ガールズケイリンは千葉と四日市がともに最終日、それぞれ決勝戦が行われた。
千葉では鈴木美教が人気に応えて余裕の逃げ切りで完全優勝を飾った。
レースは細田愛未→篠崎新純→美教→奈良岡彩子→田中まい→坂口楓華→中野咲という初手の隊列、打鐘で動きはなく緩いペースのまま残り1周を通過すると3番手から美教が踏み込んでいく。
先頭に立った美教は再度緩めて完全にペース駆け、後位は細田と奈良岡が並走になりその後ろに地元勢が続いて最終バックを通過する。
2センターでようやく脚力に優る細田が奈良岡を退けて単独の2番手、篠崎は外を捲っていくが車が出ない。
十分にお釣りを残して先頭で直線に入った美教は細田の追撃を寄せつけず余裕の逃げ切り、大楽勝で完全優勝を飾った。
細田は美教後位を取り切るも届かず②着、奈良岡・篠崎は伸びず内を突いた伏兵の坂口が③着に入った。
美教は早めに前に出ておいてあとは流して楽々逃げ切り、500バンクらしい緩いペースのレースで実質直線だけのヨーイドンでは後続はなすすべなかった。
誰かが飛び出してくれば使うし実戦のように誰も来なければ楽なペースでそのまま押し切ってしまう。
新人らしからぬ抜群のレースセンスで7月にデビューしてから早くも5回目の優勝、好素材が揃った6期生のなかでも即戦力としては一番だし来年はもちろんタイトル争いにも加わってこよう。
細田は前受けから飛びついて美教後位を奪取、美教が軽く踏んでいるので立ち遅れることもなく力で奈良岡を退けたが、やはり前の美教も全くの楽逃げだしこちらはスピードに乗るまでに時間がかかるタイプなので直線だけのレースになってはジワジワとしか伸びない。
長い直線は一見いかにもよさそうだがガールズケイリンは500バンクだととにかくペースが上がらないので意外と不向き、3日間ともに本来の力を発揮する前にレースが終わってしまったような印象だ。
坂口は最終的には6番手で組み立てとしてはほめられたものではなかったが外が全滅する展開で内を突いたのがよかった。
松戸で大活躍もここ2場所は一般戦回り、やはりまともな自力では相手が強いのでこれからはもっとレース運びを考えていかないといけない。
地元勢は両者とも完全に不発、どちらも普段はどんどん踏んで前に出るタイプが狙い過ぎになってしまった。
向日町では中川諒子が増茂るるこの大逃げを捲って久々の優勝、人気の荒牧聖未は勝負所で立ち遅れてまさかの④着に敗れた。
レースは内村舞織→中川諒子→中川→増茂→渡辺ゆかり→飯塚朋子→戸田みよ子という初手、打鐘で飯塚が内を掬って追い上げる。
さらに渡辺→戸田が上がって隊列が短くなったところを増茂が最終ホームで一気に叩いて主導権、大ガマシで後続を突き放す。
これにいち早く反応した中川はすかさず2番手まで追い上げてさらに増茂を追走、最終バックではあっさり捕らえて先頭に立つ。
以下は離れて渡辺→戸田、荒牧は包まれているうちに増茂にカマされて完全に立ち遅れてしまう。
最終バックでようやく荒牧が捲っていくが全く弾けず、渡辺→戸田を越えられずに外を回される。
前は増茂が中川の番手に入り直して直線へ、最後はいったん捲った中川のほうが苦しくなって増茂さらに渡辺・荒牧もようやく伸びてくるがわずかに中川がしのぎ切った。
増茂は見せ場十分も惜敗の②着、直線猛追の渡辺が③着となり荒牧は④着に敗れた。
中川は増茂の奇襲にいち早く反応して絶好の展開、動きたい時にサッと動ける俊敏さはさすがで3番手以降は離れてしまった。
再三指摘しているように航続距離が短いので最後はいったん捲った増茂に再び差を詰められたもののギリギリでこれを退けて久々の優勝、近況は荒牧には完敗続きで逆転できるような気配を感じなかったが展開をフルに生かし切った。
