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洟をかんでも格好いい

2018/02/13 20:32 閲覧数(613)
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 車券予想の精度の低さ(ただ当たらないということだが)に比して、俺の花粉予想はまあまあの線をいっているのではないか。朝一に窓を開けた際の外気の気配から察する本日の飛散具合と、テレビの気象予報士の科学的根拠に基づいた発表といい勝負なのだから。
 昨年のスギ花粉最盛期、電車の真向かいに座ったアンチャンが洟をかんでいた。ショルダー・バックから取り出したのはポケット・ティッシュではなく長方形の箱型ティッシュで、それを揃えた両膝の上に置いて頻繁にかんでいた。使い終ったティッシュをバックの中の一か所(のように見えた)に仕舞うのだが、両脇を締め気味に両隣に遠慮する所作と、ベースボール・キャップにボーズの大ぶりなオーバー・イヤー・ヘッドフォンを載っけた恰好との妙なギャップがユーモラスだった。
 立川競輪でも行くかと家を出た俺だが、予防目的で飲んだ鼻炎薬が効いたらしく眠気と倦怠と寒気に腰が引けはじめる。珈琲を飲んだり蕎麦を食べたり本屋をのぞいたり、また珈琲を飲んだり。いっこうに川口市域を脱することが出来ないでいる己が情けない。
 この寒さが抜けたら――、スギ花粉の季節が終ったら――、ブタクサが飛び始めたのでもうちょっと――、酷暑は身体に危ない――。金網戦線復帰宣言はどこへやら、あっという間に一年が過ぎてしまいうそうだ。
 羽生結弦の練習風景の映像がテレビに流れているが、洟をかむのも恰好いいのは彼ぐらいのものだろう。
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