130期(ガールズ)デビュー後の初期成績予測

新人分析 初期成績予想

2026.05.01

2026年3月に養成所を卒業したガールズ新人130期は、2026年5月8日〜6月6日に5開催行われる「ルーキーシリーズ」でプレデビューする。
本稿では、130期のデビュー前分析として、昨年デビューした128期の成績を振り返るとともに、130期選手の初期成績を予測した。
レース予想の参考データとして活用していただきたい。

1. 昨年新人(128期)のデビュー期成績まとめ

昨年デビューした128期のデビュー期成績を以下にまとめた。

1-1. 競走得点、勝率・連対率、および優勝回数

表1-1に、128期選手のデビュー期における平均競走得点、勝率・連対率、優勝回数を示した。
比較のため、過去5年分の新人デビュー期成績も併記している。

表1-1. デビュー期の平均競走得点、勝率・連対率、優勝回数
卒業期 128期
(20人)
126期
(19人)
124期
(23人)
122期
(19人)
120期
(21人)
118期
(21人)
平均競走得点 49.01 48.45 47.88 48.54 48.06 48.73
勝率・連対率 11.8% / 21.0% 9.1% / 17.7% 6.0% / 15.7% 4.3% / 14.1% 7.2% / 16.2% 10.3% / 20.4%
優勝回数 10回 9回 2回 1回 6回 10回
競走得点
上位者
北岡マリア 55.25
酒井 亜樹 55.22
半田 水晶 53.13
仲澤 春香 57.00
大浦 彩瑛 51.76
中島 瞳 51.37
松井 優佳 53.81
竹野 百香 53.61
宇野 紅音 50.92
小泉 夢菜 52.47
河内 桜雪 52.02
又多 風緑 51.65
吉川 美穂 53.79
山口 真未 53.56
内野 艶和 52.66
尾方 真生 55.95
永塚 祐子 52.97
永禮 美瑠 52.12
デビュー期内
優勝者
半田 水晶 4回
北岡マリア 3回
酒井 亜樹 2回
千葉 捺美 1回
仲澤 春香 9回 竹野 百香 2回 小泉 夢菜 1回 内野 艶和 2回
山本さくら 1回
飯田 風音 1回
太田 瑛美 1回
西脇美唯奈 1回
尾方 真生 6回
下条 未悠 2回
永禮 美瑠 1回
西島 叶子 1回

全体の平均競走得点は49.01で、118期以降では最も高い値となった。
デビュー期内の優勝回数は10回で、118期と並んで最多。128期はデビュー期の出走数(斡旋数)が少ない選手が多く(全体として例年の7割程度)、出走数が例年並みであれば優勝回数はさらに増えていたと考えられる。
競走得点の上位3名は、北岡マリア選手(55.25)、酒井亜樹選手(55.22)、半田水晶選手(53.13)。昨年の126期・仲澤春香選手には及ばなかったものの、高いレベルで拮抗していた。
優勝回数は半田選手が最多の4回だったが、北岡選手と酒井選手は出走数が少なかったため、優勝率に換算するとこの3名はほぼ同水準といえる。

2. 128期デビュー初期成績の予測値 vs 実績値

昨年4月の新人分析「128期(ガールズ)デビュー後の初期成績予測」で128期の「ルーキーシリーズ+本デビュー後5戦のG指数および競走得点」を予測した。
その予測値に対する実際の実績値を、図2-1(G指数)および図2-2(競走得点)の散布図として示す。

選手の実績が予測値どおりであれば、水色の実線および緑の実線上に分布するはずだが、実際には散布図の点のようにばらつきが生じている。
とはいえ、全体としては実線に沿った分布となっており、一定の精度で予測できていたと判断できる(*1)

*1) 予測値と実績値の相関係数はG指数で0.80、競走得点で0.83だった(「強い相関関係がある」と言えるレベル)。
予測値と実績値のMAE(平均絶対誤差)はG指数で1.82、競走得点で1.46だった。

