ツーストライクワンボールから
インコース高めのボール球でバッターがちょっとのけぞって…

カウントは
ツーストライクツーボール

次の一球は！

『これは、絶対外へ逃げていくスライダーやわ。ツースリーになる前に勝負や！もう、それしかない。ストライクからボールになる球で全然オッケー！よし、ピッチャー投げてみろ！』

結果、思った通り
スライダーでバッターは空振り三振。

そんな時、平然とした顔をしながらも
心の中で

『な？ゆった通りやろ！！ゆった通りやろ！！』

と、日本中の全ての人に…

最後の一球は『やはり』スライダーでした。

と叫びたくなる、あの誇らしげな気持ちはなんなんでしょう。

夕方5時、この時間の大通りはいつも大渋滞。

『この道だと、あと1時間はかかるから、この抜け道でいこう。この道やったら30分でいけるから』

案の定30分で目的地に着きました。

そんなとき平然としながらも
心の中で

『ほら、ゆった通りやろ！！ゆった通りやん！！』

と人種の垣根を越え
全世界のあらゆる人達に…

この抜け道なら『やはり』30分でいけるんだよ。

と伝えたくなる、あの誇らしげな気持ちはなんなんでしょう。

スマホにセットする時
裏表や向きを間違えて、必ず１度は失敗するマイクロSDカード並みの

小さい小さい
マイクロ、いや、ナノ市民のささやかな喜びです。

ほんと驚くほどささやかですが
やっぱり
こうなるんじゃないかなぁ、と想定し
まさに、思った通りになった時の成功体験ってのは

ちょっとした自己肯定感に繋がり
元気になった気がします。

で！更に、それが複雑な想定であればあるほど、当たった時の喜びもひとしおだなあ、と思うんです。

競輪は難しい…実に難しい。

だから、外れてヘコむことも多いけど
難しいからこそ、当たった時

『な、ゆった通りやろ！』

の喜びがデカいんです。
お金が増えるのはもちろん嬉しいけど
それだけじゃない

競輪は想定がバシッと当たった時の
『満足度』が非常に大きい競技だと
思います。

今日のヘコみは
明日の

『な、ゆった通りやろ！！』

の為に…

う～ん…とにかく勉強が足らんのよな～
46歳、まだまだ修行中です！