昨日(十月十五日)の松戸の準決で、四番車の内に這入ろうとする諸橋愛にむかって、そこは無理だろうと、テレビの前で小さな声が出た。あの瞬間、全国の競輪ファンから色んな声が出されたことだろう。構わねえ入っちゃえ! おいおい空いてるのかァ? さすが諸橋! そりゃないだろう諸橋――。
ま、ほとんどの人間が車券を買っての観戦ならば、持っている車券によって「出る声」が違うというだけのことだが――。
諸橋はいつでも諸橋で、プロフェッショナルの矜持には頭が下がるが、それでも私には好きな諸橋と一歩引いてしまう諸橋が居る。ただ清濁併せたと記せば語弊があろうが、「性格俳優」のごとき競輪選手「諸橋愛」は得難い存在だ。
諸橋愛を軸とした車券を買うことは少ない私だが、二日間諸橋に触れたのだから決勝で買ってみようかしら。どう買っていいのかワカラナイから三連複「全」などとも思ったが、慣れないことはやらないにほうが無難だろうな――。
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