7車立
ガールズ
7車立
比率8.619.544.320.57.1

この比率は、集計期間(2020年10月~2025年9月)に全競輪場で行われたレース数の比率である。

個々の競輪場のレース比率はこの値とは違うのじゃが、公平な比較とするために、全競輪場でこの比率で加重平均した値をその競輪場のクラス平均値(代表値)としておる。


◀前回「#22 前橋競輪場」

トップに戻る