家の近くの幼稚園
朝通りかかると、大抵同じ場所でママ達がしゃべってます。

ママさんの顔ぶれは
いつも同じ。

『またこの人たち、道の角に集まってるよ…このコーナーの魅力、すげえな。』

そして、私はこう思うのです

『どうして女性同士というのは、こうも毎日同じ人と会話ができるのだろうか？喋ることがなくなったりしないのだろうか？』

酒も飲まずにあれだけ会話できるのが
ほんとに不思議で仕方ありません…

自分に置き換えて考えてみましょう。

仕事で久々の現場に赴き
『いや～ごぶさたしてます！』

となりました。

最初は色々お互いの近況について
話をして、会話も続きます。

しかし、開催２日目、３日目、４日目
となってくると

もう、お互いの近況について話すことなど
何も残っていません！

そんな時に
やっぱりありがたいのが！
競輪の話です。

『この5Rどうなるでしょうね～？』

この一言でいいんです！
これだけでもつんです！
というか、楽しいんです！

15年くらい前の
大津びわこ競輪場

高松宮記念杯競輪

イベントステージ横のテントに
出演者、スタッフ、みーんな集まって

次のレースの話を
思い思いに話し合って車券を買いにいくんです。

『おい、このレースどうなるよ』
『やっぱり◯◯が先行でしょ』
『まあ、そうかもしれんけど、◯◯が後ろやったら意外に仕掛け遅いんちゃうか？』

みたいな会話が延々と…
たまーに、くだらない冗談を交えつつ
競輪談義ですよ、ずっと。

もう、それが楽しくて楽しくて
男同士でこんなに会話が続くもんなんや

というくらい
ずーっと話が弾んでました。

で、テント内はそんな空気になってるもんだから、イベントコンパニオンの女の子まで

『私も買ってみよーかなぁ』

みたいな空気になってきたりして…

良識のある社会人としては
どう考えても誉められた状況ではないと思います…

見る人によっては
最低な大人達の集い

ということになるでしょう。

でも、僕は、やっぱり
この時のこの空気感がずーっと心に残っていて

それを番組で再現したいなあ、ってずっと思ってます。

当たり外れは置いといて…

みんなで予想を言い合うのって
やっぱり今も楽しい。

20年近く経っても
飽きることなく
楽しい。

朝、散歩にいき
幼稚園の角で
ママさん同士が集まって楽しそうに会話してるのを見て

『相変わらずよく喋るママさんだなあ』

といつものように感じたあと

『レースの話やったら、俺もこのくらい、毎日しゃべれるかな？』

この間、ふと、はじめて…
そんなことを思いました。

『多分、レースの話ならいけるな…俺。』

喋る事が一杯ある一日は
何も喋ることがない一日より

やっぱりハッピーだと思います。

当たり外れは置いといて…