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ハワイアン・ソングと小田原競輪場

2021/06/09 16:36 閲覧数(451)
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 灰田勝彦のハワイアンを部屋に流しながら日がな一日のんべんだらりとしている。たまに車券を買ったり、競輪をテレビで見たり、気まぐれにチャンネルを替え民放のワイドショーにすると、とても偶然とはいえない高確率でワクチン接種の画にぶつかる。幼少からずうっと、すでに初老を迎えても、私は注射針がブスリ刺さる感覚を苦手で、採血の時でも顔をそらしてしまうくらいだから、見たくないとすぐ他局に移すのだが、これまた腕と針のアップ映像に遭遇するのは、う~ん、どうしたものか。
 ペダル・スティール・ギターの音色と日本語で唄われるハワイアンがなんとも心地よい。
 世の中が落ちついたら海が見たいなどと柄にもないことをおもう。
 赤羽から東海道線に乗る。国府津駅にて降り、道のすぐ向こう(それとも西湘パイパスをくぐるんだっけ? 記憶が怪しくなっている――)にひろがる砂浜をゆるゆる歩く。駅の近くで二三度お茶を飲んだ記憶があるけど、店屋はまだ営業しているのかしら。午前中の海風の匂いを浴びたら、次の行先は小田原競輪場。タクシーを拾いジカ付けなら楽だし、国道からの車窓も捨てがたいが、やはり倹約の身だから電車にしよう。小田原駅から競輪場まで歩いた記憶を体に呼び戻すのだ。
 あぁ小田原の競輪場は何年ぶりだろう? などと最初はちっとばかりはしゃいだとしても、じきに飽きる。早めに切りあげて再度国府津というのもよかろうよ。夕方の海原をこの目に映じて帰途につく。
 なんと贅沢な日帰り旅行計画であるか。

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