人生の先輩の言葉というのは
言われた直後に

『ふーん…鼻ホジホジ』

みたいな感想しかなくても…

何年後…
時には何十年後に…

『あぁぁぁっ！あの時のあの人のあの言葉はこういうことが言いたかったのかぁぁぁ！』

と、突然腑に落ちることがあります…

小学校の卒業式で
校長先生が

『君たちには無限の可能性があり、これからその可能性に向かって未来という大海原へ！航海を！こうかいをぅぅぅ！始めるのでぇぇぇすぅ！』

みたいな話を熱くされたような記憶がありまして…

何故覚えてるのか…

それは、熱く語っている校長先生がちょっと面白かったからであって…

『校長先生テンション変』

その瞬間はそれだけのことでした。

だいたいですね
未来といいましても
当時の私は…

『中学いったら野球かラグビー、どっちがええかなぁ、どっちが女子にモテるんかなぁ？』

という

未来に対して
その程度の
展望しか
ありません…でしたね…

しかし、完全にオッサンになった昨今
中学生をみると

『この子達は色んな可能性があるよなぁ。』

と、思い

ふと、校長先生が語ったあの熱い言葉が甦りました。

30年以上の時を経て
熟成された言葉が…
今、深い味わいと共に
私の心に…

サントリー 響 30年。

『校長先生、いっぱい、いかがですか？』

おぉぉぉぉっ！
もうCMできそうやんかぁぁぁ！

はい、いいんです。
もう、いいんです。

正直に言いましょう。

今、こうしてコラムを書いているのは
車券で本日、負け続けているからです。

このまま、買い続けると
傷口が広がりそうなので

コラム書いてます。
…
…
…
競輪のケの字もないやないか！

いや、戻しましょう…話を。

昔ですね～
僕が、まだ競輪の実況をはじめて
5年くらいの時ですかね～

ある広告代理店の方と親しくさせてもらって、その方も
実況をずーっとされていたのですが…

その方の一言がですね

『ゆうちゃん、実況はね～、選手をオットコマエに見せるためにあるんよ！わかるか！！』

という…

言われたその瞬間も
もちろん意味は分かったんですよ。

言ってることの意味は分かったんです。

だけど、その言葉の意味を本当にきちんと
理解できたかな、と感じたのは、今回の競輪祭ですかね～。

実況アナウンサーは
表に出る仕事ですから
どうしても

自分もオットコマエに見せたい願望があったりして…

その願望があると

やっぱり

ダメですね。

それだとダメだ！
ということに気づくのに

長すぎるわ！俺…

ふと、あの方の言葉が浮かんできて
ジーンとしてます…

あの先輩アナウンサーは
どーしてはるかな？

ウイスキーでも一緒に…
どうやろか。