なお、予測値と実績値の回帰直線は図中の破線で示している。若干のずれはあるものの、概ね実線と一致する結果となった。

本デビュー5戦後のG指数_予測値vs実績値
図2-1. 本デビュー5戦後のG指数(予測値 vs 実績値)
本デビュー5戦後の競走得点_予測値vs実績値
図2-2. 本デビュー5戦後の競走得点(予測値 vs 実績値)

3. 130期デビュー後の初期成績予測

上の図2-1および図2-2に示したように、128期では予測式(実線)と実績の回帰式(破線)がほぼ一致している。 130期の成績予測にも現状の予測式(128期の成績予測に用いた予測式)をそのまま使用する。

3-1. 初期成績の予測式

「初期G指数の予測式」および「初期競走得点の予測式」は次のとおりである。
ここでいう初期G指数・初期競走得点とは、本デビューして5戦後のG指数・競走得点を指す。
式中の \(Av2T\) は各選手の200mFTT最高タイムの期平均値で、130期生の平均値は12.44秒だった。なお、過去5年(120期〜128期)の平均は12.50秒、最速は120期の12.39秒である。

初期G指数の予測式(ガールズ130期用)
\[ Giscore = 0.2687 \times (Zdevi + (12.83 - Av2T) \times 12.89) + 3.95 \]
\(Giscore\)
初期G指数(=本デビュー5戦後のG指数)
\(Zdevi\)
在所競走得点の偏差値
\(Av2T\)
200mFTT最高タイムの期平均値 130期は 12.44
初期競走得点の予測式(ガールズ130期用)
\[ Riscore = 0.2398 \times (Zdevi + (12.83 - Av2T) \times 12.89) + 35.63 \]
\(Riscore\)
初期競走得点(=本デビュー5戦後の競走得点)
\(Zdevi\)
在所競走得点の偏差値
\(Av2T\)
200mFTT最高タイムの期平均値 130期は 12.44

3-2. 130期の養成所成績と予測値

130期の養成所成績、および上式で算出した「初期G指数の予測値」「初期競走得点の予測値」を、養成所得点が高い順(=予測値が高い順)に表3-1に示した。

在所成績1位は小原 乃亜 選手(岩手)。卒記レース決勝では落車したものの、3回の記録会すべてでゴールデンキャップを獲得した。第3回記録会の200mFTTで記録した11秒62は、尾方真生選手(118期)と並ぶ養成所記録である。ナショナルチーム(強化指定B)にも選出されている。

在所成績2位は川上 いちご 選手(千葉)。卒記レース優勝者でもある。千葉大学教育学部を卒業後、小学校教員を3年間務めてからの転向で、自転車競技は未経験だった。しかし潜在能力は高く、第2回記録会の400mFTT(24秒05)および第3回記録会の500mTT(35秒83)はいずれも養成所新記録で、ゴールデンキャップも2回獲得している。

在所成績3位は山田 南 選手(千葉)。ゴールデンキャップも獲得し、卒記レースでは準優勝。ナショナルチームの女子チームスプリントメンバーとして、今年4月の「2026ワールドカップ第2戦(香港)」にも出場している。

在所成績4位で積極的なレースをする栗山 百花 選手(神奈川)や、転向前は女子ソフトボールJDリーグで活躍していた伊藤 梨里花 選手(愛知)にも注目したい。

なお、男子新人選手の場合は、養成所成績を評価する指数として次式の総合点(\(ZScore\))を用いている。参考として、この式で計算した総合点も下表に付記した。
総合点では、小原乃亜選手と川上いちご選手の2名がやや抜けた水準となっている。

