宇都宮記念は眞杉匠の優勝で幕を閉じた。
絵に描いたような関東二段駆けが見事に決まった。
眞杉匠-佐々木悠葵の番手捲りに終始マークの浅井康太で三連単は990円、一番人気だった。因みに私が買った眞杉匠、佐々木悠葵、松浦悠士だと1300円の配当で二番人気にあたる。その310円の差に複雑かつ微妙な気持ちが起こる。
中団には浅井康太だろう。だけど松浦悠士が降りてくる「かもしれない」。浅井のことだからマークのままではない「かもしれない」、捲り仕掛ける「かもしれない」。
久田裕也は突っ張られるだろう。それでも松浦悠士がむざむざ下がることは「ないだろう」。何かしてくれるのが松浦「だろう」。仮に後方になったとしても松浦ならもう一丁勝負になるはず「だろう」。
「朧な不安」と「仄かな期待」にすがる「茫とした予想」は、眞杉匠-佐々木悠葵の後ろには浅井康太がいると「決した予想」に完敗したわけだ。悔しい、というより、参りました、である。
ああ、悔しいといえば第九競走の中釜章成-窓場千加瀬で入ったやつ。十日ほど前に窓場は大垣FⅠで優勝しているんだけど、そのときガンガン逃げたのが中釜だったのだ。迂闊にもレースが始まってから思い出した私は、窓場は庇いに庇うぞ、いやぁ参ったな。車券は窓場の頭で売れている。案の定というか二人でひと捲りになっちゃった。「二分の一車輪」抜けずの所謂裏目は二車単で2330円もつけた。車券は一銭も買っていないのだけれども、今日中で、いや四日間を通してもっとも、このレースで「がくっと」きたかもしれない。
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