随分過去のことゆえ記憶は正確ではないが、日本勢が外国勢にまったく歯が立たなかった国際競輪の中継ゲストに招かれていた伊集院静氏がレース後に感想を求められ、日本人の車券しか買っていなかったからまったくおもしろくなかったと答えた。実際にテレビを見ていたのか、本人のエッセイで読んだのだったか。
それに倣って本日(二月二十三日)の全日本選抜競輪決勝の感想を述べれば、松浦悠士の頭しか持っていなかったから全然おもしろくなかった。と、なる。
ま、最高舞台のグランプリもそうだが、賞金の高い特別競輪の決勝が意外にも、若しくは当然のように、単調になることが増えたのは、それなりに由ありなのは理解しているから文句などない。第一、最多数のファンの支持とは云わないが、最もたくさんの金子が賭された郡司浩平一着・和田健太郎二着の決着にふて腐れるのは格好がわるかろう。
降参である――。
今年のS班九人のうち六人が決勝に乗っているのだが、脇本雄太と新田雄大は参加していないから、九-二=七人中の六人だからほとんど乗ったということだ。
脇本と新田がいないだけで、勝ち上がり道中は随分楽になるはず。――と記せば嫌味になるが、開催中幾度かそんなことをおもったりもした。
静岡に移籍した深谷知広が「挨拶がわり」の引っ張り役。わかっちゃいるけど俺は逆らい、重々承知だけど平原康多も清水裕友も――本意か不本意か――一一本棒にしてしまった、というだけのことだ。
最後にツマラナイ爺さんのどうでもいい不平――。
川崎競輪の中継で一個レースが終わるごとに放送席の女性が箱からボールを拾い記された番号を見せ、それを三回つづけ「○○○」が商品の当選番号だと発表する。
三つの数字と格闘している俺にはどうにもこうにも「○○○」が邪魔でしようがなかった。
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