富山競輪場データ集(2026/09/11)

競輪場データ集、第十九弾は富山競輪場を取り上げるぞ。

富山県の県庁所在地、富山湾にほど近い街に置かれた中部地区の333バンクじゃな。基本的な情報は以下の通りになっておるぞ。

【場番号】#46

【地区】中部

【所在地】富山県富山市

本ページの情報は 2026年9月11日時点のものじゃ。データの集計期間は、特記なき限り2020年10月~2025年9月の5年間となっておるぞ。

※「開催データ」の集計期間は"時間帯別の開催日数比率"と"クラス別のレース数比率"が2022年1月~2025年12月、"2000年以降のGP・GI・GII開催"が2001年1月~2026年9月じゃ。

1. バンクデータ


バンクデータ
項目富山競輪場33バンク平均400バンク平均
(参考データ)
周長333m333.3m400m
みなし直線43.0m41.6m56.2m
カント33.69°33.97°32.08°

ホーム10.2m10.6m10.5m
バック9.2m9.1m9.4m
センター6.4m7.8m7.7m

※ 33バンクの周長は、前橋競輪場が335m、他6場が333.3m。

富山は1951年4月の開設じゃ。2025年5月には22年ぶりのバンク改修(走路舗装の張り替え)が行われておるぞ。富山地方鉄道「競輪場前駅」から徒歩1分という、アクセスの良さも自慢じゃな。

みなし直線43.0mは、33バンクとしてはやや長めで、7場中3番目に長いんじゃ。一方でカント33.69°は、33バンクとしてはやや緩めじゃな。こちらも7場中3番目に緩い数値となっておるぞ。

そして特筆すべきは走路幅員じゃ。センター幅員6.4mは、全場41場の中で最も狭いんじゃぞ。

2. 開催データ


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時間帯別の開催日数比率 (2022年~2025年)
 モーニング昼間開催ナイターミッドナイト
比率
(開催日数)
0%
(0日)
100%
(197日)
0%
(0日)
0%
(0日)
100%
(197日)
全場平均の比率16%31%24%29%100%
クラス別のレース数比率 (2022年~2025年)
 S級戦A12班戦チャレンジガールズ
比率
(レース数)
34%
(789)
39%
(908)
20%
(465)
7%
(168)
100%
(2,330)
全場平均の比率28%44%21%7%100%
2000年以降のGP・GI・GII開催 (2026年9月現在)
開催年月GP・GI・GIIおよび全プロ
2001年8月ふるさとダービー(GII)
2006年8月ふるさとダービー(GII)
2016年9月第32回共同通信社杯(GII)
2023年5月全日本プロ選手権記念競輪
2026年9月第42回共同通信社杯競輪(GII)

富山は2026年8月末の時点では昼間開催のみとなっておって、モーニング・ナイター・ミッドナイト競輪は開催されておらんかったんじゃ。

ただし、2026年9月3日からモーニング競輪の開催が開始され、開催時間帯が拡充されることになるぞ。

富山ではS級戦の開催比率が全場平均より高く、その分、A12班戦の比率が低くなっておるんじゃ。

現在は昼間開催のみで、S級戦のないモーニングや、S級戦の開催が極めて少ないミッドナイトを実施しておらんことが背景にあるのぉ。

2026年9月からモーニングが開催されたため、今後は全場平均に近づく可能性があるぞ。

富山競輪場で2001年以降に行われたGP・GI・GII開催は、左の表の通りじゃ。

今年(2026年)9月には、「第42回共同通信社杯競輪(GII)」が開催される予定じゃぞ。富山競輪場での共同通信社杯開催は、2016年9月の第32回大会以来、10年ぶり2度目となるんじゃ。

3. 気象データ


雨レース率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場雨レース率
年間
(4~11月)

(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
富山競輪場10.7%8.4%11.1%11.1%---
全場平均10.0%
(10.9%)
13.3%10.7%9.5%7.0%

※雨レース:雨天時のレース
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く
※年間の全場平均の( )内は、4~11月開催分の平均値

風レース率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場風レース率(風速3m以上)
年間
(4~11月)

