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日本のエイプリル・フールは新年度

2021/04/01 13:11 閲覧数(401)
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 早朝の公園。ベンチで帽子を被った老人がラジオを聞いているのはいつものことだが、グランド内には釣り竿投げの練習に熱心な中年、バレーボールのスパイク練習に必死の学生風と居りすこしにぎやかなのは、今日がエイプリル・フールだからでも年度替わりだからでもあるまい。ただ、大概二三匹見る猫がまるであらわれないのは、新年度に際してのネコ会議でも開かれているのかもしれない。
 テレビのニュースでは官公庁や有名企業の入社式の模様がしきりに流れている。俺は会社訪問すらしたことがないから、当然晴れやかな入社式などに縁はなかった。雀荘や喫茶店にスーツすがたの学友が現れるようなっても、ダサいな背広はと軽口を叩いて平気な顔をしていたが、やはり若干の焦りはあったか。
 新年度になっても競輪は七車立だ。
 うむ、福井の十レースに松崎貴久(富山・82期)の名前がある。松崎の直前の立川「一着・二着・二着」は中日・決勝を頭で買っていた。松崎の後ろに富永益生(愛知・66期)かぁ……。先頭の松岡篤哉(岐阜・97期)は逃げるたまじゃなさそうだが、エイプリル・フールでもあるし? ズブズブでも買ってみようかしら。
 細野晴臣、小坂忠、松本隆、ヒロ柳田らが在籍したロック・バンド「エイプリル・フール」をはじめて聴いたのは友人の高田馬場のアパートだった。ボブ・ディランの『プレッジング・マイ・タイム』のカバーがカッコいいんだよと友人は俺に云った。
 エイプリル・フールの音源は手元にないから、代用というか本家ディランの『プレッジング・マイ・タイム』を聴きながら、ディランのブルースはお洒落だなぁと勝手な感想を抱き、ディランのブルース曲だけの選集を作りはじめたが、この曲あの曲……ブルース形式じゃなくとも捨てられない曲ばかりなのに頓挫した。
 エイプリル・フール=日本の新しい年度が始まる日の自室には、ディランの佳曲『ワーキングマンズ・ブルース♯2』が、たゆたっている。
 ♪夕暮れ時の靄が町を覆っている/入江の端には星明かり/プロレタリアート(労働者階級)の購買力は落ちてしまい/金の値打ちはますます薄っぺらで/弱々しいものになっていっている/ところで、わたしのいちばん好きな場所は甘美な思い出の中/わたしたちが歩いて切り拓いたのは新しい道/低賃金は現実問題だとやつらが言う/外国と競争したいとわたしたちが思っているとしたら(中略)♪今やわたしは運が傾き、ひどい心の痛手を負っている/おまえに新たなチャンスを与えよう/わたしは孤立無援で、おまえをあてにしている/陽気なダンスを踊り、わたしをリードしてくれるのを/真新しいスーツを手に入れたし、一緒になったばかりの妻もいる/わたしは米と豆だけで生きていける/人生で一日たりとも働かなかった者だっている/働くとはどういうことなのかすらわかっちゃいないんだ(対訳・中川五郎)。


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