増茂は好機に仕掛けて完全に後続を突き放すもただ一人中川が追ってきて最終バックであっさり交わされてしまった。
しかしそこから中川の番手に入り直して直線は逆に差を詰めてきたしぶとさは評価できるし惜しい内容、こちらは久々の優勝とはならなかったが見せ場十分で大いにレースを盛り上げた。
渡辺はゆっくりインを斬るも増茂・中川に一気に踏み込まれて追走できず、3番手でほとんど自力になってしまった時は苦しいかと思ったがなんと荒牧の捲りを併せて最後は捲り追い込んできた。
前回取手に続いて決勝③着、今回は特にデキがよく追走するだけでなく伸びが出てきてすっかり復活した印象だ。
荒牧はまたも決勝で取りこぼし、早く仕掛けると末が甘くなるし脚をためようとすれば内に包まれてしまうというパターンの繰り返しになっている。
予選では脚力まかせで簡単に捲れても決勝はどの選手も弱くないのだからしっかり組み立てて持ち味の鋭さを生かしたい。
ガールズケイリンは続いて京王閣がスタート、いわき平で大失態を演じた山原さくらにとっては負けられない開催になる。
落車自体はスピードが全く上がっていない状態でのもので能力発揮に支障はないはず、あとは気持ちを切り替えて普通に走れればしっかり主役を努めてくれるだろう。
強敵は鈴木奈央、ワールドカップで銅メダルを獲得してガールズケイリンは久々の出走になる。
調整面は気になるがガールズケイリンで勝てなければ五輪云々は言っていられないし、男女の違いはあっても新田祐大や渡邉一成があれだけ活躍しているのだから「二足のわらじ」がマイナスとは限らない。
石井貴子(東京)が地の利で2強にどこまで迫れるか、高橋梨香や野口のぞみも一発の魅力がある。
12/18
京王閣6Rガールズ予選1
[車 名 期県]
①高橋 梨香 106埼○
②宮地 寧々 110岐▲
③飯田 よしの 106東
④松尾 智佳 102媛
⑤山原 さくら 104高◎
⑥佐藤 亜貴子 108神
⑦高橋 智香 112愛△
今回の⑤山原は三日間圧勝がノルマ、終わったことは仕方ないので切り替えて強い気持ちで走ってほしい。
山原が圧勝する展開だと相手探しも難解だが一応近況を評価して①梨香から②宮地の残り目と力をつけている⑦智香へ。
三連単
⑤→①=②⑦
12/18
京王閣7Rガールズ予選1
[車 名 期県]
①田中 真彩 112媛
②福田 礼佳 108栃
③三宅 玲奈 108岡△
④鈴木 奈央 110静◎
⑤猪子 真実 104愛
⑥野口 のぞみ 110長▲
⑦石井 貴子 104東○
スケール断然の④奈央、久々でもこのあたりは楽々突破だろう。
相手は絞るのが難しいが地元の気合を買って⑦貴子から⑥のぞみと③玲奈、奈央から買うなら絞らざるを得ないが3車ともに好調で大きな差はない。
三連単
④→⑦=③⑥
なお佐世保記念「九十九島賞争奪戦」決勝は山田久徳が中団確保から捲って圧勝、見事な記念Vを飾った。
やはり他派の先頭を走る北津留翼や坂本貴史と比べるとレース運びが明らかに上位、山田が簡単にいい位置を取れるというところまでは能書き通りに進んだが、それで山田ではなくその後ろの椎木尾拓哉から狙ってしまうセンスのなさは我ながら情けない(笑)。
その椎木尾は成田和也にあっさり捌かれて終了、近況はかなり力をつけていると見ていたが買った方も含めてまだまだ甘かった。
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僧侶
京王閣ガールズ
6R:前節赤端の5山原ここは積極的に駆けて1利香の差し。
三連単 1-5-2,4。
7R:伸び代疑問の4奈央なら6野口のぞみのハイパワーを。
三連単 6-4,7-4,7,3。
よろしくお願いいたします。