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誰も本命を買わなくなったら――。

2018/03/17 23:07 閲覧数(607)
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 ここぞと打った◎〇がいとも簡単に崩れると俺は、もう本命は懲り懲りだと不貞腐れ気味に穴買いに走る。
 が、そんなときに限って今度は、俺を嘲笑うように眼前で強~い松本貴治の逃げ切りライン三人、三連単600円ちょっきりなンてのがきれいに出る。俺は口笛を吹く(じつは俺は吸ってちょっと音が出るくらいで吹けない)そぶりなどしながら動揺を隠している。
 固い本命車券の合間に穴が出る競輪など今は昔で、まァ一番人気のかぼそいことよ――。これでもかと穴ばかりの競輪がつづくと、次のレースで本命を買ってくれる人間なぞはたして居るのかしらと馬鹿な心配をしたりする俺だ。
 ともかく荒れる――! そんな形容が競輪というギャンブルにべっとりと引っついて離れなくなり、ついには誰も本命を買わなくなったら、ほとんどの新聞の◎〇なのに二千円以上、第二ラインも第三ラインも二三千円がいいところ――。
 ま、そうなったらなったで俺がやることは只ひとつ。本来なら四百円いっぱいの◎〇が二千円なのだから黙って勝負でしょうって、俺はやっぱり馬鹿だ。
 一番人気の車券はかならずしも「多数派」ではなく、「金額の高」で成立するものだから、前記の「筋」は完全に破綻している?
 最近は『河童の三平』の堂々めぐりみたいな、陳腐な迷宮入り文章ばかりで、相すいません。

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