(3~5月)

(6~8月)

(9~11月)

(12~2月)
富山競輪場2.3%6.0%0.5%3.2%---
全場平均6.0%
(5.0%)
7.2%4.9%3.9%7.9%

※風レース:風速3m以上時のレース(レースに影響が出てくる風の強さを風速3mと想定)
※全場平均:ドーム競輪場(前橋・小倉)は除く
※年間の全場平均の( )内は、4~11月開催分の平均値

富山市は北西の季節風の影響で冬に雪や雨が多くなる地域じゃ。もっとも、12月~3月の冬場は富山競輪場での本場開催が行われておらんのじゃがな。

そこで本場開催のある4~11月で見ると、雨レース率は10.7%で、この期間の全場平均値(10.9%)と同水準となっておるぞ。

季節別に見ると春は雨レース率が比較的少なく、夏~秋にかけてやや多くなる傾向じゃな。

本場開催が行われる4~11月の風レース率は2.3%で、この期間の全場平均(5.0%)を下回っておるんじゃ。ただし、33バンク7場の中では最も高い数値なんじゃぞ。

春は南風が強く吹く日が多く、立山連峰を越えることで空気が乾燥・昇温するフェーン現象も発生しやすいんじゃよ。

夏は富山湾から北北東の海風が吹くんじゃが、競輪場は海岸線から約1km離れておるゆえ、風の影響は比較的小さいのぉ。冬は北西の季節風が強まるが、この時期は本場開催がないんじゃ。

4. 決まり手データ


決まり手比率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
1着決まり手比率(%)

S級戦・9車立て逃げ
18.0
捲り
40.4
差し
41.6
S級戦・7車立て逃げ
24.8
捲り
29.9
差し
45.1
A12班戦・7車立て逃げ
27.3
捲り
32.7
差し
40.0
チャレンジ・7車立て逃げ
40.1
捲り
30.0
差し
29.9
ガールズ・7車立て逃げ
29.1
捲り
45.2
差し
25.7
クラス平均値逃げ
28.8
捲り
33.1
差し
38.1
33バンク平均逃げ
30.9
捲り
31.9
差し
37.1
全場平均逃げ
25.0
捲り
29.4
差し
45.5

※決まり手比率はバンクの周長によって違いが出るので、ここでは比較対象を全国の33バンク平均とした。

1着決まり手比率は、33バンクでは400・500バンクに比べて「逃げ」と「捲り」の比率が高く、「差し」が低くなる傾向があるんじゃ。

富山もその傾向にあるんじゃが、33バンクの中でも「捲り」は高く、「逃げ」は低めとなっておるな。

クラス平均値の捲り33.1%は、全場で奈良に次ぐ2番目の高さじゃ。一方の逃げは全場中では7番目、33バンク7場の中では6番目の高さにとどまっておるぞ。

2着決まり手比率は、33バンクでは400・500バンクに比べて「逃げ」「マーク」の比率が高く、「捲り」「差し」は低めになる傾向があるんじゃ。

富山は33バンクとしては「捲り」の比率が高く、全場平均をも上回っておるぞ。その一方で、「逃げ」「マーク」は33バンクの中では低めじゃな。

クラス平均値の捲り15.3%は33バンクで最も高く、全場でも9番目の高さなんじゃ。

1・2着決まり手のクラス平均値では、上位5パターンが「逃マ」「差逃」「捲マ」「差捲」「捲差」となっており、これは33バンク平均と同じ構成じゃ。

ただし、「捲マ」「差捲」「捲差」といった捲りが絡む比率は33バンク平均より高く、「逃マ」「差逃」の逃げが絡む比率は33バンク平均より低めとなっておるんじゃぞ。

【memo】

決まり手比率はクラスによって差がある。1着決まり手は、新人選手が先行で勝負するチャレンジでは「逃げ」の比率が高いが、A12班戦・S級戦とクラスが上がると「捲り」や「差し」の比率が高くなる。またガールズでは「捲り」の比率がかなり高い。これらの傾向は全競輪場で同じである。

