車券をちびちび買いながら松山記念を見ていた。
筋の並びでこんなについちゃうンだ――。
六番車だから嫌われてるのだろうか――。
オッズ見りゃ押さえそうなもンだが――。
電話投票・インターネット投票でしか車券が買えない状況を意識するゆえか、いつもと若干異なるオッズ形成に時々おもえたりもするが、おそらく気のせいだろう。終わってから悔やみ負け惜しむ、小生得意のぼやきの変化形にすぎない。
十三時四十五分時点での松山記念・準決三番・三連単の売り上げは、第十競走が141,964票、十一競走は146,030票、十二競走の140,104票とほぼ横並び、金額に直せば三個レースとも一千四百万円余だった。締切後の各競走の集計は十レースから477,394票、628,254票、706,936票と、もちろん「最終」が最大であるのは常とおなじだが、票数の増加率、換言すれば前売票数の比重は、あたまえかもしれないが普段とは違う。
土曜日といっても皆が休日であるわけはなく、仕事の合間に競輪中継を見ながら、もしくはパソコンのオッズを参照しながら「電・投」を打つという環境になければおのずと、出勤前や昼休みに前売り車券を買うことになる。ふうむ――。締切十分前五分前にオッズと睨めっこしながら打つ人間のパーセンテージが少ないことによる普段とはちょっと違うオッズ――という理も立つか?
誰の役にも立たない考えごとに天も呆れたか、窓外には雪が舞っている。
《松山競輪開設七十周年記念/金亀杯争覇戦》根田空史が逃げるのを躊躇えば松浦悠士の先行もあるのだろうか。その場合は稲川翔の厳しい「番手の仕事」が見られるかもしれない。平原康多はベスト状態に視える。二月の奈良記念はハコ差しを喰っての惜敗だったから、ここは先行なしで獲りにゆく? 一月の高松記念の中川誠一郎は村上博幸に主張され松浦マークを諦めたが、結果は松浦一着、中川二着であった。今回の状況(稲川に主張され単騎戦)もよく似ているが、現況の中川はあの時とは別人の如く冴えない。ま、バランバランの小理屈を並べても俺の買い目は車番発表前から決まっている。紛うことなき真の自在選手、松浦悠士と平原康多の「両立」、①②と②①の二車単が結論というか、第一感です。
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