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おそらく山田雄大は引っ張り役も上手いはず~宇都宮記念優勝戦

2023/05/20 20:00 閲覧数(501)
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 先ほど了った準決三番に触れる。
 第十競走。いくら新山響平が強くったって競輪は突っ張り先行だけじゃ勝てない。とくに記念の準決ともなれば次から次に押さえくる。叩きにくる。一息付く間もない。藤井侑吾の仕掛けが「どんびしゃ」で浅井康太が四角一気だった。二着に佐々木悠葵、三着佐々木雄一と入ったのを見て、ああ、昨日の二次予選は佐々木雄一、佐々木悠葵、山田雄大――「ササキ・ササキ」「ユウイチ・ユウキ・ユウダイ」だった。
 第十一競走。これぞプロとプロが織りなす「暗黙の了解」――中国トリオと南関トリオの「道中で合体」「阿吽の呼吸」が栃茨作戦を完封してしまった。番手捲りの松浦悠士を岩津裕介が「すっと」差し、三着には南関の軸を務めた内藤秀久なのだから、橋本壮史-坂井洋-長島大介は今晩寝られないほど悔しかろう。ゴール後に松浦が岩津に近づき祝福している感じが好もしかった。
 第十二競走。安くっても眞杉匠から佐藤慎太郎の二車単で大丈夫だろう。安易な態度で見ていた。眞杉の仕掛け端に佐藤が神山拓弥に競り掛けたが、よしよし、それでいい、と言う間もなく、神山が意地でこらえ両者とも眞杉に遅れた。眞杉から山田雄大、久田裕也といいところに抜けた。山田の「はしっこさ」は常に気にしているけど、後ろに鈴木輝大という並びを勘ぐる余り手が出なかった。
【宇都宮記念優勝戦】山田雄大も久田裕也(関係ない話で恐縮だが「超大物」内田裕也と一字違いというのが何とも気に入っている)も犠牲役を覚悟している。先行の印象が濃いのは久田かもしれないけど脚なら山田だろう。そして山田のはしっこい競輪を見るに付け、おそらく引っ張り役も上手くこなすような気がする。
 山田-眞杉匠-佐々木悠が久田-松浦悠士-岩津裕介を突っ張る。その危機に際して松浦はどう対処するのか? 刹那の「反射神経」を予見することは難儀も、ある意味「奇想天外」な松浦にすんなり岩津は付いていけるのかしら? とは思う。
 両線がある程度やり合えば浅井康太の出番はあるのか? ないとは言わないけど、目標のいない浅井には――自分でやる浅井には――往時ほどの「確率」を求められない。というのが私の見解だ。
 佐々木悠が初めて獲ったGⅢ――高松記念は眞杉のド先行を得てのハコ差しだった。ここは眞杉の地元だ。まずは援護に専念する? そう思う。いかにも競輪的だ。しかし裏を返せば眞杉とは相性抜群ということ。賞金五百万が眼前まで来たら踏んじまう? それも好みだ。俺向きの車券だ。が、佐々木悠の差しを本線に買うことには躊躇いの感情を禁じ得ない。
 ①⑤③の三連単を買います。
 村上春樹の小説の上っ面だけ借用した附記――耳もとに聞こえる声の主はどうやら私の影らしい。影は「三連複は……三連複は……押さえなくてよいの……」としきりにささやいている。

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