5. 上がりタイム


最高上がりタイム
タイム記録日記録選手
8.8秒2025年8月3日山口 拳矢 (117期)
平均上がりタイム (2020年10月~2025年9月)
競輪場クラス
平均値
S級戦A12班戦チャレンジガールズ
富山競輪場10.09秒9.85秒10.11秒10.25秒10.48秒
33バンク 4~11月平均
(33バンク 年間平均)
10.05秒
(10.10秒)
9.80秒
(9.86秒)
10.06秒
(10.12秒)
10.23秒
(10.29秒)
10.39秒
(10.43秒)

※平均上がりタイムは季節によって差があり、夏は速くなり、冬は遅くなる傾向がある。
富山競輪場では12月~3月の冬場は開催がないので、比較対象を33バンクの4~11月開催レースの平均値とした。

富山の最高上がりタイム 8.8秒 は、33バンクとしては平均的な水準じゃな(33バンクの平均値は8.84秒)。

この記録は2025年8月の開設記念(GIII)決勝で、岐阜の山口拳矢選手(117期)が、最終4コーナー、4番手からの捲りで作ったものじゃぞ。

平均上がりタイムはクラス平均値で10.09秒。33バンク7場の中では2番目に遅いという数字なんじゃ。

風レース率は全場平均より低いとはいえ、33バンクの中では最も高いことが、要因の一つじゃろうな。

また、センター幅員が極端に狭いことも影響しておるのかも知れんのぉ。

6. 配当データ


2車単の配当額・人気車券比率・万車券比率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
配当額人気車券比率万車券比率
中央値平均値1番人気2番人気3番人気1万以上3万以上

S級戦・9車立て1,540円3,588円19.8%14.4%6.7%7.7%1.7%
S級戦・7車立て1,080円2,747円24.3%15.0%9.7%5.3%0.8%
A12班戦・7車立て1,000円2,543円26.3%13.9%10.2%4.8%0.4%
チャレンジ・7車立て720円2,411円33.3%14.3%8.6%4.9%1.1%
ガールズ・7車立て585円1,671円27.9%18.0%15.3%3.3%0.0%
クラス平均値975円2,584円26.9%14.5%9.8%5.1%0.7%
33バンク平均904円2,593円28.4%15.5%9.0%5.3%0.7%
全場平均976円2,630円26.7%15.3%9.0%5.2%0.7%

※人気車券比率の'1番人気'は、的中車券が1番人気だった比率(2番人気、3番人気も同様)
※配当の中央値はバンク周長によって差が出るため、比較対象は33バンク平均とした(平均値では差は出ない)

2車単配当は、クラス平均値の中央値975円が33バンクの中では最も高く、全場平均(976円)に近い水準となっておるんじゃ。

平均値は2,584円で、こちらは33バンク平均・全場平均とほぼ同水準じゃな。

1番人気車券の比率26.9%は33バンクとしては低く、2番人気車券の比率14.5%も33バンク平均を下回っておる。人気上位車券の比率が低いことが、中央値を押し上げる要因の一つになっておるようじゃぞ。

3連単配当も同様で、クラス平均値の中央値3,934円は33バンクの中では高めで、全場平均(4,024円)に近いんじゃ。

一方、平均値は13,586円と、33バンク平均・全場平均をやや下回っておるな。

1番人気・2番人気・3番人気車券の比率(13.0%・8.7%・4.7%)は、いずれも33バンク平均を下回っておる。やはり人気上位車券の比率の低さが、中央値を押し上げる要因の一つと考えられるのぉ。

7. スジ車券率と力車券率


スジ車券率と力車券率 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
スジ車券率力車券率

S級戦・9車立て55.6%20.5%
S級戦・7車立て56.0%22.1%
A12班戦・7車立て53.1%24.9%
チャレンジ・7車立て53.7%33.0%
ガールズ・7車立て--33.5%
クラス平均値54.1%26.3%
33バンク平均55.2%27.0%
全場平均53.5%26.9%