総合点の計算式(参考)
\[ ZScore = (1.1 \times ZrtP) + (2.5 \times ZrtB) - (85 \times Z2tm) + (50 \times (Av2T - 11.49)) + 1270 \]
\(ZScore\)
養成所成績の総合点
\(ZrtP\)
競走訓練における連対率
\(ZrtB\)
競走訓練におけるバック取得率
\(Z2tm\)
記録会の 200mFTT 最高タイム
\(Av2T\)
同期全体の 200mFTT 最高タイム平均値
ゴールデンキャップ獲得者 総合点(参考) 成績予測値(G指数/競走得点) 在所成績 Top3
表3-1. 130期生 養成所成績と本デビュー5場所後の成績予測値 薄金色はゴールデンキャップ獲得者)
順位 選手名 年齢 府県 在所成績 総合点(参考) 初期成績予測値
出走
回数
1着
2着
3着
B
回数
決まり手 競走得点 200m
タイム
点数 順位 G指数
予測値
競走得点
予測値
得点 偏差値 順位
1 小原 乃亜 23 岩手 68 50 11 2 49 21 32 5 3 81.40 70.34 1 11.62秒 608.6 1 24.20 53.70
2 川上 いちご 27 千葉 73 48 7 10 49 27 22 5 1 80.80 67.67 2 11.66秒 577.1 2 23.48 53.06
3 山田 南 19 千葉 68 30 21 8 23 14 17 10 10 80.32 65.53 3 11.79秒 482.4 3 22.91 52.55
4 栗山 百花 23 神奈川 71 23 18 15 26 17 8 8 8 79.21 60.60 4 12.52秒 408.4 4 21.58 51.37
5 伊藤 梨里花 27 愛知 75 16 19 17 17 5 9 12 9 78.58 57.79 5 12.20秒 388.5 5 20.83 50.69
6 清水 美海 25 神奈川 72 16 23 6 6 3 4 17 15 77.90 54.77 6 12.44秒 340.5 7 20.02 49.97
7 緒方 詩央里 27 福岡 75 6 22 19 14 9 11 1 7 77.58 53.35 7 12.33秒 357.2 6 19.64 49.63
8 鈴木 媛子 28 愛知 72 7 19 12 2 1 2 9 14 77.26 51.92 8 12.16秒 330.6 9 19.25 49.29
9 古山 稀絵 28 静岡 71 7 13 11 3 0 1 13 6 77.01 50.81 9 12.50秒 296.5 12 18.95 49.02
10 露谷 菜々花 20 高知 70 8 13 12 11 8 4 6 3 76.64 49.17 10 12.53秒 324.7 10 18.51 48.63
11 松崎 光優 19 新潟 73 5 7 23 6 0 4 7 1 76.42 48.19 11 12.31秒 309.8 11 18.25 48.39
12 松下 彩也香 23 青森 74 4 15 11 12 3 2 3 11 76.27 47.52 12 12.36秒 335.7 8 18.07 48.23
13 前田 真希 32 福岡 71 1 13 10 0 0 0 2 12 75.56 44.36 13 13.13秒 223.1 19 17.22 47.47
14 寺本 愛花 24 徳島 75 1 7 22 0 0 0 3 5 75.50 44.10 14 12.66秒 253.1 17 17.15 47.41
15 アニー紗世子 30 和歌山 63 1 2 8 0 0 0 2 1 74.68 40.45 15 12.58秒 253.4 16 16.17 46.53
16 吉田 恵利 22 北海道 74 4 6 11 7 1 4 1 4 74.66 40.36 16 12.62秒 283.3 13 16.15 46.51
17 森 この芽 21 愛知 75 2 6 7 3 1 0 5 2 74.60 40.09 17 12.62秒 266.5 14 16.07 46.45
18 林 香穂 21 岐阜 54 1 3 7 0 0 1 1 2 74.28 38.67 18 12.78秒 239.3 18 15.69 46.11
19 齊藤 萌 19 福岡 74 1 2 13 2 0 0 2 1 74.26 38.58 19 12.54秒 262.8 15 15.67 46.09
20 仲井 リコ 20 岐阜 69 0 2 6 0 0 0 0 2 73.62 35.73 20 13.43秒 179.1 20 14.90 45.40