以前「ゆう輪姐さん」や小銭さんと一緒に大阪で呑んだ
時の話だ。「次の店行こう！」とエレベータに乗った時、
先に若い男性がエレベータに乗っていた。

その子の顔を見るなり姐さん、「アンタ！拓矢に似とるじゃん！」
といきなり三河弁で言ったのだ。若い男性はキョトンと
して私達を見つめている。

「姐さん、アカン！吉田拓矢なんて誰も知らんよ！」
競輪選手の顔なんて、普通誰も知らないし。まして競輪
人気の低い関西、知ってるハズないって。

やや怯えたような青年に、私と小銭さんは謝罪し、
ただの酔っぱらいと化した姐さんをエレベータから
引っ張り出したのだった。
（でもトーチャンは知らん顔して笑ってたけどね♪）


清水−松浦−柏野
　　　吉田−平原−諸橋　　和田　　木暮　　坂口
【⑤１６　④３９　②　⑦　⑧】


「誰かのために」捨て身駆けする選手がいない。
当たり前であるが、全員が勝ちに来るレースとなった。

もちろん勝てば「ＧＰ乗車券」を誰もが手にするのだが
それでもどうしても勝ちたい選手は、タイトルをみやげ
にＧＰに出たい清水と、勝つしかない諸橋だろうか。

そうなれば３番手の諸橋より、レースを作れる清水だ
ろうか。松浦も勝ちたくないわけではないが、完走が
ＧＰ出場の条件。坂口あたりに狙われる可能性もある。

単騎の自力を持った選手も多く、平原も好調。
簡単に勝てる選手なんて一人もいないわけだが、それ
でもレースがよく見えている清水から。


清水ー諸橋、松浦、平原、和田、坂口。


坂口が番手を奪ってしまうと、清水のプレッシャーは
大きく変わる。でも吉田がまさかの「死に駆け」でも
しない限り、私は清水だと思うんだがなぁ。