『ハシモトさん、僕は今まで競輪小僧さんの3番手で我慢してきましたが…さすがに、もう我慢なりません。今回は競り合ってでも、競輪小僧さんの番手を主張させてもらいます。ハッキリここでケリをつけましょう、やりましょうハシモトさん！番手のガチンコ勝負です！』

(オフィスフリートーク 大津尚之談)

あぁぁぁぁぁぁっ！
考えただけで、恐ろしいですね～。

『白メガネ…俺は黒、君は白、お互いにうまくやってたじゃないか…納得いかなかったのは…いつ？何がきっかけだったんだ？？あぁ、そうか…あの佐世保の飲み会の時か…あの時、君は芋焼酎を欲していたのに俺が独断で米焼酎のボトルを頼んだのが…あぁ、あれか、あれなんだな。そうか…そういえばあの時、白メガネが一瞬、怒りで赤く染まったような…いや、違う…俺が一時期グレーのフレームのメガネにした時か…あの時、君の眼光が…キラリと…殺意を帯び…』

ぎゃぁぁぁぁぁあっ！
こわい！怖すぎます！

もう、フライングカーペットで
上に登った後、一気に急降下した時に
胃がキューッってなる、あの感じですね。

LOVE＆PEACE がモットーで
好きな曲が『イマジン』
の私からすると、もう耐えられません…

しかし！しかしですよ！
私以上に、腹をくくらないといけないのは

この場面において

先輩に宣戦布告をする
大津くんの方です。

今まで当たり前だった物の流れに
楔を打つ！

これほど勇気のいる大変なことはありません。

群馬 木暮安由選手

いつ、検車場で会っても
人懐っこい笑顔で近づいてきて
下らない話ばっかりする可愛いやつです。

落車して、傷だらけになった
前橋のビッグレースの時もニコニコニコニコしていて…

あの木暮くんが…と思うと
正直驚きました。

驚きましたが…
不思議と『そら、そういうこともあるよなあ』

と妙に納得した部分もありました。
ただ、いいか悪いか？
この競り合いに義があるのか？ないのか？

それは分かりません…

だって、人と人との関係って
本人同士にしかわからないところもありますから…

これは外の人間が容易に判断できることではないですからね…

むしろ、是か否か、ということよりも

僕は個人的に

そういった人間模様がレースから垣間見えのが、競輪の醍醐味ではないかなあ、と、それは改めて感じました。

だって、冒頭の一節じゃありませんが
こういうことって、自分の今の状況に照らし合わせて考えてしまうんですよ。

今、白メガネが

『ハシモトさん、もうあなたのやり方は時代遅れです』

そう言われたらどうしよう？みたいな…

この競り合いを契機に
今の自分はこれでいいのか？

生き方を考えさせられる…
そんな感じですね。

まさに
何年か前の競輪のCM
競輪～人生

ですよ。

最近、レース自体
アスリートの色彩が強くなってきていて
だからこそ…

より、胸に刺さりました。

いいですね～。競輪。
それだけで
酒を酌み交わしながら
男同士で色んな話ができるんですから…

あ～こんな日は…日本酒ですね…
大津くん…また、芋焼酎じゃないけど…
怒って競りかけてこないでね。

競輪小僧の番手…魅力ないからさ…