※スジ車券率:並び予想で前後に並んだ選手で1⇔2着となったレースの比率。
※力車券率:脚力上位の2人(G指数が上位の2人)で1⇔2着となったレースの比率。

スジ車券率は、周長の短い33バンクでは400・500バンクより高くなる傾向があるんじゃ。

その中で富山のスジ車券率(クラス平均値)54.1%は、全場平均(53.5%)こそ上回っておるものの、33バンクの中では低いほうじゃな。

一方、力車券率にはバンク周長との明確な関係は見られんのじゃが、富山の力車券率(クラス平均値)26.3%は、33バンク平均・全場平均よりやや低めとなっておるぞ。

8. 1着・2着選手のライン上の位置


1着選手の予想並び上の位置 (2020年10月~2025年9月)
競輪場
クラス・車立て
1着選手の並び位置比率
先頭2番手3番手4番手
以降
単騎

S級戦・9車立て48.9%45.5%2.5%0.0%3.1%
S級戦・7車立て51.9%41.6%2.3%0.0%4.2%
A12班戦・7車立て57.4%35.7%2.4%0.1%4.4%
チャレンジ・7車立て66.8%23.7%1.7%0.2%7.7%
クラス平均値57.5%35.2%2.2%0.1%5.0%
33バンク平均58.5%34.8%2.3%0.1%4.3%
全場平均値55.0%38.0%3.0%0.1%3.9%

※予想並びにおけるライン上の位置を以下の5種類に定義↓
「先頭(2車以上のラインの先頭)」「2番手」「3番手」「4番手以降」「単騎」
(2番手が競りの場合は、両方の選手を「2番手」と定義)

1着選手の並び位置は、33バンクでは400・500バンクに比べてライン先頭の比率が高く、2番手・3番手は低くなる傾向があるんじゃ。

富山のライン先頭の比率57.5%は全場平均(55.0%)より高いんじゃが、33バンクの中では低いほうじゃな。

その分、2番手(35.2%)が33バンクの中ではやや高めで、単騎(5.0%)の比率も高くなっておる。33バンクとしては長めの直線の影響が、数値に出ておるようじゃぞ。

2着選手の並び位置は、33バンクでは400・500バンクに比べてライン2番手の比率が高く、先頭や3番手は低くなる傾向があるんじゃ。

富山もその傾向にあるんじゃが、ライン2番手の比率48.1%は、1着では33バンクの中でやや高かったのに対し、2着ではやや低めになっておるのぉ。

また、単騎選手の比率(5.1%)が2着でも高いのは特徴的じゃな。

9. 富山競輪場の特徴


  • 33バンクとしてはみなし直線はやや長めで、カントはやや緩め。センター幅員6.4mは全場で最も狭い。
  • 本場開催は4〜11月で行われている。2026年8月までは昼間開催のみだったが、9月からモーニング開催開始。
  • 雨レース率は平均的。春は立山連峰越えの南風が、夏は北北東の海風が吹くが、風レース率は高くない。
  • 33バンクなので「逃げ」「捲り」が決まりやすいが、特に「捲り」の比率が高く、「逃げ」はやや低め。
  • 平均上がりタイムは33バンクでは遅め。33バンクでの風レース率の高さや、センター幅員の狭さの影響が考えられる。
  • 2車単・3連単とも配当中央値は33バンクの中では高め(全場平均と同水準)。人気上位車券の比率が33バンクでは低い。
  • スジ車券率は全場平均より高いが、33バンクの中では低め。力車券率は33バンク平均・全場平均よりやや低い。
  • 1着の位置は、全場比較ではライン先頭の比率が高めで2番手が低めだが、33バンクではその傾向は弱め。単騎も比較的有利。

...以上が、富山競輪場の特徴じゃ!

クラス平均値について


クラス平均値は、次の比率で加重平均を取った値である。

クラスS級戦
9車立
S級戦
7車立
A12班戦
7車立
チャレンジ
7車立
ガールズ
7車立
比率8.619.544.320.57.1

この比率は、集計期間(2020年10月~2025年9月)に全競輪場で行われたレース数の比率である。

個々の競輪場のレース比率はこの値とは違うのだが、公平な比較とするために、全競輪場でこの比率で加重平均した値をその競輪場のクラス平均値(代表値)としている。


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